空閨残夢録

上層より下層へ中心より辺境へ表面より深淵へデカダンよりデラシネの戯言

映画と演劇の部屋

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Checkmate King 2, this is White Rook, over.
「チェックメイト・K2・・・こちらホワイトルークどうぞ!」

This is King 2, roger, out. All right, that's it - let's get outta here !
「どうぞ!・・・こちらキング・2・・・応答せよ!」


戦場のミンストレルこと斥候サンダース軍曹です♪


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 もしもボクが女に生まれていたならば宝塚音楽学校を目指していたかもしれない。宝塚歌劇団の舞台を観たのは涼風真世がオスカル役で、二番手の、当時、男役だった天海祐希のアンドレ役の『ベルサイユのバラ - オスカル編』だけだ。1991年にガール・フレンド数人と劇場に足を運んだが、とても野郎一人では行けない雰囲気に圧倒される。

 それまで“ヅカ”にも“ベルばら”にも全く興味も関心も無かったボクであるが、涼風真世のオスカル、天海祐希のアンドレ、麻乃佳世のディアンヌ役の演技と舞台に魅了されてしまった。


 思い起こせば宝塚歌劇団出身の女優でボクの記憶にあるのは、○月岡夢二、○乙羽信子、●越路吹雪、○淡島千景、○新珠三千代、○八千草薫、●寿美花代、○有馬稲子、●南風洋子、○朝丘雪路、○浜木木綿子、○加茂さくら・・・・・・

 ここまでの女優が1930年代から60年代に活躍していた。ちなみに白○が娘役の女優で、黒●が男役の女優さんである。

 70年代から80年代は、●鳳蘭、●汀夏子、●大地真央、○遥くらら、●杜けあき、80年代から90年代は、○毬谷智子、●安寿ミラ、○黒木瞳、○毬藻えり、●涼風真世、●真谷みき、●愛華みれ、●天海祐希、○麻乃佳世、○純名里沙、○壇れい・・・・・・などなどだ。

 娘役ならば麻乃佳世、純名里沙、壇れいが好きだ。男役となると大地真央、涼風真世、天海祐希である。天海祐希のデビュー当時は彼女のプロマイドを購入したし、宝塚歌劇団のカレンダーも買っていたし、1992年の1月は麻乃佳世が飾っていたと覚えている。

 “ベルばら”はアンドレとオスカル役を男役二人が演じる物語なので面白い。しかも本来は男を女が演じる倒錯性もあるけれど、オスカルは物語で男性に化した本当は女性の麗人であるということもあり、このヅカの芝居は倒錯感に錯綜した仕掛の舞台となり甘美でもありエロティシズムを十分に堪能できる。



・・・・・・こちらホワイトルークでした♪

こけら落とし

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「Checkmate King 2, this is White Rook, over.」

「This is King 2, roger, out. All right, that's it - let's get outta here ! 」


 戦場のミンストレルこと夢の斥候はサンダース軍曹です♪

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 東京の銀座の歌舞伎座が新装改築されて“こけら落とし”公演がはじまったが、ボクは下北沢の本多劇場のこけら落としの演目が思い出に深く残っているけれども、この“こけら落とし”とは如何なる意味なのか調べてみた。

 漢字の部首で木へんの字を読みこなせる能力は高いと自負していたボクだが、杮(こけら)と柿(かき)が違う漢字だと最近知った。

 つまり、歌舞伎用語でもある「こけら落し」の“こけら”とは、漢字の柿(かき)だと思っていたのだが、なんとなく「こけら落し」という言葉に釈然としない気持ちを抱えて長く過ごしていたが、ボクの長年にわたり使用している「漢語林」に“ こけら”という言葉が無いので、「大辞林」を調べるに、杮(こけら)とは木屑であるとでてきた。

 それで、歌舞伎用語の意味をネットで捜索すると、杮葺落し(こけらおとし)とは、新しく建てられた劇場で初めて行われる催しのことであり、演目はそれぞれの劇場の特性に合わせた内容で、概ね慶事の内容であることが多い。・・・・・・とある。

 「杮葺(こけら)」とは鉋や鋸から出た木材の屑のことで、建設工事の最後にこの木屑である木片を払うことが語源になっている。転じて芝居小屋や映画館などの施設の落成式と同時に行われる興行の意味を指す言葉となる。

