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嘘をついたことがない人はいないと思う。
みんなきっと、どっかで何かしらの嘘をついてきたと思うし、子供の頃を含めたら、それはもう思い出すと恥ずかしいようなものもある。
大人になった今では、嘘をついといた方がいいと思われる場面があることすら、理解してしまっていて、それなのに、子供には「嘘言わない!」とか言っていて、なんだか不思議な感じである。
そのうえ、私は小説家なのである。
嘘の人物を作り出し、その人がまるで本当にそこにいるかのように気持ちや言葉をつづっていく。
そんな仕事をしている割に、現実生活ではなかなか嘘をつけない。
これは決して私が正直者だから、というわけではない。
嘘はめんどうくさいのだ。
なぜなら、ばれたくないと思うからで、
私など職業柄かはたまた性格ゆえか、完璧な、完全犯罪の嘘を目指してしまうから余計始末に負えない。
どうせつくなら絶対にばれない嘘を! と思ってしまうのだ。
そうなれば、色々(主に心の)準備というものが必要になってくる。
想像力をフルに働かせ、相手の出方をみて、言葉を選ぶ……。その上、一度ついた嘘を完全に覚えておいて後々もそれに合わせてふるまわなくてはならない。
すごくつかれる。
こんなこと、大抵のことでは割に合わない。
ここぞ、というとき以外は使いたくない大技みたいな気分である。日常的にはとても無理だ。
でも、いつかその大技をくりだしてみたいような気もしている。
……ただ、私は人に嫌われるのがこわい性質もあわせもっているので、
もしばれたときに相手に憎まれ、「嘘つき!」などと涙目で睨まれるのは、非常に恐ろしいし、人生で最も避けたい場面である。
あくまで、相手も望んでいるような場面で、スマートに、完全な形で、大技を繰り出せることは果たしてあるのだろうか。
なくても全然いいけれど(そもそも嘘をつくのなんて全然推奨されていないし)いつかそういうこともあるかもしれないので、楽しみにしていようと思う。
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フィクションを「うそ」と言ってしまうのはちょっと乱暴な気もしますが・・・
フィクションを「うそ」だと定義するなら、先生はフィクション上でうそを使い果たしているに違いない。
だから現実世界ではうそが必要ない・・・かな?
どこにでも必要悪はあるものですよ。。。
2012/6/13(水) 午前 4:23 [ くまさん。 ]
>くまさん
そうならいいのですが、主に考えすぎて出来ないです。つじつまはあっているか!とか気になる点が多すぎて……。だから小説も書くの遅いのかもです(^_^;)
2012/7/17(火) 午後 1:14 [ 山本 渚 ]