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高齢化社会と住宅

以前、日本のコントラクターで高齢者住宅や施設を手がけている会社のかたがたと当地の施設をかなり訪問しました。そのときにまとめたレポートを「アメリカ視察先詳細」に述べておきました。
高齢者用の住居にはどのようなタイプがあるのか、具体的にどのようなサービスをしているのか、名前は、住所は、電話番号は、といった情報を記載しています。

高齢社会と住宅(4)

3.中間レベル施設
これは患者の状況に応じその時々で看護が必要であるが寝たきりではない人達のための施設。この施設にいる患者は、車椅子でも自分の意志で施設内を動ける人達で、下の世話が必要な場合もある。ウオーカー使用の高齢者。

(例)Hollenbeck Home-Independent Living
1926年に建設されたカリフォルニアでの最初のリタイアメントホームである。
a. Independent Residential Living(独立した生活を営める人)
b. Assisted Residential Living(多少のアシストが必要な人)
c. Skilled Nursing Service(熟練看護が必要な人)
の3種類のシニア200人が生活している。サービスによって料金は異なる。
部屋の値段はスタジオタイプ$1620、大型スタジオタイプ$1740、ワンベッド$1800で3食付きだが、ケアの度合いで追加費用がかかる。重度アシストの場合は$1500が加算されるので部屋代を含めれば$3000は必要。料金の支払いは年金、貯金、長期介護保険、家族など、平均入所者年齢84歳。
www.hollenbeckhome.com

4.特殊看護施設、またはナーシングホーム
24時間看護が必要な人達は、この施設で医療処置を受けることができます。これらの患者は通常1日に何時間かはベッドに寝ている、または下の世話が必要な人達です。
この施設では資格のある看護婦・看護士が日中勤務にあたっています。車椅子使用者。
(例)
Beverly Health Care Van Nuys
6700 Sepulveda Blvd,
Van Nuys, CA 91411 (818)988-2501
VAN NUYSの施設には170名の高齢者(平均85才)が住んでいる。ここで老人性痴呆など自分自身で生活が出来ない高齢者を預かっている訳だが1ヶ月の費用は3400ドルプラス投薬代である。ほとんどが高齢者保険MEDICAREないしは低所得者用のMEDICAIEDの適用を受けているので連邦政府の監査が定期的にある。すなわちレジデントの状態がMEDICARE適用範囲であるかどうか、実際の病歴やケアに間違いがあるかどうかなどの調査である。
200名の従業員のうち、最大の部門はなんといっても介護、看護部門で120名を擁している。特にリハビリ部門は別会社にしてあり、設備も整っている。
(例)
Nurse Association of the Inland Counties
Hospice & Terminal Care
南カリフォルニア一帯に6カ所あるターミナルケアの看護協会である。この運営費は連邦、州、各種保険ですべてカバーされている。余命が6ヶ月以内と診断された末期ガン患者や心臓病、エイズなどの患者を家庭内で看取るためのすべてのサポートをしている。
訪問すると「死」そのものに対するホスピスの考え方からはじまりフィールドワーカーの日常を扱った1時間のビデオが上映される。医者にとっては患者の死は「医者の敗北」を意味するのかもしれないが、ホスピスは患者が自分の死を尊厳を持って迎え入れられるようにあらゆる努力をする。それは遺族に対する患者の死から1年間の慰留サービスまでをも含んでいる。
ここで協調されるのはいたずらに生を長引かせない、かといって死を人工的に早めることもしないpalliative treatmentであり、人生を時間的長さよりもその質を重んじる考え方である。

現在、我々はその死を90%の人が病院で迎えている。しかし患者の大半は自分の死を自分の家で迎えたいと願っている。ホスピスに対しては連邦政府、州政府の抜き打ち的検査があり、看護記録などは詳細な調査が入る。日本ではまだ開発途上であるホスピス制度やそこで働くskilled nurseの役割は重いテーマである。

