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先日家の掃除をした際に、不要な物を捨てようとまとめたのですが、その中にこの本もありました。ピーター・ラヴゼイさんのミステリー小説『偽のデュー警部』です。ハニーは引越しの度に本を捨てたり古本屋さんに売ったりしてきた結果、今現在残っている本はとてもお気に入りの物ばかりのはずなのですが、この本の場合はちょっと違っています。それは、「よくわからない」という理由で残っているからなのです。読んでも「よくわからない」ので好きにはなれないのですが、嫌いかどうかも判断がつかず結局処分が保留になって現在に至るというわけです。
今回いよいよ捨てるという段になって、「よくわからない」まま捨てるのも惜しい気がして、もう一度読んでみました。結果は・・・・なかなかおもしろかったです。要するに、昔これを読んで意味がわからなかったのは、まだまだおもしろさがわかる年齢に達していなかったからだと理解できました。
当時のハニーにとってのミステリーというのは、キャラの濃い目立った存在の探偵役が胸のすくような活躍で事件を解決するものでした。だけどこの作品の場合、そのアンチテーゼというか、パロディというか、探偵役がとても頼りなく、捜査しているのかどうかも定かではないのです。が、逆にそれが功を奏し、なぜか事件は解決してしまいます。
殺人はあるものの、お話は全体的にウィットに富んでいてとてもチャーミングです。人生経験を積んだ中高年の皆さんなら、要所要所でくすっと笑いながら楽しめること請け合いです。年をとるのも悪くないなと思わせる逸品でした。
追記:もちろん捨てないことに決めました。(*^_^*)
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