読書のあしあと

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素人の芸術鑑賞

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美術・芸術鑑賞の素人による、言いたい放題記事。
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国立西洋美術館/モネ、風景を観る眼――19世紀フランス風景画の革新

久しぶりの上野。
モネをやっていると聞いては、モネ好きとして行かないわけにはいかない。


モネと銘打ってはいるが、モネ以外の印象派画家の作品も展示されていて、比較しながら観ることができるようになっています。こういう企画は観やすくていい。

この企画を観た感想は、「モネは風」「ピサロは茂み(Bush)」「コローは森」にその白眉があるということ。
モネは風を感じさせる爽やかな躍動感を感じる絵が一番好き。
カミーユ・ピサロは印象派の中でも茂みの点描が抜群に上手いと思う。(以前取り上げた《窓から見たエラニーの通り、ナナカマドの木》など)
コローで一番好きなのは《モルトフォンテーヌの思い出》なのですが、今回観た《ナポリの浜の思い出》も印象深い。森から差し込む光のタッチが、淡い思い出を包んでいるようで、観ていて心地よいです。

ピサロもコローも画像がネットで見つからなかったので、以下はモネの話。





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「モネは風」と上に書いたのは、この《散歩》を観たからですね。このブログのアイコンにしてある《モネ夫人と息子》もそうですが、観る者にそよ風を感じさせずにはいません。





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この《花咲く堤、アルジャントゥイユ》は数種類の花が描き込まれていたり、街の煙突から出る煙が見えていたり、と珍しい作品です。





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印象派の画家がよく使う、ピンクとオレンジと肌色の間のような淡い色が印象的なのが《セーヌ川の日没、冬》。





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今回の展示会の目玉は《睡蓮》の連作です。個人的には、この構成がしっかりしていて緑が濃く、カラフルな睡蓮が散らばっている一枚がよかったです。





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この日は常設展の方が観覧無料だったので、さらっと流してみたところ、この絵の前で足が止まりました。
カルロ・ドルチ《悲しみの聖母》という作品で、何となくバロックの影響があるかも、と思っていたらやはり17世紀の作品とのこと。
鮮やかな青いヴェールと、敬虔かつ悲しげな表情のコントラストが印象的な作品でした。

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森アーツセンターギャラリー/スヌーピー展 しあわせは、きみをもっと知ること。

こう見えて(皆さんには見えませんが)スヌーピー好きです。
もともと犬派というのもあるんですが、数年前にミスドのキャンペーンでスヌーピーのブランケットを当ててから、ここ数年スヌーピーに癒されてます。


ということで六本木のスヌーピー原画展に行ってくる。

スヌーピーはもともと、チャーリー・ブラウン少年を主人公とする『PEANUTS』のキャラクター。
長期連載コミックの常で、初期の絵柄もキャラも私たちが知っているスヌーピーと少し違います。
まず、スヌーピーは最初はしゃべらない「単なる犬」だったんですね。
中盤からチャーリーとともにスヌーピーが主役級の扱いとなり、やがて兄弟や相棒ウッドストックが登場するという歴史もわかります。
さらに、主要キャラクターのエピソードも紹介されていて、ルーシーのシュローダーへの永遠に叶わない片思いなんかかわいらしいですね。

後半になると、私たちがよく知っている「哲学的」なエピソードが増えてきます。
本人はそういう意識はなかったと否定しているそうですが、子ども向けとは思えない人生の箴言や人間関係の皮肉を読み取ることができます。


作者のチャールズ・シュルツは、アシスタントを一度も使わずに50年間で約17,000話を描き通したそうです。
『PEANUTS』の、シンプルさの中の深さは、一人で描き上げた世界ならではなのかもしれません。


帰りには、ちゃんとストラップを土産に買ってきました。







今回がおそらく年内最後の更新です。
毎年主要新聞の「今年の3冊」をレビューする記事を最後の記事とするのが恒例でしたが、今年から各紙ともWeb版が有料となり、断念せざるをえませんでした。かなり本選びの参考にしていたので、非常に残念ですが、しかたないですね。


今年も皆さんのご訪問、コメントのおかげで何とか1年間続けられました。
ありがとうございます。

そして来年も「読書のあしあと」をよろしくお願い致します。
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三菱一号館美術館/近代への眼差し 印象派と世紀末美術

