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書評 いろいろ

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書評214 佐藤勝彦監修

『相対性理論を楽しむ本』

(PHP文庫、1998年)

書評131:『生物と無生物のあいだ』以来の理系本を取り上げる。
物理の話なんて高校以来だな。


【著者紹介】
さとう・かつひこ (1945―) 日本の宇宙物理学者。専門は宇宙論。
1973年京都大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程を単位取得退学。東京大学理学部助教授、同教授、日本物理学会会長などを歴任。仁科記念賞受賞。紫綬褒章受章。インフレーション宇宙論の提唱者として知られる。


【目次】
第1章 相対性理論を体験しよう―相対性理論超特急
第2章 相対性理論を生んだ天才―アインシュタインの生涯
第3章 はじめに光ありき―特殊相対性理論その1
第4章 遅れる時間の不思議―特殊相対性理論その2
第5章 時間+空間=時空―特殊相対性理論その3
第6章 物質はエネルギーの固まり―特殊相対性理論その4
第7章 ゆがんだ時空―一般相対性理論その1
第8章 双子のパラドックス―一般相対性理論その2
第9章 火の玉宇宙が膨張する―現代宇宙論その1
第10章 無から生まれ急成長した宇宙―現代宇宙論その2


【本書の内容】
本書は、一般的には難しいと思われがちな「相対性理論」を、数式や専門用語をできるだけ使わず、誰でもスラスラ理解できるように解説。「遅れる時間」「双子のパラドックス」「無から生まれた宇宙」など、謎と不思議に満ちあふれたアインシュタイン・ワールドへ、あなたを招待します。楽しいイラストとポイントが一目でわかる図解も満載で、10時間で理解できるように構成された画期的な入門書。


お薦め度:★★★☆☆

【本書の感想】

<全体の感想>
計算式や専門用語を極力使わず、イラストや例え話で相対性理論を解説した本。
文系の人間にも順を追って相対性理論を理解できるように、配慮が行き届いた入門書(門前書)である。

すらすらと読めるし、相対性理論の計算式を覚えたわけではないけれども、私たちの身の周りで起こっている様々な不可思議な現象が一つの理論で説明できる面白さは理解できた。


ここで相対性理論の数式を詳細に述べてもしょうがないが、相対性理論を理解する最大のキモは、「時間の相対性」という感覚だろう。

普通われわれは、時間というのは過去から未来へ規則正しく流れているものであり、全ての人間にとって同じ長さで時を刻んでいると思い込んでいる。ところが、相対性理論によれば、時間でさえも相対的なものに過ぎない。止まっている人から動いている人を見た時、逆に動いている人から止まっている人を見た時、お互いの時計はお互いに遅れているのである。

アインシュタインは、この「相対性」という考え方を持ち込むことによって、物理学に革命をもたらした。


本書の冒頭で、相対性理論を体感できる「アインシュタイン・ワールド」という仮想空間で起こる現象が紹介されている。

・動いているものは、長さが縮む。
・動くものは、加速していくにつれて質量も増える。
・動くものは、止まっているものより時間の進み方が遅くなる。
・重力が強いところでは、光は直進できず曲がってしまう。

こんなこと本当に起こるの?ということばかりだが、現実に起こっていることである。ただ、人間のスケールが小さすぎて体感できないだけだ。もし私たちの動く速度が光の速さに近づいたり、身体の大きさが地球ほどあれば、アインシュタイン・ワールドが体感できるのだという。


たまにはこういう門前書を読んでみるのもいいものだ。
高校生のうちに読んでおけばよかったかな。

閉じる コメント(8)

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私は理系なんですがニュートン力学で止まってしまって今になって時々「相対性理論」と「量子論」の入門書を読んでいます。「理解出来る」と言ったら嘘になりますが、空想の範囲が広がるというか、SFの世界が身近に感じられますよね。同じ本も読みました。佐藤勝彦先生はいろんな入門書を書いていますが、とっても偉い先生ですね。

2010/11/10(水) 午前 11:40 [ kohrya ]

若い頃、相対論にやたらはまった時期がありまして・・・
その後は不確定性理論などのハウツー本なども
本屋で立ち読みとかしていました。
平行宇宙なども難しい理論は解らないものの
何か神秘的で惹かれます・・・

こうした平易な言葉による解説書ではなく
やたら難しい数式ばかりの解説を見て、
これが理解出来る人の頭って・・・どんな構造って
そちらの方が私には驚異です(^^)

>相対性理論によれば、時間でさえも相対的なものに過ぎない。止まっている人から動いている人を見た時、逆に動いている人から止まっている人を見た時、お互いの時計はお互いに遅れているのである・・・

このくだり・・・思わず仙谷長官の言い方で解説してもらったら
面白いだろうな〜と思ってしまいました。
仙谷さんの政治哲学にも通じるところがあるのかも?

2010/11/10(水) 午後 7:03 [ 名無しの権兵衛 ]

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>こーりゃさん:おっしゃる通りで、動くと時間が遅くなるとか、動くと長さが縮むとか、SFのような現象が実際に身の周りで起こっていると思うと、何だか不思議な気分ですね。あまりこういう分野の本は読まないのですが、新鮮でした。

2010/11/11(木) 午前 1:17 大三元

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>リッチーさん:そうですか、難しい数式ばかりの解説書に行ってしまったのですね(笑)。私はハナからそういう本は手に取らない無精者です。
仙石官房長官ですか?仙石さんが相対主義者だということでしょうか。彼のことはよく知らないのですが、面白いですね。

2010/11/11(木) 午前 1:20 大三元

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面白そうですね。。。
でも、、、解らないだろうなぁ。。。
でも、、解った気になれるかなぁ。。。(笑)
なかなか手が伸びない分野の本です。。。
(*^-^*)/~

2010/11/11(木) 午後 10:02 さ ん ぽ

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私もこの手の本には目がないです。気が付いたら数学やら化学やら物理学の積読が増えてしまいます。

2010/11/14(日) 午後 11:55 KING王

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>さんぽさん:この本を読んだだけで相対性理論を理解したなんておこがましいでしょうし、この本の内容自体も100%理解できてはいないと思うんですが、物理学の魅力の一端に触れることができたのは収穫でした。

2010/11/15(月) 午前 0:23 大三元

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>KING王さん:そうなんですか、KING王さんならこういった分野の本でも難なく読まれそうですね!お薦めの理系本があれば教えて下さい〜。

2010/11/15(月) 午前 0:29 大三元

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