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普段はビジネス本など読まないのだが、仕事の行きがかり上読むハメになった二冊を、もったいないので書評します。
短評21:竹中平蔵『竹中式マトリクス勉強法』(幻冬舎、2008年)
竹中平蔵は「格差社会の犯人」として評判が悪いけれども、私は政治家として結構評価している。
彼の言うマトリクス勉強法とは、勉強の分類として「天井がある/ない勉強」と「武器としての/教養としての勉強」という二つの座標軸を設定し、それぞれのマトリクスで今の自分に大切なものを常に意識して勉強すべし、ということ。
具体的なイメージは以下のようなもの。
要するに、勉強とは受験勉強のようなもの以外にもたくさんの種類があること、そしてそれぞれが人生の中では大切になってくるということである。
普通の人は左上に偏っているだろうから、それ以外にも色んな勉強が大事だという点に啓蒙されるのだろうけど、私は右下に偏っているので逆に反省しました。
他にも色々ハウツーが書いてあるけど、一番感じたのは、自分がいかに世間のビジネスマンからかけ離れているかということだった(笑)。
短評22:今北純一『仕事で成長したい5%の日本人へ』(新潮新書、2010年)
旭硝子を飛び出してコンサルティング会社の重役になるまでのビジネス人生の教訓を述べた本。
絵に描いたようなビジネス啓蒙本で、こういう本が巷には溢れているんだろうなあ、と容易に想像できる。
かたや私も絵に描いたような古い日本人タイプなので(笑)、彼のような思考回路には到底ついていけない。
常に「単位時間の労働価値」を考えろとか、語学ではなく言葉の勉強をしろとか、それなりに納得できる部分もあるんだけど、結局こういう本で言われてもモチベーションが上がらない。
どうしてもどこかで鼻につく部分があるんだよな。
共感できたのは「評論家ではなく実践家になれ」というところくらい。
文句ばかり言ってても手足が動かなきゃ、ね。
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書評 いろいろ
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>リッチーさん:竹中は自分の骨格を持っていて、その上でこういう本を書いているからまだわかるのですが、世間ではこういったビジネス本を書いたり講演をして飯を食ってる人種がいるから驚きです。
私たちの思っている以上に、需要があるんですかね。皆さんよくわからないことに熱心なんですね。
2010/8/4(水) 午前 6:00
>しぐれさん:その話は初耳でした。どんな話なんですか?よろしければお聞かせください。
2010/8/4(水) 午前 6:02
>龍作さん:私の記事をきっかけに買っていただけるとは嬉しいです〜。竹中本の方は、なかなか面白かったし、ためになるエピソードもいくつかありました。是非忌憚のないご感想をお聞かせください!
2010/8/4(水) 午前 6:03
>コウジさん:私の中では、コウジさんはマトリクスの4方向をバランスよく極めているイメージがあります。ブログにアップされるイラストやたまに更新される仕事関連の記事には、いつも刺激を受けていますよ^^
2010/8/4(水) 午前 6:05
>ちいらばさん:たしかに、人によって、あるいは環境によって、同じモノが「武器」になったり「教養」になったりします。大事なのは、今の自分にとってのマトリクスはどういうものであるかを自覚すること、その上でバランスよく勉強していくことなのではないでしょうか。
2010/8/4(水) 午前 6:07
竹中式マトリクス,私も右下にかたよっているなぁと感じました^^;
最近読んだビジネス本(?)と言えば,テレビなどでも紹介されていた『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』です。売れているだけのことはあって,小説仕立てでなかなか面白かったです。
2010/8/4(水) 午前 7:42
>NONAJUNさん:そんな本が流行ってるんですか、右下人間の私は全然知りませんでした(笑)。こういう本って何かの機会がないと食指がピクリともしないんですよね。
お互い右下の同士として頑張りましょう(笑)
2010/8/4(水) 午前 8:16
