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旅行反芻的部落格。貝類很好。

貝と海

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ケイトウ貝


キクザル科 ケイトウガイ
Chamidae, Chama dunkeri Lischke

5月の 潮岬 と6月の 三浦半島黒崎 で、できそこないの破片のような貝殻をひろいました。

イメージ 1


回続けて同じような変な形なので、これはこんな形の貝なのかと図鑑を調べると、キクザル科の貝で、
上蓋がはずれて紛失しているのですが、岩に付着する台側の殻のようです。

 
『世界文化生物大図鑑』によると((1) p.304);
キクザル科 Chamidae

殻は中型から大型で厚質堅固。右殻または左殻で岩礁などに固着する。靭帯は外在し、後位。強い主歯と側歯がある。閉殻筋は2個で外套線は湾入しない。
キクザル属Chama は、左殻で地物に固着し、殻縁内面は細かくきざまれる。
サルノカシラ属Pseudocharma は、右殻で地物に固着する。
ウンモキクザル属Amphichama は、左右どちらの殻でも固着することができ、殻表は真珠光沢がある。
 
ひろった貝がキクザル科とすると、岩に固着する殻は左殻なので、写真の上段のように蝶番を上に置いたときに、左方向(三日月のへこんだ側)へ足を出して進行することになる。 けれども、はたしてこの貝は写真右方向に水管を出すのかどうか?
ケイトウガイかキクザルなのか迷ったが、円形ではなく半月形で比較的大型なので、ケイトウガイと思われる。
新鮮なケイトウの上殻にはトゲ状の突起が多数ついていて、容易にそれと分かるようだ。


大西洋のキクザル科の貝については、『ノースカロライナの貝殻』 図鑑(2) 4種紹介されている。
そのうちの1種サルノカシラ属に属する
『タイセイヨウホウセキバコ』(Atlantic jewelbox);
・Atlantic jewelbox
Pseudochama radians (Lamark)

外観: 2インチ半。『ハジョウホウセキバコ』(Leafy jewelbox)のほぼ鏡像対称形をしていて、蝶番の尖りが左むき。 ほかの『ホウセキバコ』よりも大きめ。 絞歯をもつ。 下側の殻は深くくぼみ、硬い地面に付着する。 上側の殻はほぼ平らな蓋。
色: 外面はくすんだ白から赤茶けた色。 内面は白色で、茶色味を帯びていることが多い。
棲みか: 沿岸深くで、他の貝殻や岩に付着してくらす。 海岸でたまに見かける。
分布: ノースカロライナからブラジルにかけて。

注: 『ホウセキバコモドキ』(false jewelbox)とも呼ばれる。
 
キクザル科の貝は牡蠣のように殻で岩に付着して生きる。 足を出して歩きまわるわけではないので、左殻か右殻かは分かりにくいが、 アメリカの図鑑のように、下の殻・上の殻と呼ぶと分かりやすい。




(1) 世界文化生物大図鑑 『貝類』 2004, 世界文化社
(2) “Seashells of North Carolina”, Hugh J. Porter & Lynn Houser, NorthCarolina Sea Grant College Program, 2010, UNC-SG-97-03


貝の見分け方

Chama congregate:

Chamidae, chama: 12千件。

キクザル: 800件
ケイトウガイ: 182件
貝類の記事は意外と少ない。

変な形の貝殻でも、とりあえず拾っておくと良い。チリボタンかウミギクの破損したものかと思った物が、ケイトウガイの蓋だったかもしれない。


この記事は下記へ移動しました。
ご不便おかけし申し訳ありません。


6月25日
低気圧が通過し雨が止んだ朝、貝拾いのチャンスと思い、三浦半島へ。

イメージ 1

10時過ぎに三崎口に到着。


イメージ 2

三浦市農協本店の前の道を、まっすぐ西方向へ、海岸目指して...
風が強くて、大丈夫かな?


イメージ 10

ちょっと怖いカカシ君。


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カボチャ畑。南風が強くて、葉が裏返ってます。


イメージ 4

黒崎めざし、海岸段丘の斜面の道を下ります。 この道は初めて。
風が強烈で、波も高いです...


波は荒いが、落ちている貝殻は少ない。



イメージ 5

黒崎から、水戸浜の眺め。
こんな荒れた日に来たのは初めてです。

貝だまりの古い貝殻を、1時間半くらい、場所をかえてはあさりました。


帰り道、12時を過ぎると強い日差しが照り付けました。

イメージ 6

写真右端のかなたに富士山がかすかに見えます


帰りの三崎口駅

イメージ 7

めずらしく、黄色と青の京急が並びました!!



