かさぶたろぐ

旅行反芻的部落格。貝類很好。

貝と海

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2月24日 縁あって、鴨川市のホテル三日月に泊まり温泉につかってきました。

翌朝、宿のちかくの海岸へ...

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外房なので、朝日は海から昇るのだろうと思っていたら、背後の山から日が差してきました。
海岸線が東西に方向に伸びている湾の東端に宿があるためでした。


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早くから海岸には釣人がいて、砂浜の様子は貝だまりがありそうな、いい予感...


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おだやか波に、心が洗われるような感じ...



例によって持ち帰った貝を、夕方家で洗面器に入れて洗いました。

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子どものころから貝拾いをしていますが、まだまだ貝の名前は自信もてないことが多いです。






アカウミガメとジュゴンの生息域を調べてみよう。

§アカウミガメ (loggerhead turtle) の分布

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出典: [PDF]日本産アカウミガメの遺伝子流動と 回遊生態に関する研究
 
南北アメリカの冷たい海域や大西洋におよぶ大変広い海域で生きている。


§ジュゴンの分布

ジュゴンの生息域は、下図で示されている。
(地名と赤道は追記しました)
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ジュゴンの生息域 

ピルバラ始生代地塊:


ジュゴンが辺野古に現れたとすると、それは分布の北限。主に生息しているのは、インド太平洋の赤道に近い海域。
ジュゴン はアザラシやオットセイとちがって冷たい海が苦手で、毎日大量の海藻を食べて暮らしているのだろう。


§分布の起源 〜インド太平洋

インド太平洋
インド太平洋は南アフリカと紅海を西端とし、インドネシア・オーストラリアを経て東はハワイ諸島ならびにイースター島に至る広大な海域で、古代のテチス海をその起源としている[7]。およそ3,000種の沿岸魚が生息し、キス科・アイゴ科(スズキ目)はインド太平洋に特産である[7]
魚種の豊富さはフィリピン諸島付近で極大となり、マレー半島・スマトラ島近海で第2のピークを示す一方、太平洋プレートの境界を東に超えると多様性は激減する[7]。例として、サワラ属(サバ科)18種のうち10種がインド太平洋に分布するが、太平洋プレート上にこれらの種は生息していない[7]

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E6%B0%B4%E9%AD%9A
 [7] Diversity ofFishes, 2nd Edition
 
 
 インド太平洋、とくにフィリピン近海は種の宝庫といわれている。
そこではぐくまれた多様な生物の一部が、黒潮に乗って紀伊半島にたどりつき、潮岬や千里浜で貝殻をひろって喜々としているのは、サルから進化した私。

ジュゴンの生息域は、なぜか海洋生物の種類が豊富な場所とよく重なっている。
一方で、アカウミガメの分布域は大変広い。
 
ヒトもウミガメ同様に広い分布をもつが、起源はアフリカにあって、拡散の先端が朝鮮半島や日本、あるいは南北アメリカ先住民 (8) 。 南北アメリカ大陸にヒトが棲みはじめたのは、比較的新しい時代。
(9) アメリカ最南端のフエゴ人
「ビーグル号航海記」1832.12.17 第10 バイア ブランカ, 岩波文庫,Charles Darwin, 島地威雄訳, 中 p.47-88.



§大西洋の起源と、分布の限界 〜貝の分布

北大西洋は、およそ2億年前にローラシア大陸がユーラシア大陸と北アメリカ大陸に
分かれてできた。 南大西洋は、およそ1億年前の白亜紀に西ゴンドワナ大陸がアフリカ大陸と南アメリカ大陸に分かれてできた。出典:Wikipedia

大陸が分かれた時代は古く、それぞれの大陸には独特の動物が生きていた (9)
 
(9) 「ビーグル号航海記」1832. 8.24 5 バイア ブランカ, 岩波文庫,Charles Darwin, 島地威雄訳, 上巻 p.129-135.