多分、読まれているかもしれませんが、「思考の整理学」の最初の章の「グライダー」に書かれていることです、人間には、グライダー能力と飛行機能力があり、受動的に知識を得るのが前者、自分で物事を発明発見するのが後者、両者は一人の人間の中に同居している。グライダー能力をまったく欠いていては、基本的知識すら習得できない。
つづく
2010/8/7(土) 午前 1:30
つづき
何も知らないで、独力で飛ぼうとすれば、どんな事故になるかわからない。しかし、現実には、グライダー能力が圧倒的で、飛行機能力はまるでなし、という”優秀な”人間がいることもたしかで、しかも、そういう人も”飛べる”という評価をうけているのである。
学校はグライダー人間をつくるには適しているが、飛行機人間を育てる努力はほんのすこししかしていない。
初版は1986年ですが、2007年に37刷発行されているロングセラーです。学校教育も20年前とは変わってきているので何とも言えませんが。。。
2010/8/7(土) 午前 1:39
この手のビジネスハウツー物は、話としては整理されていて面白いのですが、じゃあできるかというと、そんなに簡単にできれば皆出世してます。
というか、出来るぐらいの人は、そんなに論理的に整理されてないだけで本読まなくても普通にやってたりしますからね(笑)
2010/8/7(土) 午後 1:39
私も極端に右下に偏っています、でも美術商・古本屋なのでこれが仕事だしなぁ(笑)資格は・・・一つも無しです(涙)
英会話は海外で外国の女性と付き合うとすぐに覚えますよ、ただ別れたらすぐに忘れますが(笑)
2010/8/7(土) 午後 11:54
>しぐれさん:外山さんの著作でしたか。私は基本的に反ハウツー本なので(笑)、こういう本は読みません。外山さんの本も手に取ったことがありませんでした。
でも、グライダーの話は面白いですね。結局、両者の能力がバランスよく必要だ、というところに落ち着くのかもしれませんが、これがまた難しいんですよね。
2010/8/8(日) 午前 3:01
>オブ兵部さん:そうなんです、まさに「評論家より実践家」で、こんな本読んでる暇があったら目の前の仕事をやる方が有意義な気がするんですよね(笑)
2010/8/8(日) 午前 3:15
>CAVEさん:そういうコメントをいただくと、ブログの基本的な機能が「類は友を呼ぶ」ことにあることを痛感させられます。このブログの周りには右下偏り人間しか集まらないんでしょう(笑)
外国人の異性と付き合うと・・・とはよく聞きますが、CAVEさんはご経験がおありなのですね。羨ましい。
2010/8/8(日) 午前 3:18
コンサルティングの本や,コーチングの本を読むと,
「上司に是非読んで欲しい・・・」
と,思ってしまいます。
自分は・・・いいやって。
他力本願です。
2010/8/8(日) 午前 10:12
>かえるさん:こういう基本的なことって、自分はやれてるって思っていても、実はやれていないこと(人)が多いですね。その意味では、たまに読むのもいいかもしれません。
2010/8/8(日) 午後 0:51
竹中平蔵さん、基本的に嫌いですが、おっしゃってることは論理的だとは思っています。
)が左上指向なのは、就職難という問題もからんでいると思います。
私も完全に右下タイプですが、最近の若い方(ついに私もこのような表現を
それと無縁に生きていられる館長さま、また年齢を疑ってしまいます
>絵に描いたような古い日本人タイプ
ということは、年功序列復帰・・・大賛成ということでしょうか?
2010/8/10(火) 午後 1:32
>AKIKOさん:最近、世間では左上人間が流行っているように言われていますけど、実は右下こそ大事だと思っている会社も意外とあると思います。私自身そう思っていますし、実際資格なし、TOEICなんて受けたことがない!という私でも、何社も内定をもらいました。年齢というか、信念の問題でしょうね。
年功序列には部分的に賛成ですが、昔のような形がいいとは思っていません。私が「古いタイプ」と表現したのは、現代人は「会社は自分の個性を活かす場である」と考えるのに対し、私はどちらかというと会社や社会に尽くすタイプだ、という意味です。
2010/8/11(水) 午前 0:45
ふむ〜、ま、まずい。私も思いっきり、右下しかも右片隅って感じです…。
2010/8/29(日) 午前 1:25
>mepoさん:大丈夫です、ブログは「類は友を呼ぶ」場なので、このブログには右下人種しか集まってませんから(笑)
2010/8/29(日) 午後 1:27