空閨残夢録

上層より下層へ中心より辺境へ表面より深淵へデカダンよりデラシネの戯言

野草山菜樹木菌類

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Checkmate King 2, this is White Rook, over.
「チェックメイト・K2・・・こちらホワイトルークどうぞ!」

This is King 2, roger, out. All right, that's it - let's get outta here !
「どうぞ!・・・こちらキング・2・・・応答せよ!」



「斥候サンダース軍曹です!」




 春の野山の林床にさきがけとして咲いている可憐な花を見つけた。それは難波津という沈丁花科の黄色い小さな花なのだが、このナニワズという植物和名に昔から疑問を抱えていたので、ここであらためて調べてみる。

 まず、このナニワズという野草を知る前に、東京で暮らしていた或る日の朝、雨が降りだしそうな曇り空の春の日に、二日酔いで下宿している庭に咲いていた沈丁花の花の香りに、目が覚めるように鼻腔へ届いたことが記憶にある。それは、まるで妖精の囁きであった。

 この花の香りは秋の金木犀の花の匂いに匹敵するもので、北海道で生まれ育った野暮なボクには、春の沈丁花、秋の金木犀は香り麗しい花の芳香との初めての出逢いでもあった。因みに、金木犀の香りは、夜の住宅街で初めて出逢った。それは闇夜で天使が翼を拡げているみたいだった。

 匂いはともかく、ナニワズには沈丁花の如き華やかな麗しい芳香はないのだが、別名をオニシバリとかナツボウズと呼ばれる小木で、主に石川県以北の日本海沿いの地域から北海道にかけて分布する野草。アイヌの人々はこれを家屋などを結束する素材にしていたらしい。その強固なことからオニシバリと呼ばれたようだ。

 ナツボウズの別名の由来は、ツゲ科のフッキソウのように北国の雪に埋もれて、春の雪解けから緑の葉を見せるが、夏に葉を枯らすことが名の由来と思われる。関東では、このナニワズの花期は2月頃とも伝わるが、黄色い可憐な妖精の如き麗しくも素朴な花はオニシバリとナツボウズの名前はあまりにも相応しくない。

 昔々、古来に、斯くなる詠まれた有名な歌があるのだが、それを以下に・・・・・・




  「難波津に咲くや此の花冬ごもり 今を春ベと咲くや此の花」




 “此の花”とは、たぶん梅の花だと思われるのだが、雪深い北国の人々は、長い冬ごもりの生活から解かれて、雪解けの合間から鮮やかに咲く黄金色の花を目にした時、おそらくは、「難波津に・・・」の歌を思い浮かべ、春の到来を感慨深く歌ったのであろうと想われるが、この一首を実感として受けとめ、「難波津」の植物名の語源由来となったと考えられる。



 ・・・・・・こちらホワイトルークでした!

月夜茸と楢茸

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「Checkmate King 2, this is White Rook, over.」

「This is King 2, roger, out. All right, that's it - let's get outta here ! 」



 菌類関係の皆さま
 月夜茸関係の皆さま
 楢茸関係の皆さま
 狐火や鬼火関係の皆さま


・・・・・・斥候サンダース軍曹です!



 日本で最もキノコによる中毒例が多いのは月夜茸である。このキノコはハラタケ目ホウライタケ科ツキヨタケ属に属するキノコの一種で、ヒラタケ、ムキタケ、シイタケなどとよく間違われやすいのだ。

 このキノコ、樹木にはブナやナラの枯れ木に群生しており、主要の毒成分はテルペン類の中にある生態物質にあるらしい。食後に3時間程度以内に嘔吐や下痢の症状があらわれて、視界が青く見える幻覚症状なども伴うという。最悪の場合は胃に激痛を伴う痙攣の末に脱水症状で死に至るといわれる。

 この“月夜茸”の名があるように、闇の中で青白く発光するのが特徴で、ブナ林を代表する菌類なのであるけれども、北海道ではブナ北限エリアが渡島半島の黒松内町であるから、比較的に道内の中毒者は少ない。

