かさぶたろぐ

旅行反芻的部落格。貝類很好。

貝と海

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7月14日(土)
夕方5時に、海岸に近い岩代駅で紀勢線の電車を降りました。
岩代駅前にはジュースの自動販売機や、きれいなトイレがあるので、安心です。
 
駅を出て左側へぐるっと回りこみ踏切を渡ると、熊野古道「岩代王子」の祠があります。
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熊野古道 岩代王子

ここでちょっと神様に失礼して、水着に着替えます。
重い宿泊荷物は社の横に置かしてもらって、コインロッカーじゃないんですが、100円お賽銭しておきます。
ドリンク・バスタオル・Tシャツ・短パンツ等を持って海岸へ出ます。

ビーチにはあいかわらず、誰もいません。3連休の土曜の午後なんですが...
皆さんこの暑い夏をどうやってお過ごしでしょうか...
 
まずは昨年岩代でひろった貝殻のうち不要なものを、砂浜へ返しました。
昨年の岩代での貝拾い
 
 
浜の右手へ歩いて行くと、今年もありました!
 
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ウミガメの足跡です

岩代の海岸は砂浜の幅が狭いので、ウミガメは上陸しても産卵を断念してすぐに海へ引き返し、産卵に適した隣の千里の浜へ向かうようです。

2017年 岩代のウミガメ足跡
2016年 千里の浜


 もう少し進み、低くて平たい岩があるところに荷物を置き、ベースキャンプとします。

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和歌山県 岩代の海岸 17時すぎ

 
水につかってみると意外に冷たいですが、完全につかってしまえば平気になります。
やっぱり夏の海の中は、気持ちいいです。
 
少し泳ぐと、二の腕の内側をチクッとクラゲに刺されたようで、あとで見ると小さいミミズ腫れ。
何年か前に鎌倉のビーチで足をゴンズイのような魚に刺されたことがあったが、
それに比べれば全然平気です。


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ここにもカメの足跡

カメは堤防にぶつかったあと、あきらめずにもう一度、少しでも高い砂浜にたどりつこうと、がんばったようです。



 
 
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 波打ち際には鳥の足跡も
 

キアゲハがふわふわと舞ってきました。

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砂浜にとまっては、飛び立ちます。
西日を浴びて黄色く輝きながら、ふわふわと...
浜には私とキアゲハだけ...
何か天国チックで夢でも見ているような感じ
でも写真を撮れるほど近くにはとどまってくれません。

滋賀県のキアゲハ
堺市のキアゲハ
 



電車の音が近づいてきて...

 
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新大阪行きの特急くろしお号が通過しました。



7月14日(月齢1日)の潮汐
13時:大潮の干潮、19時:満潮
でしたので、滞在時は潮位上昇中、紀勢線堤防下の砂浜の幅が狭くなりました。





マクラ貝


三重県の新鹿(あたしか)でマクラガイを拾ったので、過去に拾ったものと比べてみます。

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マクラガイは小学生のころから好きな貝でした。
宮崎の石波浜や三重県の新鹿は、海岸へ行けばこんな貝がひろえるかな?と期待している貝が普通に落ちている、うれしい海岸です。

今回の新鹿の j は立派だと思ったのですが、石波浜 f の方が大きかった。
石波浜のはやや円筒形に近く、新鹿の方が丸みのある紡錘形です。

その他の海外でひろったものは、名前は分かりません。 
日本産よりも殻の色が白っぽく、c、d、e の殻表面には日本のマクラガイと同様にジグザグ模様が見えるので、近い種と思われます。このジグザグ模様は、イモガイのタガヤサンミナシ等に通じるような模様です。