金沢文庫で黄色の電車から降り、急行に乗り換え。




帰宅し、本日の収穫を洗面器で洗います

イメージ 8


12時と7時の位置: 毎回ついつい拾ってしまうオミナエシダカラ
11時と2時に小さ目のワスレ貝。これも好きな貝。
中央ちかく: 赤いチリボタン、その上にマルスダレ、右にキヌザル、
        キヌザルの下の白くて穴が開いた笠貝はクズヤ貝
        クズヤ貝の左はたぶんスダレ貝。          
二枚貝もひろえるところが、黒崎の良いところ。
3時過ぎの右端: ねじれた形の貝殻片はケイトウ貝か、潮岬でひろっとものと同じ種のようです。
5時に大きめのコシダカサザエ
10時の黒い笠貝は、変異が多くて難しいが、たぶんマツバ貝。



小さい貝と薄くて割れやすい貝は別けて洗浄、乾燥

イメージ 9

12時の白っぽいフデガイはベニフデ。 初めてで、黒崎まで行ったカイがありました。
12時 シマオトメフデ? 4個
2時: クロオトメフデ? 5個
3時: カムロ貝 2個 3時過ぎ: ムシエビ貝
5時: ゴマフヌカボラ?(初めてかも)
6時: クロフレイシダマシ 4個
7時: ヒメヨウラクとキヌボラ
8時: 左巻きで細長いキリオレ貝と薄いブドウ貝(両方初めて)。
9時: 割れたツメタ貝。薄い殻。
10-11時: メダカラの幼貝と多分ハナマルユキの幼貝。殻が薄い。
中央: チグサ貝 5個 と ベニシリダカ貝の幼貝。


黒崎の北の 和田長浜 と貝の種類は共通していて、どちらの海岸でも巻貝だけでなく二枚貝や笠貝も見られ、たくさんの種類をひろえます。

昨年の 城ヶ島 の反省を生かし、今回はヤドカリの持ち帰り無し。

何度も同じ貝を拾っていまうので、次回からは海岸を去るときに、一通り並べて持ち帰る分と残す分を選別したいと思います。




 
§ 房総半島の内側、磯根崎でひろったアッキガイ科の貝


イメージ 1
 


アッキガイ科の貝は肉食で、貝殻は殻口が大きく、デコボコした節がある厚い殻に細かい螺旋の縞模様があるものが多い。
上の3種はいずれもかなり摩耗しているため、白っぽい色に褐色の模様がある、さえない外観をしている。 新鮮な貝殻では
2605 オニサザエは縦肋に目立つ突起が並ぶ
2609 アカニシは殻口の内側が、鮮やかな紅色をしているものが多い
2808 イボニシはもっと全体的に黒色をしている。



オニサザエと近縁のChicoreus属の大西洋産について、いつものようにノースカロライナ貝殻図鑑(1) を見ると、1種掲載されていた。
p.69 WHELK-SHAPED – murexes (Muricidae)
ウェルク(エゾバイ)型の貝 − アッキ貝類
・ lace murex Chicoreus florifer dilectus A. Adams (= Murex dilectus) 
  レースアッキ貝

外観: 約7cm。 ごつごつした外観。 3本の縦肋には、他の肋よりも長いレース編みのようなトゲが並んでいる。 螺旋方向に編み物状の縞模様。 殻口は広く、下端にスリットが入ったような溝がある。 内唇は平滑。 角質の蓋をもつ。
色: 外面はクリーム色ないし明るい褐色で、細い茶色の螺旋模様があるものがある。 殻頂はピンクがかっている。
棲みか: 沿岸に棲む。 大西洋キャラコホタテガイ (Atlantic calico scallop) 養殖床にともなって見つかっている。
分布: ノースカロライナから西インド諸島にかけて。
注記: 肉食で、二枚貝に穴を開けて軟体を食べる。 メスは初夏に岩陰や他の貝殻の上に卵嚢を産みつける。 孵化した幼生は泳ぎ去る。 亜種のdilectus はノースカロライナで見つかる。 
属名のChicoreus はほぼセンジュガイに相当すると思われる。


(1) “Seashells of North Carolina”, Hugh J. Porter & Lynn Houser, NorthCarolina Sea Grant College Program, 2010, UNC-SG-97-03


Chicoreus:
Hexaplex:
Lace murex:
Murex in American blog:




§ 潮岬でひろったアッキガイ科の貝


イメージ 2


テツボラ、ハナワレイシとも紀伊半島以南に分布する貝殻で、潮岬までひろいに行ったカイがあった。
 
3401 は、房総半島南端の根本で見つけた貝で、 写真を撮ったときまではハナワレイシと思っていたのだが、潮岬のハナワレイシとは違っている。 殻口の軸唇に10条の襞が並んでいて、殻口が外唇・内唇ともに肥厚していて、フデガイに近いような外観。 図鑑(2) をながめていると、ヒタチオビガイ科 Volutidae のページにスジボラ Lyria cassidula という貝が掲載されていた。 分布は房総以南の潮間帯の岩礁ということで、合っている。


オニサザエ, テツボラ, ハナワレイシ, スジボラ はまだ1個ずつしかひろっておらず、私にとってレアな貝。


nassa francolina: 500件
purpura panama, : 2千件
Lyria, volutidae: 6千件
きいこさんのスジボラ (房総)
もふさんのスジボラ (城ヶ島)


(2) 標準原色図鑑全集 第3巻 『貝』, 波部忠重・小菅貞男,1967, 保育社

Muricidae in Isonezaki Chiba and Shionomisaki Wakayama.



アワブネガイ


6月 4日に三浦半島の秋谷でひろった貝殻のうち、アワブネ貝。

イメージ 1

カリバガサガイ科に属する貝で、笠貝と巻貝の中間のようなすがたをしている。
外観が少し似ているトコブシやカサガイの多くは、古い貝で古腹足上目に分類されるが、カリバガサガイ科は比較的新しく、他の多くの巻貝と同じ中腹足目に属する。 なお最近の分類では新生腹足上目のなかの吸腔目に分類されている。

この科の貝では、最近外来種の シマメノウフネガイ を見かけることが多い。


 
アワブネガイと似た大西洋の貝について 『ノースカロライナ貝殻図鑑』 (1) で調べてみると、『変わった貝』 の章に 『スリッパ貝』 として掲載されている。
p.106 UNUSUAL GASTROPODS –  slippersnails (Crepodulidae)
かわった腹足類 − スリッパ貝
・spiny slippersnail  Crepidula aculiata  (Gmelin) ネジレスリッパ貝

外観: 1インチ(約25mm)。 帽子型の貝で、内面に小さい棚または甲板がある。 岩礁やほかの貝に付着する。 ノースカロライナのスリッパ貝で外面に突起がありねじれた形のものは本種のみ。
色: 外面は橙色から褐色で、白色のぶちまたは放射線がある。 内面は白っぽく光沢があり、茶色のぶちまたは放射線がある。 白っぽい棚または甲板がある。
棲みか: ハタラス岬 の南の海岸にときどき打ち上げられる。
分布: ノースカロライナからブラジルにかけて。
注記: トゲスリッパ貝とも呼ばれる。 これらの種はろ過して餌を取る。 両性動物で、産卵時期に性転換する。 異性が出すホルモンに影響されてどちらかの性になる。 メスはカプセル様の卵を産み、岩に着け、孵化するまで育てる。 幼生は自由に泳ぎ回る。


記載内容は、日本のアワブネ貝とよく似ている。

Bostrycapulus (spiny slipper snail) : 6千件
アワブネガイ: 5百件

市場貝類図鑑を見ると、生きたアワブネガイの殻にはトゲ状の突起が見られる。

私がひろった貝は、波に洗われて打ち上げられた結果、突起が摩耗したものかもしれない。


 
(1) “Seashells of North Carolina”, Hugh J. Porter & Lynn Houser, NorthCarolina Sea Grant College Program, 2010, UNC-SG-97-03


Awabunegai, spiny slipper snail, Akiya, Yokosuka, Kanagawa.


ひめあわび

 

千葉県の磯根崎でたくさんの貝殻をひろえたので気をよくして
東京湾のこっち側、三浦半島は葉山の先、秋谷まで行ってみました。 

6月 4日(土)
京急新逗子で京急バス横須賀市民病院行きに乗りかえて、秋谷まで。
地図:


イメージ 1

秋谷は初めてですが、きれいな海岸です。
うっすらと富士山が見えました。

先に見える磯を越えてみます...



イメージ 2

磯遊びする先客がいました。

貝は平凡なものが、ポツポツと...


イメージ 3

秋谷の北の磯。 はるかに江の島がうっすらと見えます。
バス停では立石が最寄りです。

この日の貝ひろいは、まったく不作で、期待外れでした。

イメージ 4

アワブネガイ 1507 (1)
クチベニガイ 6305 (1)
木の実
木の葉


(1) 標準原色図鑑全集 第3巻 『貝』, 波部忠重・小菅貞男,1967, 保育社
(2) 世界文化生物大図鑑 『貝類』 2004,世界文化社




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