ひろちん。のBLOG

西日本と日本海側も油断してはいけない-地震。

短歌

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2005年3月から短歌をはじめました。ご意見、文法上の誤りがありましたらコメントいただければ幸いです。好きな歌人は水原紫苑さん。
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季語短歌19-2-11


  先週Twitterで季語で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。



 1,  = 立春(りっしゅん) =

 パン屋のウインドウが立春のまぶしさを満たしてバゲットと君


 2,  = 寒明(かんあけ) =

 ベランダで寒明の陽射し胸に受けさらさらと鳴るワイシャツ撫でる


 3, = 公魚(わかさぎ) =

 やはらかき雨に変はれば公魚は水の奥にてきらめきゐたり


 4, = 春椎茸(はるしいたけ) =

 まな板に春椎茸をぢつと見て飯台拭いてと布巾投ぐるひと


 5,  = 海猫渡る(ごめわたる) =

 やはらかに輝く空に海猫渡りさやうならつて言ふひとがゐる


 6,  = 早春(そうしゅん) =

 靴の紐がほどけたままゆく街で早春色のチラシ踏むなり
 

 7,   = 犬ふぐり(いぬふぐり) =

 馳け廻る子犬のよこに犬ふぐり河原にひとつ家族うまれて



・立春(りっしゅん):二十四節気の一つで「春立つ」「春来る」などとも。陰暦では立春の前後に新年を迎えるので季語「新春」にも現実感があった。今年は旧大晦日がこの日にあたる「年内立春」。

・寒明(かんあけ):初春の時候季語で「寒明く」「寒過ぐ」などのの動詞形傍題も。「小寒」から続いた寒の時季が終わり、寒さはなお厳しいものの、一区切り付いたという安堵感は嬉しい。

・公魚(わかさぎ):初春の生類季語で「公魚釣」の生活傍題も。湖沼に移殖されたのを結氷した湖面に穴を開けて釣る漁法で知られるが、当季には産卵のために川を遡上するのを網で獲ることが多い。

・春椎茸(はるしいたけ):三春の植物季語。単に「椎茸」と言えば最盛期三秋の季語になるが、春に収穫されるものは「春子(はるご)」の別名でも呼ばれ、肉質の柔らかさが珍重される。

・海猫渡(ごめわた)る:初春ないしは仲春の生類季語。カモメ科の海鳥がこの時季に越冬地から繁殖地の小島などに渡ること。単に「海猫」と詠めば夏、「海猫帰る」は秋の季語になる。

・早春(そうしゅん):初春の時候季語で「春早し」の用言形傍題でも。唱歌「早春賦」にいう「春は名のみの風の寒さ」に冬の気配はなお残るものの、春の息吹もそこかしこに感じられる。

・犬(いぬ)ふぐり:初春の植物季語で「ひょうたんぐさ」の別名傍題も。早春の陽だまりに可憐な瑠璃色の花を覗かせる。実の形が犬の睾丸に似るところから生まれたこの名には見立ての可笑しみがある。

季語短歌19-2-4


  先週Twitterで季語で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。



 1,  = 雪兎(ゆきうさぎ) =

 手水鉢の苔に座れる雪うさぎ夕餉の声を聞きつつ水へ


 2,  = 冬灯(ふゆともし) =

 熱い湯気滲むがごとき冬灯しとんこつラーメン屋台に集え


 3, = 凍鶴(いてづる) =

 小雪舞う野辺行く通勤電車には着膨れしたる凍鶴の群れ


 4, = 冬芽(ふゆめ) =

 さわさわと雪を掘りゆき見つけたり冬芽のみどりいまだ薄くも


 5,  = 春近し(はるちかし) =

 アイドルのスカートは軽く舞いはじめブルーレイより咲く春近し


 6,  = 煮凍(にこごり) =

 煮凍りで晩飯を食ふ少年にまだあるわよと笑ふ母ゐき
 

 7,   = 探梅(たんばい) =

 長靴で雪を踏みゆく音ととも探梅のひとが吐く息淡し



・雪兎(ゆきうさぎ):晩冬の生活季語。長楕円形の半球状に固めた雪に、南天の実と常緑樹の葉で目と耳を付けて兎に見立てた「雪遊び」の一つ。「雪達磨」よりも少ない雪で楽しめる。

・冬灯(ふゆともし):三冬の生活季語「冬の灯(ひ)」の傍題で「寒燈(かんとう)」とも。「灯」に他季の語を冠した「春灯」「秋灯」に対して、寂しさの交じる仄かな暖かさが感じられる。

・凍鶴(いてづる):三冬の生類季語で「鶴凍(い)つ」「霜の鶴」の傍題も。厳しい寒さに首を翼に埋め一本足で立つ鶴の身じろぎもしない姿を凍り付いたものとして捉えた季語。

・冬芽(ふゆめ):三冬の植物季語で「冬木の芽」とも。春に萌え出る木の芽はおおむね秋の間に形成され、鱗片葉や樹脂の鞘に覆われたまま冬を越す。そのような固い衣を脱ぎ捨ててるのももうすぐ。

・春近(はるちか)し:晩冬の時候季語で「春隣(はるとなり)」「春まぢか」などの傍題も。寒さはなお続くとは言え、春の訪れが間近であることを知るのはやはり嬉しい。

・煮凝(にこごり):三冬の生活季語。骨付きの煮魚や鶏肉などを寒夜に一晩おくと煮汁がゼラチン状に固まる。コゴルは水分を含んだものが凝結する意の古語でコゴユ(凍)と同根。