摩耗していることもあって、図鑑(1) に掲載されている種類の記述や写真と少しちがっているのですが、強引に種名を割り当てました。


海外、南半球の太平洋産のは、殻のてっぺんに、普通の巻貝のような螺塔が、小さいですが少し出ています(螺塔の先が欠けて分かりにくいですが)。

日本のマクラガイは、成貝では螺塔がタカラガイのようにめりこんでいて、殻のてっぺんんが凹んでいます。

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殻頂のちがい: 左) オーストラリアのマクラ貝  右) 日本のマクラ貝


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左) オーストリア産         右) 宮崎産

おもしろいのはオーストラリア産 c と日本産 i の比較です。摩耗していない新鮮な貝殻同志を比較すると、ほとんど同じ種のように見え、棲んでいる地域による差ではないかと思われます。
それでも c の種が成長すると、おそらく a のように螺塔は凹まないのでしょう。
遺伝子が進化するとすると、螺塔が凹む貝の方が、タカラガイに連なる新しい遺伝子のような気がします。

種の突然変異ということもあるのでしょうが、ヒトの祖先のサルから徐々にヒトに進化したように、2つの異なるように見える貝の種の間には無数の中間種があると考えられないことも無い。
2つの種の間の変化が、どれだけ連続的か、逆にどれだけ飛躍的か、各地の貝殻をながめていると、かなり連続的な場合が多いような気がする。

ちなみに i のマクラガイは、2009年に一人で石波浜へ行ったのが素晴らしい景色と収穫だったので、翌年家族連れで訪れました。このときはゴールデンウィークの人出が多く、貝殻が少なかったので 「残念だね、ごめんね」 と家族にあやまっていると、地元の串間の方が近づいてきて 「この貝いかがですか、いつでも来れますので」 とおっしゃって、ひろわれた貝殻を全部いただいたその中のものです。私のマクラガイのコレクションの中では唯一、摩耗がなく光沢が残っているし、若貝のためまだ螺塔が突き出ている素晴らしい標本です。


図鑑(1) の マクラガイ科 を見ると、「足は溝で前足を側足とにわかれ、殻を側足でつつむ」 とあります。
螺塔が低くて、足で殻をつつむということから、タカラガイに近い種なのかもしれません。
意外なことに、ホタルガイもマクラガイ科に含められていました。ホタルガイは蓋のあるものと無いものがあるそうで、蓋の有無でどちらが古い種なのかは興味深いです。タカラガイも蓋をもちませんが、ウミウシに近い種かもしれません。 

米国の『ノースカロライナの貝殻』図鑑(2) を見ると、マクラ貝は「オリーブ葉形の貝」として紹介されています。
 
オリーブ葉形の貝 olives (Olividae)

◇ lettered olive
 文字模様のマクラ貝 Oliva sayana Ravenel
https://search.yahoo.co.jp/image/search?rkf=2&ei=UTF-8&gdr=1&p=oliva+sayana

外観: 2インチ半(約7 cm) 平滑で艶がある円筒形の貝殻で短い螺塔がある。開口部は狭くてほぼ殻高と同じ長さで、底部から開口部反対側のV字型の切れ込みまで開いている。縫合は深くV字型に切れ込む。開口部のすぐ上の螺塔はヘリが上方に突き出ていて、肩の部分で縫合部へ落ち込む。蓋は無い。

色: クリーム色ないし灰色の外面に赤褐色のジグザグ模様が描かれている。

棲みか: 入り江付近の浅くて平らな砂底の海岸近くの水中に棲む。ときおりまたは頻繁に海岸に打ち上げられる。

分布: ノースカロライナからメキシコ湾岸諸国にかけて。


特記: この種は表面に濃い色で描かれた文字のような模様から名づけられている。肉食で、二枚貝や小さな甲殻類を足で捕えて砂底下に引きこんで消化する。潮位が低いときに、潮間帯の砂底に貝がはった跡があると、この種がいることがわかる。メスは浮遊する丸い卵胞を産み、海岸の漂着することが多い。幼生は自由に泳ぎ回る。入植者やアメリカ原住民は、この貝殻で宝石を作った。
マクラガイは大西洋にも分布していて、ジグザグ模様がある点など日本のマクラガイと似ている。