 「杮葺(こけら)」という漢字は、一見して「柿(かき)」と同じに見えるが、「柿(かき)」は「木部五画(旁が「亠+巾」)」なのに対し、「杮(こけら)」は「木部四画(縦棒が繋がる)」であり、杮こけら)と柿(かき)は字体が微妙に違うのである。

 さて、ボクがその昔、歌舞伎じゃないが新劇を一度だけ「杮葺落し」の芝居を観ている。それは1982年11月に下北沢駅南口を歩いて2〜3分の場所にある演劇専門の民営劇場である本多劇場である。客席は1フロアで、客席数は386席。

 こけら落としを飾った作品は唐十郎作の『秘密の花園』であった。この芝居は1980年代に観劇した作品の中でも最高傑作といえる出来栄えであって、今でもその感動は胸中深く蠢いている。

 本多劇場が落成される以前からオーナーの本多氏は、小劇場のスズナリを下北沢で興行していて、アングラ小劇団の本拠地でもあった。下北沢が「演劇の街」と呼ばれる所以はこれら劇場の存在による処が大きかった。

 なお、本日初日の歌舞伎座の“こけら落とし”公演は、来年の3月までつづくようで、こちらの演目も楽しみである。




 ・・・・・・こちらホワイトルークでした!

クイルズ

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「Checkmate King 2, this is White Rook, over.」

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――― 斥候サンダース軍曹です! ―――



 ミニ・シアターというシステムや概念が確立されず定着していない1981年に、新宿歌舞伎町にOPENした“シネマスクエアとうきゅう”は、メジャー系の全国ロードショウの枠からこぼれるような良質な作品プログラムを提供して上映してきた映画館である。

 わたしがあしげく通った80年代の“シネマスクエアとうきゅう”の支配人はお若い女性で、ボクと同世代の方であった筈だ。あの頃、そこで観た映画は今も忘れられない作品ばかりだ。今も世界の隠れた名作を送りつづける老舗の劇場に心から感謝している。

 さて、“シネマスクエアとうきゅう”で、その昔に、ケン・ラッセル監督の『サロメ』を観た。男色の罪でオスカー・ワイルドが投獄されるのだが、出獄して傷心のワイルド卿を慰めるべく、日ごろ馴染にしている娼館の主人や労働者たちが「サロメ」の劇を演じて見せてくれるのだが、劇中劇として優れた構成である。

 この度、おくればせながら、2000年製作の米国映画は『クイルズ』を観る。監督はフィリップ・カウフマン、『存在の耐えられない軽さ』(1988年)の監督である。物語は悪名高きサド侯爵の晩年を描いた作品で、出演はマルキ・ド・サドをジェフリー・ラッシュが演じる。

 侯爵に惹かれるシャラントン精神病院で働く小間使いの乙女をケイト・ウィンスレットが演じ、病院を管理運営するカトリックの信仰深き神父をホアキン・フェニックス、ナポレオンの特命によりサド侯爵を治療するために派遣された科学者のコラール博士をマイケル・ケインが演ずる。

 さてさて、ケン・ラッセルの『サロメ』の劇中劇はミゴトであったが、この『クイルズ』の劇中劇もスバラシイ出来栄えである。シャラントン精神病院でサド侯爵が演劇を行っていたのは事実であるが、これは物語として脚色された作品だと思われる。

 “クイルズ”(Quills)とは羽ペンの意味である。侯爵はシャラントンの病棟で、あの悪名高きポルノグラフィー『ジェスティーヌ』、『ジュリエット物語』、『恋の罪』などを執筆する。寛容なアッベ神父のもとでサド侯爵は思うまま淫らな、余りのも猥らな小説を書き続ける。

 この書かれた物語は世間に流失して、出版され、話題を呼び売れてしまう。そこで、ナポレオン皇帝の目に届き怒りを招くことになる。サドの死刑を目論んだ皇帝だが、家臣の進言により、侯爵の去勢のためサディスティッで博愛的な医師を派遣することになるというお話。

 この皇帝により派遣された科学者で医師のコラール博士を嘲笑するためにサド侯爵は演劇で一芝居うつのであった。このお芝居がたまらなく面白い仕掛けである。

 リベルタンのサド、サドに惹かれる乙女、乙女に心惹かれながら信仰のため情熱を鎮める神父、科学者で医師で道徳的な顔をしながら修道女を籠絡する偽善者、そしてサド侯爵夫人の思惑がからみ物語はすすむのだが、精神病院を舞台に快活な秀作である映画だ。



 ・・・・・・こちらホワイトルークでした!

