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「Checkmate King 2, this is White Rook, over.」
「This is King 2, roger, out. All right, that's it - let's get outta here ! 」
カクテル関係、クランベリージュース関係、の皆さま、御機嫌ようサンダース軍曹でつ!
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ソルティー・ドックというカクテルは割りとよく飲んでいる。自分が飲むときはグラスに塩などは付けず気楽にやる。クライブ・カッスラーの海洋冒険小説のヒーローであるダーク・ピットも愛飲するソルティー・ドックは、海の男に相応しいカクテルであることは言うまでもない。
往年のグループサウンズで代表的なワイルド・ワンズが、1980年代に再結成して『白い水平線』をレコーディングしているが、松本隆の作詞による歌詞に、「こんな別れに似合うわ Salty Dog グラスを指ではじきつぶやいたね」・・・・・・と歌われてもいて、湘南の海にもソルティー・ドックが小道具とされてもいる。
ソルティー・ドックは1940年代に英国で生まれたらしい。考案者の名前は伝わっていない。ソルティー・ドッグは直訳すると《しょっぱい犬》となるが、これは英国の海員たちのスラングで《甲板員》のこと、いつも潮風や波浪を浴びて仕事をするので《塩からい野郎ども》と呼ばれる。
バリエーション・カクテルとしてスクリュードライバー、ブラッディーマリー、ビックアップルなどが後日に誕生するが、その仲間であるケープ・コッダーについて語らせていただきたい。
ソルティードックはベースがウォッカでグレープ・フルーツ・ジュースが混ざる。これの塩なしがグレイ・ハウンドで、ウォッカをオレンジジュースで割るとスクリュードライバー、トマトジュースならばブラッティーマリー、アップルジュースならビックアップルとなるのだが、全てベースはウォッカが基本。
ケープ・コッダーはウォッカベースにクランベリージュースで割るカクテル。このクランベリーは日本ではあまり馴染みの無い果実で、近年このベリー類もジュースとして入手しやすくなっている。
鶴 (crane) の、薔薇科ではない躑躅科でコケモモ亜属の果実 (berry) の意味で、17世紀に米国の英国系移民が名づけたとされる。鶴の好物であることからだが、花が開く前、茎、萼、花弁が鶴の首、頭、嘴に似ているからだという説もある。
果実は非常に酸味が強く、生食には全く向かないが、菓子やジャム、クランベリージュースの原料となる。七面鳥の丸焼きに添える甘いクランベリーソースは、アメリカ合衆国とカナダの感謝祭には欠かせない食材。
ボストンの東南、大西洋上に釣針形に湾曲した半島の突端が、ケープコッド(鱈の岬の意)。ここは1620年に英国のプリマス港を出発したメイフラワー号が、65日間の厳しい航海の末にたどり着いた岬だった。アングロサクソン系の米国人にとっては心の故郷となる名所がケープコッドでもある。
メイフラワー号以後、ヨーロッパからの移民がケープコッド一帯に住み着き、やがてアメリカ東部開拓の歴史を担うこととなる。
開拓者たちは食料の自給に野生の七面鳥と自生するクランベリーが主な食べ物となり、サンクスギビングデイはこの伝統で、1863年にリンカーン大統領によってナショナル・ホリディに制定される。
そして、この日に米国では七面鳥の肉にクランベリー・ソース添えるのが伝統料理となるのでした。
つまり、多くの米国人にとっては、クランベリー味は《おふくろの味》でありまして、だから、ウォッカをクランベリー・ジュースで割るケープ・コッダーは、単なるソルティードックのバリエーションではなくて、特別にアメリカ的な味わいのカクテルとして愛飲されている。
クランベリー・ジュースにグレープ・フルーツ・ジュースを半々にしてウォッカで割ると「シーブリーズ」というカクテルになる。
このカクテルはボクのお好みでありまして、“フィンランディア・クランベリー・ウォッカ”をベースにして作るのが拘りである。
シーブリーズとはケープ・コッドの海洋から吹き寄せる潮風と思わしい。
・・・・・・こちらホワイトルークでした!
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