 

(1) 世界文化生物大図鑑 『貝類』 2004, 世界文化社 p.172 マクラガイ科, 奥谷喬司
(2) “Seashells ofNorth Carolina”, Hugh J. Porter & Lynn Houser, North Carolina Sea GrantCollege Program, 2010, UNC-SG-97-03


sutargateさんのマクラガイ

Cayo  Costa のマクラ貝

ダンク島
トコリキ島
石波浜


ついでに、同じマクラガイ科ということで、ホタルガイ、ムシボタルも並べてみました。

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これらはいずれも住所に近い関東の海岸でひろったもので、殻の長さは 7〜17 mm にすぎません。
a と c の比較的フレッシュな貝殻では、マクラガイのような黒褐色のジグザグ模様が認められます。
ホタルガイは蓋をもち、ムシボタルは蓋をもたないそうです(図鑑 (1))。


真っ白なフィジーリュウグウボタル

5月1日(火)
早朝に熊野市を出て7時に新鹿に着きました。
駅から少し下り、国道311号線を渡ると里川が流れています。

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里川を渡ると海岸です。




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うしろには、新鹿湾をとりかこむ山々。
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右が龍門山688m、中央が大蛇峰687m、山のあいだの凹み、里川の上流が八丁峠488m、峠を越えると大又川が流れる飛鳥町で、国道42号線が走っています。
 
白い鳥居は徳司神社で、もとは神日本磐余彦(かむやまといわれびこ)命を祀っていたと伝えられていますが、宝永の津波で史料は流されたそうです。
 


波打ち際まで歩き、貝殻さがしを始めます。




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おだやかな波です。
 
 
海岸の植物
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とくに目新しい貝は見つからなかったので、魚の骨やサンゴのかけらなどをひろって帰ります。
 


熊野古道伊勢路と八丁峠への道のT字路にある、石の道標
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こちら側には「すぐ那智山」、反対側には「すぐ伊勢路」と彫られています。
 

駅へ向かう路を上っていくと、8時9分発の新宮行きが通りすぎました。

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新鹿でひろった貝殻など。
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ひろってうれしかった貝: マクラ貝
初めてひろったもの: 魚の骨
意外だったもの: サンゴのかけら

 
Atashika in Mie prefecture is the most beautiful beach in Japan, where we can go swimming in the summer.



4月30日(月) 午後
三重県熊野市 鬼ヶ城を周ったあと

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木本神社

このあたりは、木本町です。
木本神社におまいりし、新町の交差点。きのもと食堂があります。
新町のバス停からは、毎時30分に三重交通の新宮行きのバスが出ています。
1時間に1本というのは、この地方にしては破格の便利さです。

熊野市街の海岸を走る国道42号より1つ山側の道を歩きます。
日影があり、車通りもなくて歩きやすいです。

10分ほど歩くと、左側に 「熊野古道おもてなし館」 が見つかりました。

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熊野古道 おもてなし館


入ってみますと、売り場の奥に、和室の休憩場所があります。

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おもてなし館の休憩所


歩き疲れたあとの畳の間は、ありがたいです。お茶は無料でした 

めはり寿司をたのみました。
注文してから作られているようで、しばらくすると暖かいおにぎりが届きました 
一昨年まえに中辺路で食べたパックのものに比べると、ほかほかのできたてで、酸味も適度にマイルドで、格段に美味しいです。
おかげ様で、ゆっくりと休むことができました。

おもてなし館を出て、七里御浜の海岸へ向かいます。

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熊野市の七里御浜



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浜には、ずらりと並んだ鯉のぼりが泳いでいました!