(例)
Carl Bean Hospice
Hospice/Terminal Care
牧師CARL BEANが寄贈したHIV POSITIVE患者のターミナルケア施設である。
建物は1900年代のはじめのものでかなり古いが、南側に新しい25室のベッドを持つ建物が10年ほど前に出来ている。
現在、ここでケアを受けている患者は25人ほどいるが毎日大量の薬を飲み続けないと生存出来ない。AIDS PROJECT OF LOS ANGELESという施設があるが、そことは全く異なる組織である。ただし交流はある。ここで看護にあたるひとがもっとも気をつけなければならないことは外傷によるエイズ菌の感染である。エイズ菌は体外に出た場合、およそ45秒間で死滅するが注射針などを誤って刺してしまった場合は特別なプロセスがある。
病室はすべて個室、それぞれにテレビもあり一見するとどこかの寄宿舎のようであるが重苦しい雰囲気は否めない。薬品とくにNARCOTICSの管理は厳重を極めている。
(例)
Mission Lodge-Specializing in Alzheimer's Care
Residential/Skilled Nursing
824 South Gladys Ave., San Gabriel, CA 91776

www.missionlodge.net/difference.html
アルツハイマーのシニアシティズン収容施設、症状により二段階に分かれている。徘徊老人が多い為、ドアは内側から開けられないように施錠されている。

5.アダルト・デイケア・サービス
団体・期間によってはアルツハイマー病やその他の痴呆症の人達が日中施設内で活動できるようなプログラムを運営し、施設までの朝夕の送り迎えを提供している。提供するサービスによってプログラムは異なる。高齢者に3度の食事を提供するところもあれば、食事の出ないところもある。よくあるプログラムとしては、高齢者が1日中楽しめるようなブリッジやビンゴといったゲーム活動があり、クラスを開講するプログラムもある。
Mark Taper Day Care Center
17400 Victory Blvd. Van Nuys, CA 91406

ONE(本来はOrganization for Nees for Elderly)Senior Service は高齢者のデイケアと幼児のデイケアを隣接の敷地で経営している非営利団体である。全米で有名なのはこのInter Generation交流によって高齢者も幼児もプラスに作用する点が認められたからである。
入居者は現在45才から95才までのアルツハイマ病患者、脳溢血などの病後リハビリ、老人性痴呆患者などが110名登録、月曜から金曜まで朝7時半から夕方6時まで預かるが、1日の費用は食事込みで
58ドル、これがサービス料となる。運営費の3分の1は政府の補助金、3分の1が州のメディケア保険、残りの3分の1が自己負担金となっている。
スタッフは25人、正看護婦2人、アクティビティーディレクター3人、プログラメート9名そのほかデータ管理、受付、カウンセラー、セラピストなどで構成される。
ここはレスピット施設と呼ばれる。レスピットは家庭看護に疲れた人に、一時的休息を与えるという意味である。



(7)高齢者住宅の開発と運営に関係する条例
連邦法はHUD LOANあるいはMEDICARE, MEDICAID の支払いに関係してくるが、通常のライセンスはヘルスケアのコントロールとして州が関与している。地方自治体としては、レントコントロール、ゾーニング、土地使用の問題にからんでくる。

CERTIFICATE OF NEED PROGRAM(ヘルスケアに関する施設、設備への投資金額)
その地域における同種の施設の有無、占拠率がどの程度か、人口、人種の状況などを見る。
中間介護施設やナーシングホームなどには厳しい法律が布かれている。最低一人のRNがいなければいけないとか、24時間の介護サービスでなければならないとか、緊急の場合の医者へのアクセス、火災の場合、その予算枠、看護士、栄養士、診療レコード、患者の権利基準、スタッフの配置、調剤管理のプロトコルリネン、感染症への対策など。

高齢者虐待とは粗末に扱ったり、世話を怠ったりすること、痴呆症の高齢者は虐待を受けやすい。
放棄、感情的虐待、金銭的虐待、怠慢、孤立、肉体的虐待、性的虐待。

高齢者ケアおよび住宅に関する情報収集先としては下記のような所がある。

ALZHEIMER'S DISEASE DIAGNOSTIC TREATMENT OF CALIFORNIA
AMERICAN ASSOCIATION OF RETIRED PERSONS(AARP)
AMERICAN ASSOCIATION OF HOMES FOR AGING(AAHA)
AREA AGENCY ON AGING
INFORMATION ON PROGRAMS & SERVICES FOR LA RESIDENT SENIORS
CENTER FOR GERIATRIC HEALTH
CHILDREN FOR GERIATRIC HEALTH
HEALTH INSURANCE COUNSELING ADVOCACY PROGRAM
NURSING HOME INFORMATION
SOUTHERN CALIF. SENIOR RECOURSES
DEPARTMENT OF HOUSING & URBAN DEVELOPMENT(HUD)
HEALTH CARE FINANCING ADMINISTRATION(HCFA)
JOINT COMMISSION OF ACCREDITION OF HOSPITALS(JCAH)
DEPARTMENT OF HEALTH AND HUMAN SERVICES(HHS)