・探梅(たんばい):晩冬の生活季語で「梅探る」の動詞形傍題も。初春の「梅見」「観梅」に先がけ、咲き出した梅を求めて山野に分け入ること。吟行にも好適。

季語短歌19-1-28


  先週Twitterで季語で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。



 1,  = 水仙(すいせん) =

 水仙を迷いなく切る母親が古い免許で飾る床の間


 2,  = 寒晴(かんばれ) =

 水たまりの氷をそつと踏んでゐる寒晴の君は息を纏ひて


 3, = 寒中水泳(かんちゅうすいえい) =

 三秒で寒中水泳終へし子も焚き火の前で食べるぜんざい


 4, = 冬篭(ふゆごもり) =

 積みし本視界の端に冬篭り雪降りつづく窓を眺めつ


 5,  = 納豆(なっとう) =

 混ずるほど納豆の粘りやはらかく大豆はとろり泳ぎ始める


 6,  = 梟(ふくろう) =

 滑空の梟が行く土温くやはらかならむ冬のてのひら
 

 7,   = 冬の蝿(ふゆのはえ) =

 流れ星の残しし色の降りたるや複眼ひかる冬の蝿ゐて



・水仙(すいせん):晩冬の植物季語で「水仙花」「雪中花」の傍題も。東伊豆など関東以西の海岸に自生する。活け花や鑑賞用に栽培され、花の少ない時季に咲くものとして喜ばれる。

・寒晴(かんばれ):晩冬の天文季語で「寒日和(かんびより)」とも。空は青く冴え渡っているものの、寒さはことのほか厳しく身に迫る。季語として定着したのは比較的新しい。

・寒中水泳(かんちゅうすいえい):晩冬の生活季語。「寒泳(かんえい・かんおよぎ)」の傍題もあり、例句ではこちらを用いた吟が用い。身心の鍛錬を目指して行われる寒中行事の一つ。

・冬籠(ふゆごもり):三冬の生活季語で「冬ごもる」の動詞形傍題も。冬の間活動を停止してじっとしていること。本来動植物について用いた詞を、人間が外に出ずに蟄居する意に比喩的に転用したもの。

・納豆(なっとう):三冬の生活季語で「なっと」の短略形も。塩水で熟成させたものと納豆菌によるものの二系列あるが今日ではもっぱら後者。傍題「納豆売り」が朝の子供の仕事だった時代も。

・梟(ふくろう):三冬の生類季語。この夜行性の猛禽を、西洋では知恵や技芸の象徴として崇めたのに対して、古代中国ではこれを不吉な鳥としたところから傍題「母食鳥」の異名も生まれた。

・冬の蝿(ふゆのはえ):三冬の生類季語で「凍蝿(いてばえ)」「寒蝿(かんばえ)」とも。夏には嫌われる存在だが、寒さに耐えて弱々しい姿で命を繋ぐ姿には哀れさが漂う。

季語短歌19-1-21


  先週Twitterで季語で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。



 1,  = 悴む(かじかむ) =

 シリウスが悴むようにまたたいて観測者はいまモノリスとなる


 2,  = 雪女(ゆきおんな) =

 冬コミのコスプレに立つ雪女かぜの隙間で萌えて透けてる


 3, = 竹馬(たけうま) =

 右足が上手に出ない竹馬と少年が彷徨う夕暮れ


 4, = 阪神淡路震災忌(はんしんあわじしんさいき) =

 子供の手より灯受くる竹灯篭ひとつ阪神淡路震災忌


 5,  = 鰰(はたはた) =

 指先に鰰の脂なめらかに海の奥なる匂い放てり


 6,  = 樹氷(じゅひょう) =

 君の「ゆひら」が樹氷となって雲の上なる青を呼ぶ声がする
 

 7,   = 大寒(だいかん) =

 大寒にダウンコートでやってきた君は「みてみて春物買った」



・悴(かじか)む:晩冬の生活季語で「悴ける」「ごごゆ」とも。寒気で手足の指が冷えきり伸ばすのが困難になった状態。寒さは手足ばかりでなく体や心の伸びやかさまでも奪ってしまう。

・雪女(ゆきおんな):晩冬の天文季語で「雪女郎」とも。冷たい手足を持つ美女とされる伝説上の雪の精。豪雪地の人々の雪に対する恐れが女性の姿を借りて具象化したもの。

・竹馬(たけうま):三冬の生活季語で「高足」「鷺足」とも。子供の冬の遊びであったところから当季の季語とされた。本来は川渡りや深い雪道を歩くための実用の道具であった。

・阪神淡路震災忌(はんしんあわじしんさいき):晩冬の生活季語で「関西震災忌」「阪神忌」とも。1995年の本日未明に明石海峡を震源として発生した大地震による甚大な被害の記憶は今なお生々しい。

・鰰(はたはた):三冬の生類季語。深海に棲むこの魚が産卵のために海岸に近づく収穫期の冬に雷が多いところから、その古名「はたはた神」にちなんでこの名が生まれた。「かみなりうお」の別名も。

・樹氷(じゅひょう):晩冬の天文季語。同季別題「霧氷」が樹木に付着して氷層を形成したもの。銀世界に出現する幻想的景観。

・大寒(だいかん):二十四節気季語の一つ。「小寒」を過ぎて十五日目にあたるこの日から暦は晩冬後半に入る。寒さは続くものの日脚が少しずつ伸びて、微かな春の兆しを感じる。

  = 阪神淡路震災忌 =


  港湾に煌めき回る観覧車今夜も風は静かなるまま


  淡路産の丸く太りし玉ねぎが店先に知る冷たき時雨

 


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