アーティスト

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「Checkmate King 2, this is White Rook, over.」

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(眠りの精はお菓子のピエロ・・・夢の斥候サンダース軍曹です!)




 本年度、アカデミー賞、最多5部門(作品賞・監督賞・主演男優賞・衣装デザイン賞・作曲賞)を受賞した『アーティスト』を公開初日に観て来た。白黒にサイレントで感動の愛を映像化してくれた珠玉の物語。映画に心を奪われ、こよなく映画を愛するものなら、是が非でも、一分一秒でも、早く急いで、映画館に駆け着けなければならない作品であろう。

 監督はミシェル・アザナヴィシウス、音楽がなんとも魅力的な作品で、これを担当するはルドヴィック・ブルース、主演は、ジョージ・ヴァレンティン役のジャン・デュジャルダン、ペピー・ミラー役にペレニス・ペジョ、そしてワンコのアギーや、魅力的な役者たちetc・・・・・・。

 時は1927年、Roaring Twenties のハリウッドが舞台。サイレント映画の大スターはジョージ・ヴァレンタインが主役だ。そして、新人女優のパピー・ミラーとの出逢い、二人は恋に落ち、やがて1929年にトーキー映画が登場する。やがて落魄するジョージ、トーキー映画の大スターに登りつめるパピー、二人の恋のゆくへは、人生の、運命の、明暗で交差していく。

 大スターのジョージと、女優を目指すパピーとの最初の出逢い、新人女優になったパピーと舞台でのジョージとの再会、なんとも粋な演出である。そして、三度目のジョージとパピーの出逢いでは、階段を下降するジョージ、階段を登るパピー、やがて映画スターとして落ちぶれるジョージと、銀幕のスターに成るパピーを暗示するかのような場面、淀川長治がこのシーンを見たら熱く語るであろうと思われる演出の巧みさ。

 されど、階段を降りても、人生が暗転しても、没落するジョージには守護天使たちがいた。妻や、かつての多くの映画仲間には見捨てられたジョージだが、運転手のクリフトン、愛犬のアギー、そしてジョージにひたむきに愛をよせるパピーである。酒に溺れ、死の縁から、愛犬アギーに命を救われ、パピーに助けられるジョージだが、かつての大スターのプライドのために再度の自殺を謀ろうとするが・・・・・・。

 映画の映像は白黒、演出はサイレント、現代に旧い手法で斬新な表現を模した作品なのだが、効果は絶大である。セリフが聴こえないために音楽がきわめて輝きを増すことにもなる。サイレントの手法だが、映画の中ほどと、ラストで、音響と音声が入る。それが更なる効果的な演出になっている。

 映画のなかでジョージの愛犬アギーの活躍が心なごみ、笑いを誘ってくれるのも魅力的である。この映画を観れば、人生のなかで忘れられない一本となるのは、間違いないであろうと思われるネ。



 ・・・・・・こちらホワイトルークでした!

 

アマデウス

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「チェックメイト・K2・・・こちらホワイトルークどうぞ!」

 モーツァルト関係の皆様
 サリエーリ関係の皆様
 松本幸四郎関係の皆様
 市川染五郎関係の皆様

「斥候サンダース軍曹です!!」




 松本幸四郎が代表作「アマデウス」を、来年の11月に東京の日生劇場で7年ぶりに上演することが報道されていた。天才作曲家モーツァルトの死が宮廷楽長サリエーリによる暗殺だったという疑惑を軸に展開するピーター・シェファー作の傑作舞台で、2004年以来の再演である。

 『アマデウス』は20世紀のベスト戯曲と思うくらい、よく出来ている。この作品で幸四郎の現代劇という路線も生まれたとも思われる。82年に幸四郎のサリエーリ、江守徹のモーツァルトで初演されたのだが、その後、モーツァルトは息子の市川染五郎に代わり、幸四郎が演出も兼ねて再演を重ねて、2004年公演の千秋楽で上演回数400回を達成した。

