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Checkmate King 2, this is White Rook, over.
「チェックメイト・K2・・・こちらホワイトルークどうぞ!」
This is King 2, roger, out. All right, that's it - let's get outta here !
「どうぞ!・・・こちらキング・2・・・応答せよ!」
戦場のミンストレルこと斥候ことサンダース軍曹です!
六本木WAVEは今では大々的な再開発でもうないのであろうが、1980年代に輸入盤とか、民族音楽を探すのには、国内では多分、一番豊富な品揃えであったであろう。六本木WAVEの最上階あたりにあった輸入盤コーナーで、エンヤの『Tha Celts』や、ブレイク前のジュリア・フォーダムのアルバムとか、コクトー・ツィンズの作品を買って聴いていたのだけれど・・・・・・
さて、今日は Cocteau Twins の6作目のアルバムの 『Blue bell knoll』について話題としたいのだが、このコクトー・ツインズの『ブルーベル・ノール』は現在は残念ながら廃盤となっているようだ。
そもそもコクトー・ツインズはマニアックなファンに支えられて、あまりメジャーなバンドではないのだが、このグループは1982年にスコットランドで結成されていて、その音楽性はネオ・サイケデリックとでもいえそうだが、多重録音で作られた音響には、エンヤに通じる荘厳で神秘なる聖域を感じさせる音楽的表現がなされている。
エンヤの音楽性はキリスト教の宗教的音源と、古代ケルトの夢幻や森羅万象に神秘的な音源を求めている。『ウォーター・マーク』のアルバムだけを聴くと、それが教会の閉塞空間よりも、航海、流浪、というテーマにあるキーワードで開放感を、湖上の霧の中で、やがて河を下り、海洋に出て、旅立つようなムードを仄めかす。
コクトー・ツィンズの音楽性にはキリスト教も古代ケルトの宗教とも無縁である。幻想と耽美の錯乱した音響には万華鏡のような惑乱を内在している。賛美歌のような響きも神々などは讃えていないのだがアナーキーな意志は発散していない。ラファエル前派の絵の具が夢の中で熔けて、それが金属や油脂のように水面に浮かんだ色彩が音に変換される装置こそ、コクトー・ツィンズの秘匿する音楽の魔術性かも知れない。
エンヤの歌唱は透明な霧の如く聖域にある妖精への賛美であれば、コクトー・ツィンズのヴォーカルであるエリザベス・フレイザーの歌唱は、万華鏡から逆流し、古代のオルゴールが奏でる色彩とも言わせてもらおう。
エンヤは、はからずもメジャーなミュージシャンになりえたが、コクトー・ツィンズは、未だにマイナーでマニアックな方向性にあるのは、エンヤの音楽性に癒される人々は、魂や精神、心深くに開放感を彼女の音楽に交感したからで、コクトー・ツィンズは内的な宇宙へ秘儀的に音楽を、夢や迷宮に交信する方向が嗜好性の要因かしら・・・・・・
祝祭的には、コクトー・ツィンズの創作する音楽性には、あまりにも密儀的で、カルト的な世界がどこまでもマニアックなファンに支えられる所以ではないであろうかと、ボクは感じるのだが、さて、そんなコクトー・ツインズの曲が1992年、突然に日本のテレビCMで、突拍子もなくお茶の間に陽の目をみて流れてきた。・・・それはエメラルドの魔法である。
それは、三菱自動車のエメロードの宣伝である。PVには音楽のCD販売だけでなく、自動車の販売でもビデオ・カタログとして販売店から非売品として存在する。エメロードも自動車のカタログというよりは、テレビのコマーシャルに放映されるようなイメージPVであり、偶々ボクはこのビデオ映像を所持している。それではまずはご覧アレ・・・・・・
MITSUBISHI EMERAUDE PV
http://www.youtube.com/watch?v=sSftTKl1GXM
上記のPVは3部構成で約7分間の映像となっているが、2番目の場面が編集されて主に15秒のCMとしてテレビ放映された。撮影場所は米国はフロリダ州のマイアミにある Vizcaya Museum と、それに付随する広大なルネッサンス様式の庭園である。
それでは、現在では廃盤の『Blue bell knoll』から、オープニングのアルバムと同名タイトル曲、そしてエメロードの宣伝に使用された2曲目の『Atholl-brose』、3曲目はそれに続く『Carolyn's fingers』を載せるとしよう。
Blue bell knoll - Cocteau twins
http://www.youtube.com/watch?v=2oespMmWnDo
Athol-brose
http://www.youtube.com/watch?v=1a6NzSuUosI
Carolyn's fingers
http://www.youtube.com/watch?v=Qh83z5vIP0w
Cico Buff
http://www.youtube.com/watch?v=K51vZA9PwG4
Spooning Good Singing Gum
http://www.youtube.com/watch?v=VK9ULgXuAE4
Ella Megalast Burls Forever
http://www.youtube.com/watch?v=udeu-X5QdFk
「Blue bell knoll(ブルーベルノール」は、スコットランドの原野に咲く花で、ツリガネスイセンという青い花のことである。つまり直訳すれば「釣鐘水仙の塚」だが、意味深長。
「Athol-brose」は古代のゲール語である。Athol = は、スコットランドの地名であり、其処の土地を治めていた16世紀の貴族の名前でもある。brose = は、Oatmeal brose という「挽き割のオートミール」を意味する言葉を語源としているようだが・・・・・・
この「Athol-brose」とは、オートミール入りの穀物飲料のことである。つまり、現代でいうウィスキー・ベースのカクテルの一種なのである。日本ではオートミールのお粥と誤解されているが、食べ物としての調理法というよりは、飲み物のレシピとして、このエソル・ブロスというスコット・ランドの伝統的な飲料は存在感を示している。
「Carolyn's fingers」については注釈は必要もないであろうネ。つまり、「キャロラインの指」で邦訳すれば済むであろうタイトルなのだ。(後日、同アルバムより3曲追加しました)
このブログをはじめて過去に二度ほどコクトー・ツインズの曲である「エソル・ブロス」に触れた。なんせアイルランドやスコット・ランドの言葉である古代ゲール語をタイトルにしているので、以前は曖昧にして話題にしていた。
エンヤは歌詞にも古代のケルト人が使っていたゲール語で歌っているのが凄いと思う。・・・・・・こちらホワイトルークでした!
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