医学部ゆかりの医療ブログ

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 こんにちはゆかりです。 

 トランス脂肪酸を摂取するとセロトニンなどの神経伝達を阻害、動脈硬化させます。そのため、うつ病、高血圧になりやすくなります。   

 なぜトランス脂肪酸摂取量が多いとうつ病、認知症などのリスクが高まるのでしょうか?

 認知症やうつは神経伝達のネットワークが乱れることで起きます。脳内神経伝達には「セロトニン」という物質が関わっており、脳内神経細胞から別の神経細胞へセロトニンが行き来しています。細胞膜の形成材料として正常なオメガ3脂肪酸がトランス脂肪酸代わり、細胞膜は正しく機能しなくなります。

 そうなるとセロトニンの神経伝達がうまく出来なくなり、難つ病や認知症、高血圧になります。

 アメリカのケンタッキーフライドチキンが10月30日に、「トランス脂肪酸を含む調理油の使用は4月までに全店舗で止め、以後は同脂肪酸を含まない大豆油を使用する」と発表しました。このトランス脂肪酸というもの、実は世界のいろいろな国で問題視されている身体に害のある油なのです。
文章:鳥羽 賢(All About「世界のニュース・トレンド」

トランス脂肪酸の害

 トランス脂肪酸とは、分子構造の二重結合の一部がトランス型になった脂肪酸のことです。天然不飽和脂肪酸ではこのタイプはほとんどなく、二重結合はシス型と呼ばれる形をしています。しかし常温で液体である油脂を固形化するために、油脂を加工する時に水素添加を行うことがあります。その水素添加によって形成されるのが、このトランス脂肪酸なのです。トランス脂肪酸の詳しい構造や形成過程はこちらで。
http://img.allabout.co.jp/gm/article/292927/20061114-2.jpg
トランス脂肪酸の分子構造モデル出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 トランス脂肪酸を多く採ると、身体にいろいろな害を及ぼすことが、さまざまな研究から分かっています。トランス脂肪酸は天然に存在しない脂肪酸なので、体内で代謝されにくい性質を持っています。そして体内に残ったトランス脂肪酸が細胞膜に入ると、細胞膜の働きを弱めてしまいます。

また体内には善玉コレステロールの高比重リポ蛋白質(HDL)と、悪玉コレステロールの低比重リポ蛋白質(LDL)がありますが、トランス脂肪酸を多く採ると、HDLが減ってLDLが増えることが、オランダの研究で明らかにされています。結果として、心臓病のリスクが高まっていくのです。

 日本でも同様の研究結果が発表されています。1999年6月に厚生労働省が「第6次改訂日本人の栄養所要量」中で、「トランス脂肪酸は、脂肪の水素添加時に生成し、また反芻胃の微生物により合成され吸収されることから、反芻動物の肉や乳脂肪中にも存在する。トランス脂肪酸の摂取量が増えると、血漿コレステロール濃度の上昇、善玉コレステロール濃度の低下など、動脈硬化症の危険性が増加すると報告されている」と記述しています。

海外では高まる危機感

 このように害があることが認識されているトランス脂肪酸に対し、海外では消費者も行動を起こしています。アメリカでは、トランス脂肪酸を含まない油に切り替える作業が遅れたとして、ハンバーガーのマクドナルドが訴訟を起こされています。

マクドナルドは2002年9月に、「2003年2月までに調理油の全てを、トランス脂肪酸を含まない油に切り替える」と発表しました。しかしそのスケジュール通りに作業は進まず、健康問題活動家がマクドナルドを訴えています。この件はその後マクドナルド側が850万ドル(約10億円)の和解金を払うことで治まりました。

 今回使用中止を発表したケンタッキーフライドチキンも、それに先立って今年の6月には訴訟を起こされています。訴訟は消費者団体によって提起されたもので、同社はトランス脂肪酸を含む油の使用を止めるか、あるいは消費者に健康上のリスクを知らせる一文を挿入するべきだという内容のものでした。

 ハンバーガーチェーンのウェンディーズは、6月にトランス脂肪酸の使用量を大幅に削減すると発表しています。バーガーキングも、一部店舗でトランス脂肪酸を含まない油を試験的に使用することを、10月に発表しました。

日本では低い認知度

 トランス脂肪酸の危険性に対する認知度が非常に高まっている欧米ですが、日本ではまだあまり認知されていません。その原因の1つとしては、日本人の食生活では欧米ほどトランス脂肪酸を含む食品を採っていないことが挙げられます。

トランス脂肪酸を含む食品は、マーガリンやクッキー、ショートニングを使用して調理されたファーストフードなどです。これらの摂取量が、欧米と日本とではまだ差がかなりあると思われます。

食品の安全性と企業の対応を調査する民間団体である食の安全協会は、日本におけるトランス脂肪酸の使用を調査しています。そして、マーガリンを製造・販売しているある食品メーカーに、トランス脂肪酸の危険性をどう認識しているのか、尋ねる質問状を出しました。

その食品メーカーの返答は「確かに、トランス脂肪酸がボケなどを進行させやすくさせる働きがあります。しかし、日本人は欧米に比べて脂肪の摂取量が少なく、身体に大きな影響が出る危険性はないと思われます」というものでした。この回答だと「これ以上マーガリンを食べて、トランス脂肪酸の摂取量を増やすのは控えた方がいいですよ」という意味にも取れます。

消費者の知識と意識が必要

<日本の各食品のトランス脂肪酸含有量一覧>
http://img.allabout.co.jp/gm/article/292927/20061114-1.jpg
マーガリンはどれもトランス脂肪酸含有量が多い。出典:「危険な油が病気を起こしている」(オフィス今村)
 書籍「危険な油が病気を起こしている」の中では、日本の食品メーカーのトランス脂肪酸使用状況が、カナダのシンクタンクであるSGS研究所によって調査されています。
 それによりますと、日本のマーガリン各製品は10〜15%、サラダ油各製品は1〜3%のトランス脂肪酸を含有しているとされています。「危険な油が病気を起こしている」の中には、具体的にメーカー名や商品名を挙げてSGS研究所の調査結果が掲載されています。興味のある方は購読してみて下さい。

脂肪を多く採る欧米では、トランス脂肪酸による健康への悪影響も日本よりかなり顕著に現れています。だからこそ、消費者の認識度も高く、政府もすでに対策を立てているのです。例えばデンマークでは、2004年1月から全ての食品について、油脂中のトランス脂肪酸の含有率を2%以下にするよう制限されました。

 欧米化している日本の食生活を考えると、トランス脂肪酸の影響が今後も出てこないとは言い切れません。大事なことは、消費者が食品やそれに使われている物質についての知識をしっかり持ち、安全な食品を選んでいくことではないでしょうか?

転載元転載元: 医学部ゆかりの医療ブログ

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~~~ヾ(^∇^)おはよー♪
成る程ね・・・
ナイス

2016/8/22(月) 午前 7:49 [ メイ ]

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お早う御座居ます。
ナイスです。
転載させて貰いました。

2016/8/22(月) 午前 11:11 bug*nno*e

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転載させて頂きました

ゆかりさんの記事、ブログ仲間に好評です。
元油脂メーカーの方に製法過程を聞いてからは
油を吟味するようになりました。

2016/8/22(月) 午前 11:41 [ トシオ ]


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