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9月18日
貝殻をひろおうと思って
人っ子ひとりいない海岸に出た
まだ日中の気温は30度を超える
太古の海のように、ただ波が打ち寄せる海岸
砂浜をしばらく歩くと、生き物に出会った。
海鵜のつがいが2組
私には無関心で仲良く語りあっている
どちらを見渡しても誰ひとりいない海岸。
ぽつ、ぽつ、と砂浜のあちこちに大きな貝殻が落ちている。
鳥の羽根のような貝、 白い大判型の貝、 どこから流れついたのかオウム貝。
波が際限なく打ち寄せる、渥美半島の海岸
魚が釣れるそうです
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貝と海
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ご不便おかけし申し訳ありません。
山形県遊佐町 吹浦の西浜 で、サトウ貝(写真右)とサルボウ貝をひろった。
どちらの殻も放射線模様があり真っ白で赤貝に似た、何の変哲もない貝。
サトウ貝は寿司職人は「バチ」(場違)と呼ぶそうだが、サルボウとともに赤貝に劣らず美味いと 市場魚介類図鑑 で紹介されている。
サトウ貝といえば、宮崎県の石波浜でもひろったので、引っ張り出して比較してみた。
すると、形はそっくりウリ二つなのだが、放射線の肋の幅が石波の方が広い。
裏返して内面を見ると、石波の方が殻が薄いようで、放射肋模様の窪みが内面の腹縁部より内側でも見られる。
このような石波浜のサトウ貝に見られる特徴は、サルボウ貝に見られる特徴だ。
けれども殻の形はどう見てもサトウ貝。
一体、石波浜の貝はサトウ貝なのか、サルボウ貝なのか?
吹浦西浜のサルボウ貝・サトウ貝と石波浜のサトウ貝を計測して調べてみることにした。
放射肋の幅と肋+溝の幅は、1殻あたり 7〜8 組ノギスで計測した平均値を下表に示した。
単位 [mm]
殻の大きさ(長さ・高さ・幅)だけでなく、放射肋の数も貝の成長度により異なるので、単純に数字だけを比較しても種類の違いはよく分かりません。
そこで各計測値を殻の大きさ(殻長L)に対してグラフにプロットしてみると
殻高や殻幅および肋数の成長度(殻長)にたいする増加の比率は、3種の群で全く同等で、ほぼ同じ直線上に乗っている。
3種の群で異なるのは、パッと目で見て違うと感じた、肋幅のみであった。
放射肋の幅の広さは、肋幅を(肋+肋間の溝)で割った値の%をグラフで表示しています。
計測結果からは、石波浜のサトウ貝が吹浦のものと別の種であるとは言えそうもない。
吹浦ではパッと見て種の違いが分かるサルボウ貝とサトウ貝の両方がいた。
一方、石波浜にもサトウ貝とは明らかに形がちがうサルボウ貝がいた(琉球サルボウに近いかもしれない)。
石波浜 のサルボウ貝 (サトウ貝に比べ殻の前後が非対称)
石波浜のサルボウ風サトウ貝は、クイチガイサルボウ かもしれない。しかしはたしてサルボウ風のサトウ貝と、吹浦や他の浜で見られる普通のサトウ貝の両方が石波浜に別々に共存して棲んでいるだろうか?
そうは思えない。地域による個体差なのだろう。
サトウガイ(2500) Scapharca satowi (1460)
サルボウガイ(5080) Scapharca kagoshimensis (1280)
クイチガイサルボウ(999) Scapharca sp.