 月夜茸の学名はLampteromyces japonicus で、ラテン語の「輝く菌」を意味する言葉から、本邦での命名と伝わるが、発光する菌類や生物発光は多々あるけれど、菌類では他にも日本では9種と1亜種からなる楢茸の一部にもあるらしい。

 “ナラタケ”となると北海道では“ボリボリ”の呼び名で有名なのであるが、先週にボクも十勝から札幌に行く途中で、夕張の景勝地である滝ノ上(夕張川渓流)で昼食に、観光地食堂でキノコ蕎麦を食べたが、その日の茸が“ボリボリ”であった。蕎麦はともかくとして、茸は朝に採られた天然モノで美味かった。

 楢茸はキシメジ科ナラタケ属で、道内では主にカシワとミズナラの森で探せるお馴染みのキノコ。少々ながらヌメリがありナメコみたいで美味いが深みのある旨味がある。

 さて、このキノコが発光するのを目撃したことは無いのだが、“狐火”で有名なのが、お江戸は王子稲荷の伝説や、歌川広重が描くところの『名所江戸百景』より「王子装束ゑの木 大晦日の狐火」であろう。つまり、現在の東京北区に残存する神社付近のお話と浮世絵の場所である。

 この伝説や正岡子規による歌で冬の季語となった“狐火”なのだが、王子稲荷は大きな一本榎の木しかなくて、この巨木あたりから狐火が見られる。榎はニレ科で、この樹木から発する菌類からの生物発光の報告は聞き及ばない。

 発光する菌類自体が未だ未解明であるのだけれども、1992年に、米国ミシガン州で楢茸の1種であるヤワナラタケ(Armillaria gallica)が、15ヘクタールの土地で、総重量約100トンにおよぶ巨大なコロニーを形成しているのが発見される。

 このコロニーに生息する菌状菌糸束には発光性が確認されており、暗闇で青白く光る性質を確認されているとのことで、狐火や鬼火、また人魂といわれる現象の正体とも推測される現象のひとつの例とされている場所なのである。



 ・・・・・・こちらホワイトルークでした!
 
 

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「Checkmate King 2, this is White Rook, over.」

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 落葉松(からまつ)関係の皆さま
 菌類関係の皆さま
 ハナイグチ関係の皆さま


 ・・・・・・斥候サンダース軍曹です!




 蝦夷地の道産子(どさんこ)には、秋の味覚にラクヨウの茸は楽しみでありまして、春の山菜はアイヌネギ(行者大蒜)、秋の茸はラクヨウにつきますネ。

 この茸の名前は落葉松(からまつ)の森に見つけられる茸で、落葉松は針葉樹では珍しく落葉する木であり、ここからラクヨウの呼び名があるようです。

 もともとは外来種の樹木なんですが、蝦夷地の広葉樹が乱伐の末に、石炭の採掘最盛期に炭鉱の抗木に利用されたので、全道に植林されて広がったのでした。

 ラクヨウこと、この茸の名前はハナイグチと正式には呼ばれていて、大型のナメコみたいなヌメリがあるキノコなんですね。味噌汁にするとナメコよりは、確実に美味いのがこのラクヨウくん!。

 本州では信州や北関東、東北にも見られますが、このハナイグチなる茸は内地では「地小坊」などと呼ばれておりますようですが、外地の蝦夷地ほど食べられていないのでは・・・・・・。

 食べ方は、サット、湯引きしたラクヨウくんを、大根おろしで和えて食べると美味しいが、味噌汁がこりゃマタ旨い!が、おろし和えは酒の肴の一品にモッテコイだ!

