フランスでの暮らし

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久しぶりの投稿だというのに、実は今落ち込んでいる。
原因はフランス人の友達のうつ。私にはとても大切な友達。
とても心やさしい人で、人の痛みのわかる人。
なんでもよくできるだけに、がんばりすぎてしまったのか。
こころが疲れてしまったのだろう。

うつ病たるものが何なのかよくわからないものの、思い当たる原因がある。
彼女をよく知る人は、みな口をそろえて同じことを言う。
もちろん彼女にはわかるはずもない。
私はそれを彼女に言いたいと思う。
でも周りのフランス人たちは私を止める。
「君に治せるわけじゃないんだから」
「そんなことを言って君と彼女の友情が壊れたらどうする」
「それは彼女の問題だ」
確かに。私には治せない。
それに、これを言ったら私と彼女の友情にひびが入ることになるかもしれない。
でも、それで彼女が直るのなら、いや何かの糸口になるのなら
私はそれを言ってあげたい。
うわべだけの関係を保つのはいやだ。特に彼女とは。
悶々とする日々が続いた。

しかし、昨日うつを経験した日本人の友達に言われた。
「今は何を言ってもきっと彼女の耳には入らないよ」
そうか、そうだよね。
何かできると信じていた、自分の思い上がった気持ちに気づかされる。
それでも言いたいことが言えない間柄は本当の友達ではないような気がして
やっぱり悶々としている。

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技術翻訳

月曜日にCDが一枚届く。
来た!いわれていた翻訳の仕事だ。
しかも今回は技術翻訳、グルノーブルのスキーリフト会社のもの。
ここの文書は専門用語ばかりで、ふつうのフランス人が
よんでもわからなかったりするのだが、それでもとにかく日本語にせねばならない。
日本には日本で索道用語、というものがあり、私の訳もそれにそったものにする。
だからふつうの辞書は役に立たず、
頼りになるのはこれまでに自分で作り上げたエクセル表の「辞書」だけ。
しかも、今回はメンテナンスにかかわるマニュアル、
私の誤訳でリフトが落ちた!なんていうことにならないよう
翻訳には細心の注意が必要だ。

で、結論は・・・

すみません、そんなわけで、しばらくブログはお休みいたします。
なるべく早く終わらせて復帰したいと思っております・・・。
皆様それまでどうぞお元気で。

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イメージ 1

この週末はグルノーブル周辺の農場・牧場の一般開放デー。
わたしたちは近郊のMont Saint Martinモンサンマルタンにある、鹿の牧場へ行ってきました。
鹿の農場、と言ってもぴんと来ませんでしたが、
鹿を飼い、その肉を販売したり、肉でパテを作って販売しているそうです。

モンサンマルタンはシャルトルーズ山塊に位置する小さな村、
おそら人口は200人以下でしょう。
30以上ものカーブを曲がって上り詰め、村に入ると
すぐにその農場はありました。

ただの自由見学かと思ったら、ちゃんと農場の人が鹿の生態について
説明をしてくれました。
ここでは100頭あまりの鹿を飼っているそうです。
牧場の敷地は10ヘクタール、これでも100頭の鹿を養うには足りず、夏の間は
毎日他のところで牧草を刈って運んでくるそうです。
鹿はみな7月に生まれますが、一回に生まれるのは一頭のみ、体重は1kgほどしか
ないそうです。また、馬などと違い、母親はけっこう放任主義で、
授乳の時間以外は子供は放っておかれるとか。
一年経つとオスは角が生えますが、これは毎年5月ごろになると抜け、
2ヶ月ほどで新しいものに生え変わるのだそうです。
ちなみにここでは、繁殖のできる年齢のメス50匹に対して、繁殖用のオスは3頭しかいないとか。
そのため、オスは繁殖期の3週間ほどの間に、体重が3分の2に減ってしまうそうです・・・。

そのほかいろいろおもしろい話を聞けてなかなか有意義な見学でした。
子供たちは鹿に触れるのでは、と期待していたので、農場の人の長い説明に
ちょっと退屈していましたが、それでもこんなにたくさんの鹿を見ることは珍しいので
喜んでいました。
わたしたちは最後に鹿のパテを2瓶購入し、今日友人たちといっしょに食べてみました。
においが強いかと思ったらそれほどでもなく、上品な味でした。
また機会があれば、こうした牧場見学に子供を連れて行ってみたいと思いました。

女、ということ。

最近いろいろ考えさせられることが多い。

数日前、証明写真を撮った。
出来上がった写真を見てびっくり。なんと年取った顔になったことか。我ながら大ショック。
そういえば、大黒選手の奥様のおかあさんに見られたこともあったっけ。
と思ったら、今度は仕事先で出会ったフランス人の大学生に
「ずっときれいだと思ってました。お茶でもごちそうできませんか?」なんて
ナンパ?されたり。
(ちなみにちゃんとお断りしました。でも、子持ちですから、とはなんだか申し訳なくて言えなかったです・・・)

