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今日、仕事が休みだったので、近くのショッピングセンターにある映画館(シネ)でアバター(AVATAR)を見た。言葉は英語とナヴィ語?で、スペイン語の字幕が付き、3D眼鏡をかけて見た。 (ちなみに、午後1時20分からの上映は、その日の最初の上映で、3万5千グアラニーが、2万5千ガラニー(約500円)になって、ラッキー。 映画は、未来(SF)映画であるが、基本的には象徴(比喩)的に使っているだけであり、「パンドラ」と言う惑星の天然資源(この映画では鉱物)や土地を得るために、元々住んでいた先住民を駆逐する(強制的に移動させる)ことと、そのような侵入者(人間)の暴力に(先住民の部族が協力して)対抗する物語を描いた告発的な映画である。 映画を見て単純に連想したのは、インディアン(インディヘナ、先住民)を殺戮したり、脇へ押しやっていった南北アメリカ、カリブ海で起ったことと、もろ重なる。この映画に出てくる先住民のナヴィ族は、一見してモヒカンやアパッチ、スー族を連想させる。 主人公のジェイクは、元海兵隊員で車椅子の生活を送っている。スパイのような形でナヴィ族に送り込まれるが、最終的には人間側からナヴィ側の味方になり、侵入者と戦うのである。つまり、観客は、陵辱(駆逐)する側から、保全をする側に視点を変えさせられるのである。 映画のラブストーリーや視点の逆転の部分は、「ダンシング・ウィズ・ウルヴズ」を想像させた。ただ、ストーリー自体は、あくまでストーリーで、「過去の映画のパクリ」だとかの話は、私にはどうでも良いように思える・・・。映画自体は、そのようなレベルの映画ではない。 ただし、この映画で取り上げている話は、過去にあった昔の典型的な西部劇の話ではなく、現在も起こっている。 例えば、現在でもエクアドル・アマゾンにおける石油採掘のために(採掘する土地に住んでいる)先住民に対して行っていることや、大豆畑のために先住民のいるアマゾン森林を伐採しているブラジルで実際に起っている・・・ことと重なる。その結果得られる石油や食料、資源を使い、伐採された森林で育てられた飼料で育てられた家畜(牛)を食べているのは、日本人も含めた消費者なのである。 その意味で、この映画を見ている観客は、この映画では鉱物を得るために先住民を追い出そうとする侵入者の側なのである。 先住民のナヴィ族は、人間に似ているので思わず「先住民」として見てしまうが、そこに元々住んでいる「動物や植物」だと思えば、完璧な環境保全のためのアジテーションとして見ることもできる。その場合、映画の(侵入者の方が駆逐されると言う)ハッピーエンドと違い、いつも人間が破壊を繰り返して、元々いた方が駆逐されているのが現実である。 そして、この様なことが実際に現在進行中で、世界各地で原生林が切られ、バナナやアブラヤシのプランテーションや、サトウキビ、大豆畑が増えていることも、一般大衆(消費者)はあまり知らないのである・・・。 映画のストーリー自体は、非常に単純化されているが、画像が詳細で、その手間隙と執念が凄い。タイタニックを作るだけあって、ジェームス・キャメロンは、私が同時代を生きている映画監督の中では、10指に入る名監督だと思う。 タイタニックにも感動したが、ある意味ではこっちの映画の方がその数倍も凄い。 続く(多分)
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