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高齢社会と住宅

(例)
民のコミュニティーとしてLeasure World Laguna Woods
LW Laguna Woods-Active Adult Resort Riving & Retirement Community
18,000人のシニアコミュニティー
24351 El Toro Road, Laguna Woods, CA 92653

Leisure Village
4000 Leisure Village Dr., West, Camarillo, CA 93010 (805)484-2861
2000軒以上の住宅 4000人のシニア
mysite.verizon.net/gincal

Ocean Hills Country Club
4600 Leisure Village Way
Oceanside, CA 92056 (760)758-7080
1600軒の住宅 55+1コミュニティー
seniorsandiego.com

Sun City Shadow Hills
80815 Camino Santa Paula, Indio, CA 92203 (800)847-0754
現在600軒だがいずれ3200軒
delweb.com/Homefinder/Community

(例)
寺町シニアハウジング
TERAMACHI SENIOR HOUSING(PRIVATE)
現在建築中のダウンタウン小東京のシニアコンド、120ユニットで中庭には鯉の泳ぐ池、高級な日系人用のシニアリビング、 1 BED ROOM 40万ドル、2 BED ROOM 58万ドルであるが完成を待たずに完売予定。

(例)
KEIRO RETIREMENT HOME(敬老引退者ホーム)ー日系
入居出来るのは60歳以上でこれは州社会福祉局認定のRESIDENTIAL CARES FACILITY FOR ELDERLY-RCFEのライセンスで運営する時の規定。
1 BED ROOM で4年以上待ち、 STUDIO TYPEで2年以上の待ち。94ユニットあるがスタジオで1570ドル、1ベッドで1800ドル、2人入居で2100ドルである。
1975年にユダヤ系の施設を買い取り、1989年現在の施設が追加された。政府の援助金を受けると、日系以外の老人も受け入れなければならず、法的な問題、言語問題など複雑になるので、援助金をもらわず入居者からの支払い、寄付金、チャリティーなどを通して基金集めをしている。
現在は1年半から4年待ちでなかなか入居出来ない。設立には和田勇、ジョージ荒谷氏などの貢献が大きかった。この二人を中心にJBAなどの寄付も多い。入居に際しては、地震や火事などの避難能力が必要となることからAMBULATO
RY(歩行出来るかどうか)が重要な尺度となりこれには州の検査が入る。
食事は日本人に好まれるものを主として、納豆とかうめぼしとか、高脂肪高蛋白でないものが喜ばれる。現在の入居者は2世、新一世の父母、などが多い。


2.ボード・アンド・ケア(食事付き宿泊施設)
これは少人数で、保護された環境で自分の世話が出来る人達のために認可を受けた施設である。これらの施設では食事付きの部屋、洗濯、掃除などのサービスが提供される。入浴、服の脱ぎ着せや薬の服用についてのお手伝いがある。
通常の一戸建て住宅環境で2人から10人程度までの高齢者が住む。
2人から5人程度の小規模な施設をフォスターケアと呼ぶこともある。10人以上のための改装された施設はアシスト・リビングとも呼んでいる。医療サービスは行わないが日常生活のアシストをしてあげる。
ライセンス制とはいうものの、数が多いので知り合いからの紹介や頻繁な訪問でチェックする必要がある。
Assisted Living, Residential Care, Board & Care, Personal Care, Congregate Care. Sheltered Living Facilityなどもこのカテゴリーに分類される。
どのようなサービスが提供されているかといえば、
meals, housekeeping, laundry, transportation, recreational programs & convenience services.
アシスタンス(援助、補助)と呼ばれるサービスには
walking, bathing, shaving, brushing teeth, combing hair, dressing, eating, getting in & out of bed, laundry, cleaning room, managing money, shopping, writng letters, makeing telephone calls, obtaining appointments, self-administration madecations, recreational/leisure activitiesなどが入る。
(例)
Encore Senior Living-Canyon Hills Club
525 S. Anaheim Hills Rd., Anaheim, CA 92807 (714)974-2226
Independent Living
Assisted Living,
Altzheimers Care
の3つの段階に分かれている。シニアレンタル、シニアアパートメント
www.encorest.com