南北アメリカ大陸で遮られた大西洋は、海洋生物の多様性の起源と考えられるインド太平洋フィリピン近海からは遠いところにある。

南洋性の貝類、たとえば タカラガイ、イモガイ、フデガイの種類は、インド太平洋では大変豊富。 2007年にオーストラリア北東部にある ダンク島 を訪れたが、海岸に落ちている貝殻の種類が多くて、ひろい飽きなかった。
それに比べると、大西洋ではそれらの貝の種類は比較的少ない (10)
インド太平洋と大西洋で共通して生きる貝はおそらく古い種だろう。

(10) “Seashellsof North Carolina”, Hugh J. Porter & Lynn Houser, North Carolina Sea GrantCollege Program, 2010

フィリピン近海で魚や貝の種類が多いことから、この海域では遺伝子が今も変化を続け、新しい種がどんどん発生していると考えられる。もちろん人知れず消滅する種も多い。時代の生物の分布は発生と消滅のバランスの間でなりたっている。


§多様性の起源と未来

サルからヒトへの変化や、フィリピン近海での魚や貝のバラエティを発生させている原因は何だろうか?
ヒトの起源も海洋生物の起源も赤道に近い地域であることから、多様性を生んできた遺伝子の変化(変化の大部分は損傷)を起こす主な原因は、太陽がもたらす豊富な紫外線と、気温・水温が高いことだろう。
20億年前に急激に増加したといわれる 酸素 も、遺伝子の変化や損傷を手伝い、生物の多様化を加速させてきたのではないだろうか。

あるいは外部環境要因以上に、遺伝子や酵素などの生物の部品は、もともと非常に変化しやすい性質をもっていて、未来永劫に不変な生物というのは、ありえないのかもしれない。 進む方向は一方通行で、私たちは江戸時代に戻ることもできないし、今の時代のまま立ち止まることもできない。
自己中心的な人類にできることは、ウミガメやジュゴンの絶滅の時期を早めることだけだろうか。




ダンク島の貝
ヒメニッコウガイ:  http://blogs.yahoo.co.jp/hopi519/6038877.html


ウミガメとジュゴン

 
ウミガメのうちアオウミガメやタイマイは草食で、彼らがいるところ、ときにはジュゴンもいるそうだ。


ジュゴンは海底に生えた植物を食べて暮らす。尾びれはクジラのように2またに分かれている点でマナティと異なる。乳児を前ヒレで抱いて育て、息継ぎのため海面に頭を出す姿が人間の母子に似ていることから、人魚伝説の元と考えられている。
 
オーストラリアで暮らした英国人バンフィールドが「渚の生活」(1) の「現代の人魚」の章で、ジュゴンの捕獲方法や、体から良質な油や肉が得られベーコンに調理されること等について記している。
現代の人魚 の章から

 白い大小のまだらのある赤みがかった灰色や、時にはオリーブ色に近い体と粗い剛毛を持つこの動物は、みめうるわしいとは言い難い。だが、水中で群れをなして戯れ、うねるような優美な動作で一斉に頭を上げて息を吸い、その濡れた背で日の光が虹色にきらめくところは、他に類のないすばらしい光景だ。上機嫌で満ち足りた子供のように、転げ回り、ジグザグに進み、あるいは飛び跳ねながら、気に入った餌場の間をのんぼり行き来し、時には力強い尾で盛大に水を跳ねかして、七色にきらめく噴水のような飛沫を上げる群れの姿は、まさに無邪気に遊び戯れる水の中の巨大な赤ん坊といったところだ。ジュゴンの子に対する深い愛情と、その仲間同士の強いきずなを知れば、感嘆の気持ちはいっそう高まる。つがいの一方が殺されると、その連れ合いは数日間その場を離れようとしない。その大きな呼吸音は悲しみの溜め息かと思われ、その姿はあたかも喪失の悲しげな証のようだ。
 生まれてしばらくの間、子供は母親の脇で、どちらか一方のヒレ足に優しく抱かれて過ごす(1)