 カラマツの森にラクヨウは見つけ出せるのですが、シラカバやダケカンバの森に足を向けますと、そこには同じイグチ科の、山鳥茸(ヤマドリダケ)が見つかるかも知れないが、未だ発見ならず、このヤマドリダケはイタリアでは、ポルチーニと呼ばれるキノコで、フランスではセップというキノコなんですネ。

 フランス料理に使われる秋のキノコの食材は、高級な輸入食材ですし、レストランで食べれば、お高い料理となりますネ。しかし、十勝の森にも同じものが、自然にあるらしい。

 たとえばジロールは杏子茸(アンズタケ)、ピエ・ド・ムトンはフランスでは羊の足だが、こちらではカノシタという茸で、鹿の舌という名前だったりして面白い。

 トロンペット・ド・モーは黒喇叭茸(クロラッパタケ)で、フランスでも本邦でも似たような比喩ですし、プルーロットは日本では平茸(ヒラタケ)で、栽培種は所謂シメジですね。

 フランス料理のキノコの食材は秋に限らず、春にはモリーユ、夏にムースロン、冬はトリフュが有名です。十勝でもモリーユも見つけられますヨ。

 ミズナラの木が葉をつける頃に、独特な不気味な形状の編笠茸(アミガサタケ)があらわれますが、これがモリーユ。バター炒めにして食べると、けっこうイケマス。

 ムースロンはフランスでは、「森のニンフ」だとか「妖精のキノコ」とよばれる小型のキノコなんですが、こちらでこれに該当するキノコは、自分は探せませんでした。トリフュも未だ発見ならず・・・・・・。

 日本の食卓でのキノコは、やっぱり味噌や醤油の調味料と合いますね。ラクヨウもやっぱり味噌汁が旨いです。



 
 ・・・・・・こちらホワイトルークでした!

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 茸きのこキノコ関係の皆さま
 菌類関係の皆さま
 猴頭茹(コウトウクウ)関係の皆さま
 ヘリセノン D 関係の皆さま

 
・・・・・・斥候サンダース軍曹です!

  


 フランス料理のソースにシャスールがあるが、これは茸、つまりキノコが入るのがポイントです。和訳するに「狩人風」とネーミングされるソースなのだが、茸が使用されているのは、秋から冬にかけて狩猟の時期に採取されやすい為であるのかも知れない。

 茸は秋の味覚なんですが、しかし春にも夏にもありまして、フランス料理の高級食材であるアミガサタケ(網笠茸)は、十勝清水では初夏に採れますし、年中なんらかの茸が地上に姿を現しており、とりわけ秋に豊富に顕現してくるのでしょうネ。

 そんな狩猟解禁の紅葉の森で、2008年10月25日に、清水町の美蔓(びまん)にある森で不思議なキノコを発見したのだが、鹿狩りに出かけたこの日は、紅葉も美しい時期でした。

 そんな斥候の折に、樹齢100年以上のミズナラの倒木に、不思議な菌類と思われるキノコを発見したのですヨ。これは精霊の如くに霊験アラタカなので、採取することなくカメラに収めて、その場を去ったのですが、図鑑でその後に調べてみると、食用キノコと判明して後悔するのでした。

 この茸は一見ではキノコには見えません。色は白く、垂直に寄生し、糸状に垂れ下がったモノが沢山下方に向かい、白く凍った滝のような、仙人の顎ヒゲのような風情で、奇妙というよりは霊妙な姿を湛えております。

 ・・・・・・実はこれ、「ヤマブシタケ」(山伏茸)という茸でした。

 インターネットでこれを探索するに、薬用として、商品として氾濫しているのに驚きました。特に近年では、この山伏茸の成分にある物質で、“ヘリセノンD”が脳細胞を活性化させて、痴呆症の特効薬として認められているのでした。

 軍曹はその後、知識を得てから、この茸を採取しに田園地帯の台地である斜面に展開する森の、清水町美蔓の山林へ赴き、これを採り食べてみたのです。

 この味は風味が淡白で弱く、食感がエノキダケを繊細にしたような感じで、なんとも柔らかい微妙にして複雑な妙味があり、歯ごたえがこの茸の美味しさと実感いたしました。

 この山伏茸は中華料理では、四大珍味、或いは五大珍味の一つらしく、フカ鰭、熊の手、海燕の巣、海鼠と並び、「猴頭茹(コウトウクウ)」というものらしいので更に驚きモモの木。