( ) カッコ内はweb ヒット件数
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山形県庄内砂丘の北端、吹浦の西浜海水浴場 (W61S)
8月8日
朝6時半に宿から海岸へ出て、朝食までの間に貝ひろいです。
一番目についたのはフジノハナ貝 Chion。生きたのもいました。
ひろった貝は二枚貝ばかりで、一昨年に鯨波でひろった貝から磯に生息するものを差し引いた感じです。
家に持ち帰って洗いました。
ひろった貝は、
コタマガイ11 (両弁6) Gomphina
タマキガイ 9 Glycymeris
マツヤマワスレ 8 Callista
サトウガイ 3 Scapharca 肋数39, 31, 29
サルボウガイ 1 Scapharca 肋数32
ハナ貝 2 Placamen
マルヒナガイ 1 Phacosoma
淡桃色のキヌタアゲマキ Solecurtus (欠け)、などです。
乾かしてポリチャック袋に分けて、箱に入れます。
2011夏の思い出が出来ました。
鯨波でひろった貝はこちら
新潟や山形の海は親潮が北上するため意外と暖かいです。
千葉の九十九里浜よりも暖かい。
そのため貝類も比較的豊富な種類のものをひろうことができます。
bivalvia, Yuza, Yamagata
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今年は宮崎へ行けないので、昨年ひろった貝をアップします。
自分でひろったもの・都井の方からいただいたもの(ありがとうございました)混在です。
今回は「ワカカガミガイ」。
Bonartemis juvenilis Ishinami-hama, Miyazaki prif., Japan, May 2010
これは昨年、図鑑を見ても種名が分からなかった貝です。
幸いにして優れたホームページがあり、スクロルバーで下から25%ほどのところにある
「ワカカガミ」と考えてよさそうです。
この貝の特徴は前回ほかのカガミ貝と比較したとおりで
・殻の輪郭が丸っこく
・内面の套線の湾入もカガミ貝特有の鋭い三角ではなくて丸っこい
ことです。これらの形質から、この種はカガミ貝のなかではマルスダレ貝に近い種なのかもしれません。
このワカカガミは鎌倉では拾えそうもない貝です。
「ワカカガミ」 Google Hit 件数 = 8 件
石波浜の潮騒をおまけで。
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ソメイヨシノの花も散り、葉桜となってしまいました。
ゴールデンウィークが近づくと、また宮崎へ行きたくなります。
しかし今年は新燃岳の噴火があったため、霧島ハイキング
は無理になり、魅力は半減。
右は高千穂河原から見た、御鉢の山です。
反対側にある中岳の後にある新燃岳が爆発し
今では灰だらけのはずです。
ミヤマキリシマが咲く時期に、また訪れたいのですが。
昨年宮崎の石波浜で採取および地元都井の方からいただいた
貝の詳細については、まだ記事にしていませんでした。
先日鎌倉の浜へ行ったら、石波浜と同じハザクラ貝や
イソシジミを拾うことができたので、比較して眺めてみます。
ハザクラガイ Psammotaea minor
オチバガイ Psammotaea virescens
ハザクラ貝は、似た種類のオチバ貝が図鑑に載っています。オチバ貝もイソシジミも、昔の図鑑ではリュウキュウマスオ貝科 Asaphidae となっていましたが、最近の図鑑ではシオサザナミ科 Psammobiidae となっています。どうして科名が変わったのでしょうか。
ちなみにマスオは真蘇枋(ますおう)で紫紅色のことです。この科の貝殻は、とくに内面が濃い紫色になっていることが多いようです。
ハザクラ貝・オチバ貝・イソシジミともに、黄褐色の皮をかぶっていて、川が注ぎ込む河口近くの砂泥底に棲む、という共通点があります。
今回は、ハザクラ貝とオチバ貝を図示します。
いずれの写真も上段は殻の表面、下段は同じ殻の内面です。
浜に打ち上げられて時間が経ち黄褐色の薄皮がはがれると、白地に紫色の放射線模様がはっきりと現れます。下のオチバ貝は、薄皮がはがれた後のものです。ハザクラ貝ほど放射線模様は明瞭ではありません。
オチバ貝はハザクラ貝よりも前後に細長い形をしています。(H/L = 54% < 64% )
殻の内面では、外套線の湾入はどちらの種も殻の中程を越えて深く入り込んでいますが、オチバガイの方が一層深いです。(η/L = 71% > 63% )
Psammobiidae / シオサザナミガイ科
(参考) Google hit 件数
ハザクラガイ 219 件 オチバガイ 376 件
Psammotaea mainor 409 件 Psammotaea virscens 759 件
2009年に採取したハザクラ貝の記事
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