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海岸へ出かけたい季節になりました。
タンスに収納した貝箱から、オニノツノガイ科の貝をひっぱりだして、再度ながめてみました。
今から25年ほど前のこと、家内の母がサイパンへ行き、ビーチでひろった貝がらをプレゼントしてくれた。 貝の名前は今でも分からない(写真右 1419 S2)。
写真の貝の番号は、保育社の図鑑 『貝』 (1) の図版に合わせている。
結婚後3年ほどたった私たちも南の島へ行こうということになって、当時人気が出始めていたフィジーのマナ島へ行った。 まったく貝拾いをするには素晴らしい島で、当時はサンゴ礁でスノーケルをすることも知らずもったいない旅だった。 雨上がりのビーチで、たくさんの貝殻を拾うことができた。
そこで拾ったのが、ヨコワカニモリガイ (上写真左 1404 F)。
マナ島の小山 「見晴らし台」 へ行く途中、ラグビーのグラウンドを横切ったときに拾ったのが、オニノツノガイ(下図)。 おそらく島の子供が海岸でひろって、しばらく遊んでいたあと捨て去ったものだろう。 大きくてゴツゴツしている。今でも私のコレクションの中では宝物。
その後、子供が10歳になる年に、オーストラリア北東部、熱帯に近いグレートバリアリーフの近くにある ダンク島 をおとずれたときに拾ったのは、ヨロイノツノブエガイ (1) または ヨロイツノブエ (2), (1403 D)。
千里浜や 潮岬 のような紀伊半島南部の海岸では、オーストラリアや太平洋の島でしか拾えないような貝を、ひろうことができる。
米国東岸の貝類図鑑を調べてみると近い種としては
“Dark cerith” Cerithium atratum が紹介されている(文献(3), p.73)。
・ダーク セリス Crithium atratum (Born) (= C. floridanum Morch) ヨロイノツノブエが和歌山とオーストラリアで見つかったこと、米国のダーク·セリスがノースカロライナからブラジルにかけて分布することから、この種族は熱帯海域を中心に、豊富な栄養源の沈殿がある暖海の海岸に生息すると考えられる。
(注) デトリタスdetritusと腐食連鎖detritus cycle
本州で見かけるカニモリガイもこの科に属する。 この科に近いと思われるウミニナBatillaria はウミニナ科、ヘナタリCerithiidea はフトヘナタリ科に属する。
Seashells belong to Cerithidae, from Australia, Fiji, Japan, Saipan
(1) 標準原色図鑑全集 第3巻 『貝』, 波部忠重・小菅貞男,1967, 保育社
(2) 世界文化生物大図鑑 『貝類』 2004, 世界文化社
(3) “Seashells of North Carolina”, Hugh J. Porter & Lynn Houser, North Carolina Sea Grant College Program, 2010, UNC-SG-97-03
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貝と海
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