 「猴頭」とは猿の頭のことで、手長猿の頭部を指すらしく、「茹」とは食う喰らうの意味で、茹でることでもありますネ。スピルバーグの映画『インディー・ジョーンズ』に、猿の頭の料理が登場するが、あの猿の脳味噌は茹でて料理をしたのものを想像いたしました。

 イエイエそれは違いましてネ、猴頭茹とは猴頭菌とも言われるらしくて、山伏茸を乾燥させたもので、これを乾すと茶色くなり、どうやら中国の手長猿の頭は茶色いみたいで、これに似ているそうなんですネ。

 因みに日本では、ヤマブシタケの名前の由来は、山伏の頭とは関係が無く、袈裟と関わりがあるようでして、山伏の服装で頭巾(ずきん)ではなくて、頭に被る「頭襟(ときん)」と、肩に懸ける「結袈裟」が印象的ですが、この袈裟に付いている房に由来しているそうな・・・・・・。

 山伏の結袈裟に六つの丸い房がありまして、この房にヤマブシタケは似ているそうで、この名前があるようです。

 そこで山伏茸は白いキノコでありますが、梵天と呼ばれる袈裟の房は白くはありません。プラタナスが「鈴懸けの木」と呼ばれますが、あの茶色い鈴なりの実は、山伏の着ている服を、「鈴懸衣」と言うのに因みます。ですから、乾したヤマブシタケの茶色い状態が、ネーミングの由来に違いありませんと、推測される。

 山伏は修験者でありますが、役の行者と猿の逸話がありまして、チョイトこのお話を紹介しておきましょう。

 ・・・・・・・「役の行者がみすぼらしい装束で山中を修行していると、一匹の老いた猿が現れて、葛藠を行者の破れた衣に結びつけ肩に懸けてくれた。その結び目が六つあり、山伏の結袈裟には六つの節があるという」・・・・・・。

 「葛藠」とは三角蔓のことで、つまり山葡萄の一種であり、別名で「行者の水」と呼ばれる葡萄の蔓のことです。山伏はこの三角蔓を鉈できり、蔓の内部に溜まった樹液で咽喉を潤し、これにより活力を漲らせたようです。

 何故か山伏と猿がここで結びつきましたが、結袈裟の六つの節は梵天の六つの房と思われます。山伏茸と猴頭菌のお話はコレにてお終いお仕舞!





 ・・・・・・こちらホワイトルークでした!

蝦夷九蓋草

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――― 斥候サンダース軍曹です! ―――




 本州の夏の高原で、青紫色の花穂(かすい)を風にゆらゆらとなびかせる九蓋草(クガイソウ)の群落。北海道には大型で背丈が2m以上を越すエゾクガイソウ V.sacbalinense が分布する。このゴマノハグサ科の花が十勝でも咲き始めた。

 このエゾクガイソウは平野部から山間部にかけて日当りのよい地形に生える植物なのだが、生育場所の多くが畑や牧草地に変わってしまったので、群落ではなかなか見られず、農地と道路の間に僅かに見かける今では数少ない植物である。

 この大型の多年草は茎が直立して分枝せず、葉は数段にわたり5〜10枚が輪生する。葉身は細長く10cm前後の狭長被針形で、先端がとがり鋸歯縁で裏面に毛がある。花は長い花序が穂状に長く紫色の花が密につく。

 九蓋草の名前の由来は、輪生した葉が仏像にかざす天蓋に似ており、これが九段重なることからだといわれているが、エゾクガイソウは1m〜2mくらいの背丈があり、その葉の層を数えてみると13段以上はあった。

 九階草という説もあり、輪生した葉が九層あり、この九層をみたてて九階とし、九階草と呼ばれると、本州のクガイソウは必ず輪生した葉の層が九層だと聞くが本当なのかはわからない。

 北海道はとにかく背丈が高い植物が多く、開拓以前の夏の原野は、2m以上の草本の植物が密生した草原だったのであろう。そんな大型の植物のなかでも、ラベンダー色の美しい花穂が個性的なエゾクガイソウには、風になびくと目を惹かれる印象的な姿と佇まいを強く感じる。




 ・・・・・・こちらホワイトルークでした!

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