読書のあしあと

訳あってしばらく閉店します。

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今月購入した本(2007/1)


今月はプライベートが忙しくて、買う本が多いわりになかなか書評を書くことができず、書評以外の記事が多くなった。まだ書評していない読了本については、来月できるだけ書評を書く予定である。
とりあえず、本の購入スピードと読書スピードがいかにアンバランスかを自覚するためにも(笑)、買った本を記しておく。


今月は来るギリシャ旅行に向けて本格的に予習の読書をし始めた。

まず定番だが、『地球の歩き方 ギリシャとエーゲ海の島々&キプロス』を購入し、ざっと目を通す。「地球の歩き方」シリーズは、必要な情報がコンパクトにまとめられているので重宝する。
また、現代ギリシャの雰囲気や実際の生活を知るために萩野矢慶記 『カラー版 ギリシャを巡る』 (中公新書)と楠見千鶴子『癒しの旅 ギリシャ・エーゲ海』(ちくま新書)を購入・読了。しかしこの二冊はイマイチ期待はずれの感が否めなかったなぁ。

他方で、ギリシャ神話関係は充実した読書となった。阿刀田高『ギリシア神話を知っていますか』『ホメロスを楽しむために』(いずれも新潮文庫)、『私のギリシャ神話』(集英社文庫)でギリシャ神話に入門したが、これらの著作はいずれも魅力的であり、全く知らなかったギリシャ神話を楽しむことができた。
ギリシャ神話に入門したところで、その神話に題材を取った著名なギリシャ悲劇にも触れておこうと思い、福田恒存の訳によるソポクレス『オイディプス王・アンティゴネ』(新潮文庫)を古本で買っておく。


今月、何よりも楽しみにして買ったのが先月の新刊・佐々木毅『政治学は何を考えてきたか』(筑摩書房)である。名実ともに現代日本の政治学を代表する佐々木毅の久しぶりの新刊ということで期待していたが、それに違わぬ名著の香りがプンプンする。論文集だが、書き下ろしの章が二つもあり、思ったよりも読み応えがありそうだ。来月に楽しみに読むことにしたい。
読売新聞政治部『外交を喧嘩にした男 小泉外交2000日の真実』(新潮社)は小泉政権末期に出版された本で、「日本のボブ・ウッドワードたらん」という読売新聞政治部の強い意欲によって、小泉外交を等身大に描こうとする著作である。現在安倍政権が様々な難題に直面し、外交も行き詰っているかに見える。では小泉外交とは何だったのか、改めて考えてみたい。


社会学・思想関係では、まず山崎正和『社交する人間』(中公文庫)。書評64:「教養を失った現代人たちへ」で社交と教養の関連を読んで以来「社交」という概念にも興味を持ち、その流れで買った文庫である。
また 短評12:「『恐怖の文化』と対峙するアメリカ」を読んでから、現代アメリカに浸透する「恐怖の文化」にも興味を持っている。マイケル・ウォルツァー『アメリカ人であるとはどういうことか』(ミネルヴァ書房)は当代一の政治哲学者、しかもリベラル派のそれが「恐怖の文化」をどう捉えているのかに興味を持って買ってみた。


文学関連では、まず小川洋子『凍りついた香り』(幻冬舎文庫)、『沈黙博物館』(ちくま文庫)を古本で入手した。ミステリには縁遠いこのブログだが、この『沈黙博物館』はミステリに入るのではないかと密かに思っているのだが、どうだろう。
さらにこの時、このブログで懇意にさせていただいているmepoさんが昨年のNo.1に挙げられていた折口信夫『死者の書』(中公文庫)も発見したので、迷わず一緒に購入。
昨年から続いている「イギリス的なるもの」追究シリーズでは、ジェイン・オースティン『マンスフィールド・パーク』(中公文庫)を買った。『高慢と偏見』さえまだ読んでいない有様だが、なかなか古本で出回らないので確保しておく。
司馬遼太郎の二つの著作、『「昭和」という国家』(NHKブックス)と『草原の記』(新潮文庫)はどちらもあまり有名ではないが、前者は珍しく司馬史観「昭和編」を覗ける作品で、後者は山崎正和が「司馬文学で最も魅力的」と評している穴場的作品である。


最後に、日本本楽家協会の企画「本のタイトルリレー」に参加させていただくために、「本/棚/が/見/たい/!」のいずれかをタイトルに含む著書、ということで赤川学『子どもが減って何が悪いか!』(ちくま新書)を購入・読了。
これは近く書評することになります。やっと宿題が出せる(笑)。


来月はもう少し書評を増やしたいものだ。

閉じる コメント(4)

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マイブームのキーワードは、『ギリシャ』なんですね。どうも、私には縁遠うそうです。しかし、洋子を買っていただけたとは嬉しいです。それに『死者の書』は私も気になっています。

2007/1/30(火) 午前 0:42 [ gak*1*66* ]

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司馬さんの二冊はどちらもおもしろかったですよ。昭和のほうは、司馬さん、これ以上深入りしたくなかった感じがします。“狂い”そうなんでしょうね。

2007/1/30(火) 午前 8:41 [ 部屋住みツトム ]

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>gakiさん:ギリシャって、ほとんどの日本人にとって縁遠い国ですよね。私も、旅行に行くことにならなければギリシャとは縁のない人生を…(笑)。洋子作品は、気づけば毎月買ってるような気がします。でも、そろそろ文庫になってる本は全部買っちゃった気配がしますね。

2007/2/1(木) 午前 3:54 大三元

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>totubonoiikenさん:『昭和』は読んでますが、ちょっと物足りないですね。日露戦争後をバッサリ切り捨てずに、その時代を「なぜ」と問うことが大事だと思っているのですが…。司馬史観でもそれは否定しないのでしょうが、だからこそそこを描いて欲しかったというのはあります。

2007/2/1(木) 午前 3:57 大三元


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