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この書庫にある記事は、本楽家協会の宿題などが多いのですが、今回もしろねこさんの記事「読書の秋、お薦めの読み物は?」へのアンサーエントリを書かせてもらいました。 読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋と色々あれど、やはり読書の秋。 木枯らしが身に沁みるこの季節に、最も似合う作家は誰か。 私にとって、それは太宰治をおいて他にはいません。 太宰の代表作は言うまでもなく『人間失格』ですが、これのみをもって太宰を語るのはあまりにも惜しい。 太宰がとんでもなく幅の広い作家であったことは、「走れメロス」を思い起こしてもらえばわかるでしょう。一気呵成に読ませてしまうスピード感、織り込まれた様々なテーマ、そして流れるようにクライマックスまでもっていく鮮やかさ。「メロス」は近代日本文学の中でも出色の完成度を誇る短篇といっていいのではないでしょうか。 彼が残した膨大な作品群を読み進めれば、「メロス」に限らず、実に多彩な顔を持った作家だったことがわかります。 ユーモア作家、女流文学者、自堕落な冷笑主義、温かい人情家、はたまたミステリ作家… 私が太宰を秋の読書に推すのは、多彩な太宰の奥には必ず人間の弱さへの洞察があり、共感があるからです。 こういう郷愁こそ、秋の読書に相応しい。 その他、ブログで書評した中からいくつかピックアップ。 あなたの秋の読書は?
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読書を語ろう!
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太宰というとどうしても「人間失格」が
印象強いです。
私の場合、「人間失格」を読んだだけで
太宰はもう読みたくないな・・・
という思いに駆られていますが、
これは記事にありますように
間違った考えなのでしょうね。
2011/10/25(火) 午前 6:35 [ 名無しの権兵衛 ]
太宰といえば、中学生高校生の文学少女の頃よく読みました。その後すっかりご無沙汰して、最近朝日新聞の書評欄企画がきっかけで「斜陽」を読み直してびっくり。あの頃こんなすごい内容、何も分からずに読んで何を感動していたんだ〜!?わかって読んでいたのか〜!?
もう一度ゆっくり読み直したいですね。
あの頃…「人間失格」や「走れメロス」はもちろん好きだったけど、「駆け込み訴え」とか「御伽草子」「パンドラの箱」なんかも好きでした。懐かしいです。
2011/10/25(火) 午前 10:02
太宰・・・好きです♪好きです♪
また読み返してみようかな〜♪
最近、仕事が忙しく、読んでません。読もうと買った本は山積みなのにな〜(><)
読書の秋ですもんね〜♪
2011/10/25(火) 午後 4:38
太宰はともかく、「光の帝国」「秋のホテル」「日の名残り」はみんな大三元さんからのお薦めで読んだものですね。どれだけお世話になっているんだか…。
“秋”ということでいえば、特に「秋のホテル」がいいですね。ブルックナーの他の作品も読みましたが、やっぱり「秋のホテル」がベストです。
現在、浅田次郎の「蒼穹の昴」を読んでいます。
2011/10/25(火) 午後 9:36
>リッチーさん:『人間失格』ももちろん太宰の重要な作品ですが、それだけでは終わらせて欲しくない、というのがありますね。「きりぎりす」なんて女より女らしい文章を書いているし。短篇集もたくさん出ているので、幅の広さを感じてもらえると思います。
2011/10/25(火) 午後 11:05
>みこぴょんさん:奥行きのある作品ほど、初読と再読の印象が違いますよね。初読が若かりし頃なら尚更です。「パンドラの箱」が出てくるあたり、シブいですね!今年の秋は「御伽草子」を読もうと思っています。
2011/10/25(火) 午後 11:07
>あつぴさん:お忙しそうですもんね〜。でも、ブログはできなくても読書なら通勤時間で少しずつは進みます。エンターテイナーとしての太宰にお出まし願って、日々に楽しみを加えてみては?