  Reddish grey, sometimes almost olive green in colour, with white blotches and sparse, coarse bristles, the animal has no comeliness and yet when a herd frolics in the water, rising in unison with graceful undulatory movements for air, and the sunlight flashes in helioscopic rays from wet backs, the spectacle is rare and fine. Rolling and lurching along, gamboling like good-humoured, contented children, the herd moves leisurely to and from favorite feeding-grounds, occasionally splashing mightily with powerful tails to make fountains of illuminated spray―great, unreflecting, sportful water-babes. Admiration is enhanced as one learns of the affection of the dugong for its young and its love for the companionship of its fellows. When one of a pair is killed, the other haunts the locality for days.
Its suspirations seem sighs, and its presence melancholy proof of the reality
of its bereavement.
    For some time after birth the young is carried under one of other of the flippers, the dam hugging it affectionatelyto her side (2).

(1) 「渚の生活―ビーチコウマーの告白」 E. J. バンフィールド著 越智道雄訳 ㈱リブロポート, 1988
(2) “Confession of a Beachcomber” E. J. Banfield, 1908, University of Queensland Press, 1994. http://blogs.yahoo.co.jp/hopi519/6038877.html
 bristle [brisl] 剛毛,  bereavement: 死別,  dam: 母獣


沖縄の辺野古はジュゴンが訪れる海だった。そこに米軍の基地が建設され始めている。
人間はどこまで自然を破壊すれば気がすむのだろう?
 
沖縄のジュゴンを守ろう。





 

人とウミガメの関係

人とウミガメの関係について


海好きならあこがれる、海辺での生活。

 
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 とある海辺の邸宅のウミガメ飾り (2011.4)






福島県小名浜の水族館 (2009. 8)
 


人はウミガメを愛する。 けれどもそれはたぶん片想いだろう。

 

浦島太郎:日本各地の浦島太郎が「伝説の扉」で紹介されている。
   
 ① 京丹後市網野町の浦嶋子
 ② 丹後国「風土記」 筒川の嶋子。嶋子は容姿端麗な若い男です。
     天女(姫)がカメの姿で嶋子に釣られた後、美しい乙女に姿を変えます。
   蓬山(とこよ)の国へ来て一緒に暮らすよう誘います。雄略天皇の時代の話。
 ③ 香川県荘内半島の浦島太郎。子どもたちにいじめられている亀を助けます
 ④ お伽話。③と似ています。
 ⑤ 愛知県武豊町の浦島太郎
 ⑥ 鹿児島の浦島太郎。
   鹿児島なら、黒潮に逆行して琉球まで行けたかもしれません。
 ⑦ 岐阜県中津川市坂下町の乙姫岩
 ⑧ 岐阜県各務原市の浦島太郎
  ⑨ 横浜の浦島太郎 横浜へ戻る途中、玉手箱を開けたところを箱根という。
  ⑩ 沖縄の浦島太郎 浦島太郎=うさんしー。
 
 日本書紀 巻第十四 雄略天皇のなかのエピソード:
(雄略二十二年の) 秋七月に、丹波国の余社郡管川(よさのこおりつつかわ:京都府与謝郡伊根町筒川)の人である瑞江浦嶋子(みずのえのうらしまこ)が、舟に乗って釣をしていた。 そうすると大亀を得て、それがたちまち女となった。 そこで、浦嶋子は、心がたかぶって妻とした。 あいしたがって海に入り、蓬莱山(とこよのくに)に至って、仙衆(ひじり)をめぐり見て歩いた。 この話は、別巻(②)にある。
井上光貞ほか, 中央公論社, 1983

 


オーストラリアのウミガメについては、「渚の生活」(1) で英国人バンフィールドが記している。 「ウミガメ全般」の章を見ると、
 
3種類のウミガメがいる。
アカウミガメ: 肉食で、肉は臭くて食用にならない。
アオウミガメとタイマイ: 草食性で、肉は食用になる。
 
タイマイの甲羅はベッコウになる。
アオウミガメの肉は特に美味しいが、特定の部位に毒があることもある。
 
ウミガメは仰向けにひっくりかえすと元に戻れず、じたばたして死んでしまう。
 
タイマイは、産卵場所をごまかすために、にせの穴をいくつも掘る。
アオウミガメは、サンゴや貝が凝固してできた岩に深い穴を掘って産卵することがあるが、孵化した子ガメが深い穴から出るのは難しい。