後方はさきほど歩いてきた鬼ヶ城です。


イメージ 5
七里御浜に打ち寄せる波



七里御浜は、ごろごろの石ころが延々とつづき、静岡県の三保の松原もそうでしたが、なかなか貝殻は見つかりません。

それでも途中、摩耗した貝殻が落ちていたので、ひろいました。

ごろごろと歩きにくい浜を歩き、獅子岩に着きました。

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獅子巌の横顔を左右から


このあと、イオンで翌日の朝食やお土産を購入。

イオンへ向かう途中の踏切で、熊野市16:05発 特急「南紀5号」 が通過しました

買い物をすまして、宿の 「みはらし亭」 に到着。

ゆっくりと入浴したあと、18時から、美味しい夕食です!



例によって、帰宅してから、ひろった貝殻を洗いました。

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七里御浜でひろった貝殻

初めてひろった貝: オオナデシコ、不明の巻貝2(丸っこくて殻が厚い)
1個ひろえる貝: クリフレイシ
研究対象の貝: タマキ貝。

タマキ貝はどこでも拾えますが、産地によって柄模様が異なり、似ていても殻の形がちがうベンケイ貝やミタマキ貝もあります。
宮崎の石波浜や、紀伊半島南西側のサンゴ礁がある方の海岸では、白地に茶色のイナヅマ模様のタマキ貝が優勢ですが、関東の海岸ではほとんど茶色一色です。ここ七里御浜でひろえたタマキ貝は、イナヅマ模様と茶色一色の中間で、茶色と白が混ざった柄模様です。これらの、似ているけれどちょっと違う貝が、同じ種なのか別の種なのか?が私にとって研究テーマです。

人出の多い熊野市でこれだけ拾えたので、熊野市〜新宮市の間の普通列車しか停まらない駅の海岸に出れば、もっとたくさんのタマキ貝が見つかるかもしれません。


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七里御浜の貝殻を、ミニトマトの容器に収納


以前は種類別に箱に入れていましたが、同じ種類の貝を繰り返しひろうようになりました。
このように産地別にしておくと、いつか浜にもどすこともできます。

タマキ貝のページに、この日の3枚の写真とデータを追記し、過去にひろった貝と比較しました。



5月2日
朝の列車を波田須で降り、ひとつ伊勢寄りの新鹿まで歩きました。

〔波田須 7:00 ・・・ 8:30 新鹿〕

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国道311号線 新鹿の白い砂浜が近づいてきました


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紀勢本線 新鹿駅ちかくの橋


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新鹿湾に流れ込む里川


里川の橋を渡って...

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蛇行する里川の左岸から浜に出られました。


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新鹿湾の白い砂浜に出ました (合成パノラマ写真)



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新鹿湾の右側 この先に里川の河口、山の向こうは波田須(はだす)


川が蛇行して湾の砂浜を形成したあと右端で海に出ているところは、宮崎県の石波浜と似ています。


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新鹿湾の左側 逢神坂峠(熊野古道)を通って山を越えると二木島(にぎしま)


砂浜を左側へ、汀線の貝殻をひろいながら歩いて行きました。

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砂浜の東端に流れこむ湊川

新鹿の弓なりの砂浜には二本の川が流れ込んでいて、左端は湊川の河口までしか進めません。

引き返し、今度は高潮線の貝殻をひろいながら戻ります。


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新鹿の浜は、日本一かどうかわかりませんが、私が訪れた中では一番きれいな砂浜だと思います。

砂浜を歩いたのは、ほんの30分くらいでしたが、最高のひと時でした。


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新鹿でひろった貝殻

〔うれしかった貝〕 マルヒナガイ(左下、ツルテカで新鮮な両弁)、ベニガイ
           茶・黒・白3色のナミノコガイ
〔はじめての貝〕 キンチャクガイ、ハネガイ
〔食べてみた貝〕 カガミガイ 
写真下の小さいカガミ貝は身入りだったので、煮て食べましたが、ややシジミに近いような薬のような味がしてアサリほど美味しくはありません。







Beachcombing, Atashika, Kumano, Mie



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