永遠的日誌 Ver.2

気紛れにいろいろな小説を執筆中。

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 紆余曲折を経て…という言葉すら生ぬるいくらい、そりゃまあいろいろありまして。
 ようやくくっついた弥斗と茜子。
 お互い照れに照れまくり、初々しいすら飛び越えて、見てるこっちがええい恥ずかしい!

 そんなふたりの、こんな日常。

 ・
 ・
 ・

「弥斗。…たっ、頼み…というか、お願いが……あるんだが」
「なに? ね子のお願いなら……無茶なことじゃない限りなんでも聞くよ」

 ストレートになんでも聞くよと言えないのは、普段の行動あってのことか。
 それはさておき、お願いとはなんであろう?

「…こっ、これ」
 ぐいっと突き出す茜子の拳から、にょきっと生えた招き猫。
 …もとい、耳かきのようである。

「みみ…かき?」
 僕にしてくれるのかな?
 弥斗、ちょっと期待に胸膨らませ。

「うん、僕でよければ」
 と笑顔で答える。

「じゃ……じゃあ」


   ……こてん。


「たのむ」

 弥斗の膝に、茜子の頭がちょこんと乗っかった。



「……あれ?」




    【くらくらく〜】 えくすとら・えぴそーど

    −膝枕は好きな人のニオイ−



「……あれ?」

 膝枕“されている”状態のまま、弥斗が再び首をかしげる。

「…どうした、弥斗?」
「え? あ、いや…その…」
 こーいうのは、ふつー逆なんじゃないかなぁ。
 そう言いかけたのを飲み込んで、軽くむせる。

「はやくしてくれ。耳がむずむずするのと…この状態はちょっと………いやかなり恥ずかしい」
「う、うん……」

 耳まで真っ赤になって茜子が目を伏せるものだから、弥斗も恥ずかしくなってしまう。
 ドキドキする鼓動を必死に抑え、耳かきをそっと茜子のみみに添える。

 考えてみれば、誰かの耳かきをするのは初めてだ。ちょっと自信が無い。

 でも、他ならぬ茜子のためだ。
 昔、自分がやってもらっていた頃の記憶を頼りに、耳かきをそっと動かす。

「ひゃう…っ」
「わっ、ご、ごめん!」
 茜子の不意の悲鳴に、思わず反射的に謝る。

「い、いや…気にするな。…ちょっと、くすぐったかっただけだ」
「そ、そうなの? 痛くない?」
「う…うむ」
 小さく頷く。
「じゃ、じゃあ、続けるよ。…痛かったら言ってね」
 再び頷いたのを確認してから、弥斗がゆっくりと耳かきを再開した。


  *


「…っと、こんなもんかな。ね子、反対側やるよ」
「………」
 返事が無い。
「ね子?」
 もういちど、声をかける。

「…弥斗」

 ふわり、と。
 いつもの凛としたのとは違う、柔らかな穏やかな茜子の声。

「…………いい匂い」


「……!!!」

 不意に発した茜子の声に、弥斗、絶句ののちに赤面する。


「弥斗の……匂いだな」
 とろんとした声が弥斗を撫で、心をくすぐる。
 ものすごく…照れる。

 でも、それが心地いいと感じる、自分もいる。

 きっとそれが、好きってこと。
 大好きな人を、想うってこと。



「なぁ、弥斗…」
「…ん?」


「もう少しだけ、このままでいさせて……くれないか?」
「………うん」


 やがて、膝からは茜子の寝息。
 頭の重みも、それによる足の痺れすら、いとおしい。
 そっと、弥斗の手が茜子の髪を撫でる。

「弥斗ぉ…」
 寝言だろう、茜子が弥斗を呼んだ。

「うん、僕はここにいるよ」

 弥斗が、柔らかく微笑んで、その声に応えた。





−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

今回の題材は「くらくらく〜」月刊少年エースで好評連載中なのだ。読め(高圧的


えー、天津作品で二次なんて、アマレンを除けばがぁ〜つのひなでモノローグ書いた以来です。久しぶりもイイトコ。

弥斗×茜子は俺の中でも五指に入るベストカップルだと思う。
異論は認めない。答えは聞いてない(違

…てゆーか自分で書いておいてなんなのだが……



なんだこのダダ甘カップル。





…ま、いいかw


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