空閨残夢録

上層より下層へ中心より辺境へ表面より深淵へデカダンよりデラシネの戯言

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「Checkmate King 2, this is White Rook, over.」

「This is King 2, roger, out. All right, that's it - let's get outta here ! 」



・・・・・・十勝清水駅前壺中庵主人こと、斥候サンダース軍曹です!




 ボクの本棚に1972年に澁澤龍彦が編集した風刺画集『マゾヒストたち』があり、これはR・トポールの描いた作品集で、薔薇十字社から刊行された今では絶版ものであり、本邦唯一のトポール作品集でもある。

 風刺画家、アニメーション作家、小説家のローラン・トポールは1938年パリに生まれる。1960年に画集『Les Masochistes(レ・マゾヒスト) 』を出版して話題を呼ぶ。1961〜65年にサブカル・パロディー雑誌の「ハラキリ」にイラストを連載する。64年に最初の小説『幻の下宿人』を出版。72年にベニス・ビエンナーレ参加作品のアニメ映画『ファンタスティック・プラネット』をルネ・ラルー監督と共同制作して、カンヌ映画祭審査員特別賞を受賞する。

 薔薇十字社版『マゾヒストたち』の編者(澁澤龍彦)によるあとがきを読むと、フランスの雑誌「ハラキリ」(第49号)1965年3月号をフランスから、わざわざ送ってくれたのは三島由紀夫で、この号にトポールのワン・カット漫画が二頁にわたり四点掲載されていると書かれている。

 澁澤が初めてトポールの絵にお目にかかったのは、「ハラキリ」誌上でだったか、「ビザール」誌上でだったろうか思い出せないと書いているが、何と言っても絶品だと思うトポールの作品は『Les Masochistes』と述べている。この一見して下手糞な絵は、何とも言えず味わい深く、拙宅を訪れるお客さんに、何度これを見てもらって、相共に笑ったか分らないと書いている。

 その絵は、たとへば、ハンカチで目隠しをして、金槌で釘を打っている男の絵があったり、階段の手すりに鋸状の歯を備え付けて、その手すりに後ろ向きに跨り滑り降りる男の絵とか、ベットからはみ出た両足に射的用の的を描いて拳銃を自らの足へ狙いを定める男の絵とか、巨大な卸し金を顔面に当てて摩り下ろす男の絵とか、そんな荒唐無稽、奇妙奇天烈、ナンセンスとブラック・ユーモアに溢れたマゾヒストの姿が表されているのが、このトポールの60頁そこそこの作品集なのである。

 まぁ〜フツーと思われる感覚の人が、このマゾヒストたちの嗜虐的な趣味趣向の図絵をみるからに、コワ〜イ!〜イタソォー!〜イヤ〜ン!・・・・・・と感じるのが、一般的な鑑賞のリアクションであろう。因みにボクがトポールのこの絵の中で感覚的に耐えられないのは、今にも首を括ろうとしている男が、何故か?、自分の舌を鋏で切ろうとしている絵である。・・・・・・舌なんか鋏で切らないで早く首を吊って欲しいでっしゅう〜。



 ・・・・・・こちらホワイトルークでした!

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ファンタスティック・プラネットも、なんともいえないくらい、不気味でユーモアに満ちていて、じれったい作品でしたねー。わたしはルネ・ラルー監督では、メビウスがキャラクターデザインした『時の支配者』が好きです。

2010/1/10(日) 午後 5:54 [ armand-jean ]

ルネ・ラルー監督の「時の支配者」は見ておりませんが、映像がなにやら独特な美的世界に溢れていて魅力的ですネ。近いうちに観たいと思います。

2010/1/10(日) 午後 10:50 [ ホワイトルーク ]


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