今上野ではターナー展をやっているが、個人的にはこっちの方に興味があった。
三菱一号館美術館を訪れるのははじめて。


「印象派と世紀末美術」の通り、19世紀後半のバラエティに富んだ様々な作品が展示されています。
良く言えば多様な画家の作品を楽しめる、悪く言えば一貫性がない。
もっとも、ルドンやリトグラフはこの美術館のこだわりっぽいし、個人的には楽しむことができてよかったです。





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まず印象派のモネ、ルノワールらの作品が並びます。
モネはブログのアイコンにしているくらい好きなのですが、今回印象に残ったのはカミーユ・ピサロ《窓から見たエラニーの通り、ナナカマドの木》
ナナカマドの実は鮮明な赤色ですが、それを印象派の眼でとらえるとこうなる、という絵。
意外にも赤い実が主張し過ぎてないのが印象的です。





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続いてオディロン・ルドン。これは結構インパクト大です。
黒を基調にした暗い作風で、目玉や顔といったモティーフを寓意的に描いた連作を多く残しているようです。

観ていて、個人的にはエヴァを思い出しました。
特にここに挙げた1枚目《「夜」 堕天使はその時黒い翼を開いた》と2枚目《「夢のなかで」 悲しき上昇》は、旧劇場版のでっかいレイを彷彿とさせます。





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また、この企画の大きな比重を占めるのがリトグラフや版画。中でもロートレックとヴァロットンの作品が豊富です。
これらからは、いわゆる「複製技術時代の芸術」の風味を存分に感じることができます。
これぞまさにこの展示のテーマ「近代への眼差し」ですよね。

例えばここに挙げたのはロートレック《メイ・ミルトン》ですが、このポスターは娼婦のプライドと哀愁がともに感じられると同時に、近代化していく都市で生き抜く人々のうちの一人として見ることもできるでしょう。





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ヴァロットンの連作《息づく街パリ》は、行列をつくる人々、交通事故など産業革命を経て現れた「群衆」ならではの雰囲気をよく伝える。
こういう作品を世界史の教科書でも使えばいいんじゃないかな。
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東京美術館/エル・グレコ展

久しぶりに美術展に行ってきました。
毎年春〜初夏にかけて上野に行っている気がする。この時期にいい美術展が多いような気がするけど気のせいかな。

エル・グレコはギリシア・クレタ島生まれ、16〜17世紀にスペインのトレドで活躍した画家。




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《燃え木で蝋燭を灯す少年》
まず目に飛び込んできたのは、この印象的な一枚。
光と陰影の使い方は、後に同じスペインで活躍したゴヤを思わせる。




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《福音書記者聖ヨハネ》
聖人三部作の一つ。
頬のこけ方、細長の輪郭などが、スペイン人独特の風貌という印象。
こういうサッカー選手、リーガ・エスパニョーラにいますよね(笑)。
エル・グレコの描く聖職者は、基本的にこういう顔です。
それにしてもこの顔色は何なんだろ。特に飢えたり拷問を受けている設定でもないのに、紫色って。。。




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《無限罪のお宿り》
エル・グレコの代表作。迫力、スケールが違う。
人物が上に重なっていく構図がエル・グレコの一つの特徴らしいけど、カラヴァッジョの《慈悲の七つの行い》を思い出した。





美術館の帰りは、例年通り上野の美味いタイ料理を食べて帰る。
もはや上野で美術館⇒タイ料理は春の風物詩と化しつつある。
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去年のこの頃も上野の国立美術館にレンブラント展を観に行ったような気がするけど、今年はインカ帝国展。
 
観終わった感想としては、「ちょっと残念」。
インカ帝国では金属装飾の見事な精錬技術が発達していたという。
ところが、スペインに征服された際にそのほとんどを持ち去られて金の延べ棒にされてしまったから、文化遺産として残されたものは数少ないのだという。
実際、このインカ帝国展に出品されていたものも小さな人形程度のものしかなかった。
 
結果的に、錬金文明というより土器と織物の土色文化という印象になってしまう。
 
 
 
 
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上野の帰りに、1年前からお気に入りのタイ料理屋「シヤー・トムヤムクン・ポーチャナー」で夕食。
ここのトムヤムクンはやみつきになります。
 
 
 
 
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そして今週末は多摩川に花見。
今年は“春の嵐”があったものの、桜は何とか耐えたみたいですね。

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