(1) 「渚の生活―ビーチコウマーの告白」 E. J. バンフィールド著 越智道雄訳 ㈱リブロポート, 1988
(2) “Confession of a Beachcomber” 1908, http://blogs.yahoo.co.jp/hopi519/6038877.html


日本で産卵するアカウミガメは、砂浜のできるだけ高いところまではいあがってから産卵する。ウミガメたちが安全な場所に産卵したいという気持ちは、きわめて強い。

タイマイとアオウミガメは、ウミガメを熟知する民にとって恰好の獲物となってきた。
ウミガメの捕獲については、私も1995年にフィジーのヤヌヤ島を訪れた時に、朝の海岸で住民がウミガメをバラしているのを見かけショックを受けた。子供もふくめ大勢の村民が集まっていて、一大イベントのようであった。

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Yanuya  Island, from Tokoriki Island, Fiji, 1995 
 


小笠原のウミガメについて、海洋写真家の吉野雄輔さんが紹介されている(3)

「食べ物の少なかった昔は、アオウミガメやその卵は、島の人たちの大切な食べ物だったそうです。」

「産卵の前、メスガメは、浜辺に危険がないかどうか、海から見ています。」

孵化
「卵は、地面から70cmくらいの深さにうまっている。
卵からかえった子ガメたちは、1匹や2匹の力では、砂の上に出られないので、みんなが出そろうのをまって動きだす。
くずれおちてくる砂を下にかきおとしながら、だんだんはい上がる。
砂にうまって動けなくなった子ガメや、みんなからおくれた子ガメは、とりのこされて死んでしまう」

(3) 月間 「たくさんのふしぎ」 174号, 吉野雄輔, 1999, 福音館書店


ウミガメの見分け方
(4) 「ウミガメ保護ハンドブック」 環境省自然環境局 高橋啓介, 日本ウミガメ協議会 松坂慶将, 2007
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千里の浜で貝ひろい


8月15日(月)
 
暑いので、千里の浜まで、海につかりに行きます。


みなべ駅からタクシーで、千里観音まで行ってもらいました。
地図:

(失敗) 駅でドリンク買うのを忘れた。


 

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千里観音




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千里観音の門から降りて行くと海岸。




イメージ 3
 
 
千里の浜は、きれいな海岸ですが、海水浴場ではありません。


近くに民家や道路が無く、自然が保たれているためか、ウミガメの産卵地です。


千里というのは、この浜の近くの村の名前のようで、この浜は長さは1.3kmで、熊野の七里ヶ浜に比べると短いビーチです。

昔は熊野古道の一部だったそうで、千里王子という神社があります。 


 

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海岸樹林の木陰を見つけて着替えます。


(失敗) ビーチサンダルを忘れた。 砂が熱いので、海まで走って...


 

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買ったばかりの耐水のデジカメを持って、海につかりました。
超、気持ちいい!!
 

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海中にはウミガメもクラゲも貝殻もなく砂しか見えません。



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波おだやかな海にしばらく浮かんだあと、例によって、貝拾いを始めます。



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細かい海藻が打ち上げられて並んでいる汀線をさがします...




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やや粗い砂浜で、2枚貝は少なく、小型の巻貝が多いです。


上段: 右端の白いサーフボードはイカの骨。コウイカでしょうか。持って帰ればよかった。


中段: 右端の、丸い白地に茶色のW字イナズマ模様は、 タマキ 。九州でみかけた色模様です。関東だと、ほぼ明るい栗色一色の貝です。
 
下段:摩耗してはいますが、タカラ貝が何種類か。

その他、イモガイやフロガイもあって、和歌山まで来たカイがありました。
 

みなべ町 千里の浜の画像:
(※海岸が直線的で自動車が走っているのは石川県の千里浜です)


  
 

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