2011/10/25(火) 午後 11:09
>ぼやっとさん:こうやって自分が紹介した本が読まれると、私も嬉しいです。ありがとうございます。
『秋のホテル』の良さが理解されるというのも嬉しいですね。地味過ぎて万人受けしないと思うのですが、こういう交流がブログならではといったところでしょうか。
浅田次郎は、今買い集めてます。やはり長篇に惹かれるのですが、まずは短篇集から挑戦してみようと思ってます。
2011/10/25(火) 午後 11:12
ちゃんと読んだのは恩田陸くらいですが、秋にふさわしい作家、作品がずらりと並んでいて、私もカズオ・イシグロとか放置してないでよまなくちゃ、と反省しきりです(笑)
太宰は先入観が強いというか、有名作品が多いので、短編のバラエティ豊かなところなど、見落とされがちですよね。
2011/10/26(水) 午前 1:37
ちょうど今「ヴィヨンの妻」を読んでいました、太宰は昔、斜陽、人間失格くらいしか読んでいないと思いますが、今回彼の短編が深くおもしろいことに初めて気づきました、抽象的な表現ですが、言葉の鮮度を保ったまま物語を作り上げる人だと思います、8編おさめられているのですが、荒波のようにしぶきをあげ勢いのあるそれでいて深みとユーモアのある物語だと思いました。
時代を定めて福永武彦、丸谷才一のものと並行して読んでいるので、コントラスト効果もあるのかな。
解説を亀井勝一郎が書いていたのもちょっと嬉しかったです、
( ^-^ *)
2011/10/26(水) 午後 1:43
秋にピッタリの記事ですね!ポチ☆
そして大三元さんのファンの皆様のコメントもとても良かった。
読書は人生の大きな喜びですねえ。
角田光代さんが昨年、太宰への熱い想いを語っていらっしゃいましたが、彼女の母親のコメントが私と同じ感じだったので苦笑してしまいました。曰く「太宰は女々しくて嫌い」
自分が眼を背けたい部分をあからさまに見せられるからなんですよね。
2011/10/27(木) 午前 9:43 [ pilopilo3658 ]
ご無沙汰しています。
太宰、多作なんですね。全集のうち一冊程度しか読んだ事がありません。読んだことがないといことは、新たに楽しめるということ、嬉しい事です。きっかけをありがとうございます!
2011/10/27(木) 午後 0:43
>しろねこさん:久しぶりに便乗したくなる記事をありがとうございました!
やはりこういう記事はいいですよね。読書好きが読書を語り合うという。わかるわかる!とか、こういう本もあったのか〜とか。
楽しい交流は今後とも続けていきたいものです。
2011/10/28(金) 午前 0:43
>凛さん:「ヴィヨンの妻」は、太宰全集でも後ろの方なのでまだ辿り着いてません。確か映画化もされていますね。
「言葉の鮮度を保ったまま」・・・なるほど。あれほど多様な作品群を書き分けることができるのも、凛さんのおっしゃる「鮮度」を保っているからなのかもしれません。
しかし福永武彦や丸谷才一と一緒に読むとはこれまた面白いですね。いずれ比較論もお聴きしてみたいものです。
2011/10/28(金) 午前 0:47
>あおちゃんさん:女々しくて嫌い、なるほど(笑)!
男なのにあれだけ女々しい作品を書けるのも大変な才能だと思います。さらに太宰がすごいと思うのは、全く違う作品も高いレベルで書けるという点です。
太宰を嫌う女性の視点というのは面白いですね。
2011/10/28(金) 午前 0:50
>かえるさん:太宰の幅の広さには、本当に驚かされます。全集もまだ半分程度しか読んでいませんので、私自身新しい太宰を楽しむ余地がまだまだあると思うとわくわくします。是非ご感想をお聞かせください!
2011/10/28(金) 午前 0:51
TBありがとうございます!秋は太宰…。本当に太宰はさまざまな面を持ったすばらしい作家ですよね。ありあまるほどのユーモアを持ちつつ、それでいて真摯。自殺という最期で世間的なイメージが偏ってしまっているのが惜しくてなりません(><)はっ…つい熱い太宰トークを!!カズオ・イシグロはぜひ読んでみたい作家さんです^^
『日の名残り』ですね、メモメモ。こちらからもぜひTBさせてくださいね。
2011/10/29(土) 午後 9:23
>あんごさん:あのユーモアと冷笑主義と温かい人情はどうやって両立していたのか?作家として、人間としても興味深いですね。私のような不勉強な読者が太宰を語ると怒られるのかもしれませんが、多くの太宰フリークを生んだのも納得という感じです。
カズオ・イシグロはどれも秋の読書に相応しいと思いますよ。文章といい内容といい。でもやはり秋には『日の名残り』でしょうか。
2011/10/30(日) 午前 0:22