今、弟が録画して送ってくれた「大人の夏休み」というドラマを見ている。
34歳になった女性たちがいろいろ人生について考え直す、という筋書きらしい。
年は私より若い設定だが、考えさせられることもあった。
ドラマの中で主人公の女性の夫が「毎月三回3のつく日だけ、夜は早く帰ってSexをするために
その内容のメールを打つよう、携帯に設定している」と妻に話すシーンがある。
まさか、義務感からそうしていたとは思わず妻は突然怒り出すのだ。
最近日本に住む友達からもらったメールを思い出した。

Mは小学校からの友人で、毎年帰国のたびに会っている友人の一人である。
いまだにほっそりとした美しい人なのに、とても謙虚。
心優しく、いつも人のことばかり考えて自分のことをあとまわしにしてしまう人。
私はこの人の、子供のようにあどけなくすなおなところが大好きだ。

そんな彼女が「今落ち込んでいます」というメールを送ってきた。
さっそく元気を出して、と返事を書くと、Mから返信。
結婚して16年になるご主人とずっとセックスレスだったのが悲しく
勇気を持ってそれを打ち明けたのだそうだ。
別に体がどうの、というのではなく、ただ愛されているという実感がほしいと。
とても仲の良いご夫婦だったのでそんな問題を
抱えているとは思いもしなかった。
ご主人はMの言うことをわかってくれたようにみえたのだが・・・
数日前にMにはウソをついて他の女性と二人で飲みに行ったことを発見してしまったという。

「普段は仕事で10時前に帰る事はないのに、その日彼女と7時に待ち合わせしていた」
「私はただの家政婦なのかしら」とMはつづっていた。
自分とはこういう生活を送っているのに、外でほかの女性と会うなんて。
彼女の、女としてもプライドもめちゃくちゃになってしまった。

私も30をすぎてからは、子供を中心に自分の生活を送ってきた。
ほとんどの世の女性がそうなのではないか。
40をすぎて、育児も一段落した今、これから自分もどういう生き方をしたらいいのか
いろいろ考えさせられる。

友人の兄の死

バカンスも終盤に入った一昨日のこと、
友人マルタンから電話が入る。マルタンは10年来の友人で
お互いの娘たちの年が近いこともあり、月に一回ぐらいのペースで会っている親しい友人。
マルタンの長女エリーズと我が家の下の子が同い年、仲が良いので、
このバカンス中に一日遊びに来ることになっていた。
「悪いけど、エリーズ、遊びに行けそうにないんだ。」
風邪でも?ときくと
「実は先週の日曜に兄弟で山スキーに行って・・・長兄が事故で死んだんだ。」
絶句。返す言葉もない私。
ごめん、なんていったらいいかわからないわ。
「こんなときに言うことなんてないよ。
La vie continue.それでも生きていかねばならないのさ。」

マルタンは8人兄弟の末っ子、親交の熱い家庭に育った兄弟はみなとても仲が良く、
兄弟で登山、山スキーなどをしばしば楽しんでいるのは知っていたが。
山スキーというのは、特殊なスキーを履いてオフピステを山の頂上まで上り、
スキーで降りてくると言うもの。
自然を満喫できるのが魅力で毎年愛好者が増えていると言う。
マルタンの兄、ジャンは、上級スキーヤーだったが、
山の斜面をスキーを履いて登っている途中、
転んでスキーがはずれた。雪面は、当日の朝の気温低下のせいで
一度解けた雪が固まり、アイスバーンのようになっていた。
ジャンは止まることが出来ず、そのまま谷底に転落したのだ。
マルタンや同行した息子、兄弟の目の前で起きた事故だった。
マルタンが谷底を覗いたところ、兄の体はバラバラになっていたという。

そのジャンの告別式に先ほど行ってきた。
ジャンの住んでいた山間の村の教会は人があふれていた。
信仰の熱い人だったのだろう、司祭が三人も祭壇に立っている。
音楽と自然をこよなく愛したジャンのため
家族や親戚が次々に言葉を述べ、賛美歌が続く。
私たちは入り口付近に立っていたが、それでも妻や子供たちが泣き崩れるのが見える。
教会の入り口には数枚のジャンの写真を貼ったパネルとと大きな花かごが置かれていた。
妻と微笑むジャン、孫を抱くジャン、庭で木を眺めるジャン。
マルタンの娘たちの洗礼式の際、2度ほど会っただけだったが、
写真のジャンはマルタンとあまりにそっくりで、夫ともども息をのむ。
その下に置かれた花は、桜、水仙、れんぎょうなど、どう見ても庭から摘んできた花々。
もうグルノーブルではとっくに散ってしまったが、山間のこの村ではまだ満開なのだろう。
生花店からのりっぱなブーケが並ぶ中、この心こもった花かごが一番美しかった。

教会から出ると、背後にジャンが命を落としたその山が見えた。
頂上はなだらかで平に雪の積もる山に見える。
山は優しい姿に見えるのに、時に残酷な仕打ちをする。

マルタンは泣きはらした目に涙をため、「来てくれてありがとう」と言う。
目前で兄を亡くしたマルタン、今どんなに辛い悲しい気持ちでいることか。
そして優しい彼のこと、兄を助けられなかった無力さを悔いているに違いない。
私は何も言えず、マルタンの肩を抱いただけだった。

こうして友達が辛い目にあうたびに、何も出来ず、何も言えない自分を恨めしく思う。

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