(6)アメリカの高齢者用住宅の分類
分類の基準は民か公か、所有権の有無、入所料金があるかないか、準拠法(州、連邦)
税法上の扱いの相違、宗教法人の関与、ビジネス構造などにより複雑、ここでは入所者の状態によって区分してみる。
開発業者として大切なのはどのような形態が採算点に合うかという事であろう。コンド形式、組合式アパート、会員制、レント方式のどれを取るか。

1.リタイアメントホーム(退職者用施設)
完全に独立して生活が可能で、他の高齢者との一緒のコミュニティーに住みたい人のためのもの。社交プログラムや食事サービス、送迎、レクレーション、病院や買い物のための送迎サービスは提供するが、看護サービスは行わない。

(例)
官の施設としてHousing and Urban Devepment-HUDが補助している62歳以上の引退者が1500人生活しているTHE ANGELES PLAZAがある。
The Angeles Plaza-A Retirement Housing Foundation Community
255 South Hill Street Suite #317
Los Angeles, CA 90012
以下はエンジェルズプラザの詳細である。

Retirement Housing Foundation(引退者住宅財団)の基金によって1980年に出来たシニアの住宅と活動センターである。当初は連邦プログラムであったが、現在は民間の非営利団体が運営しており、開発はRHF-Retirement Housing Foundation of Long Beachが担当した。RHFは全米24州に150の施設をもっているが、ここはその中でも最大である。5つの住宅タワーと管理ビルから構成されており、62歳以上の低所得者、高齢者用住宅には1300人が現在居住している。
月間家賃が200ドル〜300ドル程度なので申請者が多く、申請しても5年待ちなので現在は新規は受け付けていない。ダウンタウンの真ん中にある為に、コリアンタウン、チャイナタウンが近く、居住者の75%がアジア系である。日本人は小東京タワーが出来た時にそちらへ移ったので現在は殆ど住んでいない。
居住者のプロフィールは別表のようになっており、平均年齢は79歳、男女比は男1に対して女性が2から現在は3に近づきつつある。
部屋の構造は別紙の見取り図のように1ベッドルームであるがカップルも100カップル居住している。

コンピュータークラス(主としてメールやインターネットを教える)先生はLA UNIFIED SCHOOL DISTRICTから派遣される。

250人収容のダイニングルーム(1食5ドルで月に5回以上利用することが義務づけられている)

図書館(図書館長などは引退した学校の先生などが働いている)
診療所(GOOD SAMARITAN病院から医師、看護婦が派遣されている)
250人収容のボールルームダンスクラス
250人収容のオーディトリアム
屋上に家庭菜園(ただし30区画しかないので希望者は待ち)
無料駐車場(バス、バンサービスは無料)
絵画クラブ、手工芸クラブ、ビリヤード愛好会など沢山のクラブがある。

ダウンタウンの企業とパートナーシップを結成しており、各企業から沢山の寄付があるが、すぐそばの川田ホテルが地上50階のホテルを建設する計画があるため、川田ホテルからはかなりの寄付があった。計画中のホテルにはプール、ジムが出来るがANGELES PLAZAにはない。

内部を見学すると殆どが中国人か韓国人の人達で占められている。日系人がいないのは日系独自の施設があるからかもしれない。

マイノリティーレポートではこの施設が撮影に使われ(屋上のペントハウス設定)たが、スピルバーグ、トムクルーズからは大型テレビと22人乗りのバスが寄贈されたとのこと。

面白いのはこの施設の中に高校があり、問題児が15人通学している。先生は統一学校区から派遣されるが、高齢者とのINTERACTIVITYが効果があるそうだ。
スタッフの数は60名ほど(セキュリティー、メインテナンス、一般管理)
ボランティアが125名。
施設の中に中国社会福祉事務所、韓国社会福祉ボランティアオフィスなどがあるがレントは無料にするかわりに色々な面でサポートしてもらっているとのこと。

5)アメリカのHome Health Care Service

全国に公民あわせて在宅ケア会社は2万社程度ある。病院を退院した患者宅に出向き医療や介護などのサービスを提供するビジネス。医師が記した処方箋をもとに看護士などの専門の医療スタッフが治療プランをたてて患者宅に出向く。
この背景には疾病によって入院期限を決めるという政府の政策がある。(DRG=Diagnostic Related Groups)
専門スペシャリストの種類
正看護士      RN
準看護士  LVN
認定介護士 CCV
理学療法士 PT
作業療法士 OT
言語療法士 SLP(Speech Language Pathology)
医療ソシアルサービス(Medical Social Service)
在宅医療補助員 (Home Health Aides)

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