 初演から29年が経つ、満を持しての次回の再演では、モーツァルト役は染五郎から新キャストに代わる予定であるらしい。「401回からとなる今度のアマデウスは初演のような新鮮な気持ちで出来る。再演の都度、お客さまも変わっていくし、新たなアマデウスのスタートにしたい」と幸四郎は述べている。

 ボクが再演で観劇したのは、江守徹から染五郎のモーツァルト役に変わったばかりの時期である。その時は江守徹の芝居を観たかったと思ったけど、今一度、染五郎のモーツァルト役を観て見たい気持ちもある。それが、来年は染五郎ではない新たなモーツァルト役が選らばれるのだから、チョイトうきうきしてしまう期待感もありますネ。

 1823年、晩秋のウィーン。町中で「モーツァルトの死はサリエーリの暗殺によるもの」という信じがたい噂が囁かれていた。しかもその噂の出処は、サリエーリ自身であるという。すでにモーツァルトの死後32年が経過していた。70歳に達するサリエーリは衝撃的な告白を始める・・・・・・。

  1781年。皇帝の寵愛を受ける宮廷作曲家、サリエーリ。この若き成功者には唯一気にかかることがあった。それは、弱冠25歳のモーツァルトの驚くべき評判の高さである。モーツァルトがウィーンにやって来ると聞いたサリエーリは警戒しながらもその演奏会場へ出かけるのであった。しかし、彼が出会ったモーツァルトは、フィアンセのコンスタンツェと卑猥な言葉を口走る、行儀の悪い、軽薄な、子供っぽい青年であった。驚くサリエーリ。だがその夜、耳にしたセレナーデの素晴らしさは、さらに彼を震撼させた。

 浪費家で喧嘩好きなモーツァルトは、やがて仕事にあぶれ生活にも困るようになるのだが、その才能は尽きることがない。天衣無縫をそのまま具象化したような彼の楽譜の中にサリエーリは、「絶対の美」「神の声」を見出すのだった。

 幼い頃、神に一生を捧げると誓ったサリエーリ。ところがその神の仕打ちとは・・・・・・。サリエーリは慄然とし、アマデウスを通じて神に命がけの戦いを挑むのだった。

 ボクが観た再演でコンスタンツェ役を演じていたのが、渡辺梓という女優で、とても可愛らしく魅了してくれた演技に満足したものだが、彼女は仲代達矢の主催する無名塾の役者で、1989年に放映されたNHK連続テレビ小説『和っこの金メダル』のヒロインに抜擢され脚光を浴びた女優さんだ。

 この『アマデウス』は、全世界的にヒットした興行作品で、映画化もされているから誰もが知っているであろう。イギリスの劇作家ピーター・シェーファーによって著された、この戯曲は、初演は1979年のロンドンのオリヴィエ劇場(ナショナル・シアター)。演出はピーター・ホール。翌年にはアメリカ合衆国に渡り、ニューヨーク・ブロードウェイのブロードハースト劇場で上演された。1981年には戯曲部門でトニー賞を受賞した。

 日本では、1982年初演、サリエーリを九代目松本幸四郎が演じて、モーツァルト役は俳優座の江守徹(翻訳も担当)という顔ぶれで日本語版は公演される。好評を博して幸四郎と江守版で1983、1985、1986と再演、更に1993年、サリエーリは引き続き幸四郎、モーツァルトに七代目市川染五郎(幸四郎の息子)を新たに迎えて再演。1995、1998、2004年と上演が続き、2004年終演時点で上演を数えるのだが、また幸四郎のサリエーリの回数は400回に達し、幸四郎の当たり役として親しまれる舞台ともなっている。

 舞台では常に二つの時間軸が並列して進んでいく。老いたサリエーリとモーツァルト暗殺を告白する1823年の今、そして回想される1781〜91年の過去が交差し交錯しながら、あるときは華やかに、あるときは沈痛に、めくるめく葛藤のドラマが展開されていく。アマデウス(「神に愛される」の意味)とは、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのミドルネームから来ている。





 ・・・・・・こちらホワイトルークでした!



 
 

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