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上海のホテルの一室で見知らぬ中国人と二人きりになった。 会話は続く。 「日本と中国は、むかし戦争したよな?」 とか 「日本で給料はいくらもらってるんだ?」 などと私にたずねてくる。私は中国語では答えられないので、とぼけた顔をしていると、 「そういうときは、听不等(ティンブトン)と答えるんだ」 と教えてくれた。便利な言葉だ。その後私は 「ティンブトン、ティンブトン」を繰り返した。 しかし、あまりティンブトンを繰り返すのも熱心に尋ねてくる彼に失礼だと思い、 「現在(シェンザイ)中国日本一様的(チョングォリーベン、イーヤンダ)。我門朋友(ウォーメンポンヨウ)。」と、思いつく限りの中国語で適当に答えているうちに、次第にうちとけてきた。 彼は鄭州の東方、汽車で2時間ばかり行ったところの、商丘という市から来たそうだ。「身分証明書」というカードを持っていたので見せてもらうと、「軍(チュン)」という姓だ。上海には玩(ワン:遊び)に来たのだそうだ。 |
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2008年03月25日
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