かさぶたろぐ

旅行反芻的部落格。貝類很好。

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This picture by U.S. Air Force was shown on the article of THE WALL STREET JOURNAL, August 27, 2010, introducing a book “Bomber Country” written by Daniel Swift.
 
There lived many people under B-29s, and they lost their life after these bombing.
  
  
  
We Japanese now are forgetting those days, but have a story of a girl named “Chii-chan”, which is read by Japanese pupils at the schools.
             "ちいちゃんのかげおくり"
 
 
 
 
"一つの花"  
 
 
 
 

横浜大空襲
1945年5月29日午前9時20分ごろから約1時間、米軍のB29爆撃機517機が横浜市の中、南、西、神奈川区を中心に無差別爆撃。計約2570トンの焼夷弾を投下し、市中心部は焦土と化した。県のまとめでは犠牲者は3650人だが、実際は8千人以上とも推測される。

                                                       (2011.5.29 付 神奈川新聞より)
 
 
空襲の体験者は語る
「戦争していいことなんて一つもない。結局苦しむのは庶民。傷ついたり悲しむ人が増えるだけ」
 
 
 
23時からNHK教育で放送されている『リトル・チャロ2』。

ときどき見ていたけれど、早くもクライマックスをむかえました。

(これまでのあらすじ)
子犬のチャロは、飼い主の翔太を追って、間の世界(死にきれない魂の世界)をさまよっているうちに、母親のような大人犬カノンに出会います。

カノンはお腹がすいたチャロにソーセージを持ってきたり親切にします。ただ、チャロがちらっと翔太の影を見て追っかけようとすると、「追ってはいけません」と引きとめます。おそらく、翔太を追うと死者の世界まで行ってしまうからでしょう。

ある日カノンは、疲れたチャロを彼の寮まで運んであげたあと、寮長のナウタカに引きとめられます。

ナムタカ:"You are Charo's mother… aren't you?"
カノン:"Wha…?"
ナムタカ:"Why don't you tell him?"
(カノンは眠っているチャロを見つめる)

カノン:"You are right. I am Charo's mother…
   But my body is dead. I will never return to the World of living.
   But my son is still alive.
   If Charo knew Iwas his mother,
   he would follow me into the World of Dead."
ナムタカ:"I see. You want your son to live, so you hide your identity from him."

カノン:"Look. Do you see that band on Charo's leg?"
ナムタカ:"Yes."
カノン:"That band used to be mine. I gave it to Charo. It's only memento of me."
ナムタカ:"Is that so…"
カノン:"It's okay if he doesn't know me as his mother.
   I just want him to live his own life."
ナムタカ:"That must be a tough choice."
カノン:"Yes, but that's the way it has to be."

(チャロは今日も翔太を探す)

カノン:"Charo, you try so hard every day. Why don't you take a day off?
    Let me look for Shota for you."
チャロ:"Thank you, Kanon. But I have to find him on my own.
    It was Shota who found me when I had no one.
    He took me home and cared for me.
    He is more important than anyone to me."
カノン:"So… Shota is like… a mother to you…"
チャロ:"Yes, he is. He is the only parent I have.
   And look at this band."
カノン:"Wha…?"
チャロ:"This band is a symbol of our friendship. Shota gave it to me.
   When I'm feeling sad, I just look at this band."
(Kanon fights back her tears.)
カノン:"Then I'll pray for you, Charo. I'll pray that you'll find Shota."
チャロ:"Thank you, Kanon."
(Charo runs into town.)

カノン:"Charo, you're so strong… I'm so proud of you."

©NHK


 

沼田の天狗

 

湯檜曽を出た長岡行きは間もなく清水トンネルに入った。
轟音と暗闇のなか電車はつきすすむ。

沼田駅のホームに掛っていた赤くて大きい、天狗のお面を思い出した。
なぜ沼田に天狗があるのだろう?
これだけ立派な山にかこまれた地だ。山の神様がいてもおかしくはない。

沼田には迦葉山弥勒寺というお寺があり、十一面観音菩薩とともに天狗を祀っている。
もとは天台宗だったが、後に曹洞宗にかわったそうだ。
弥勒や十一面観音というと、中国やインドを連想する。


天狗とは何だろうか?

古代中国では彗星のことを天狗(tian1gou4)と呼んでいた。
日本書記に次のような出来事が記されている。

『(舒明)九年の春二月の丙辰(ヒノエタツ)の朔(ツイタチ)戊寅(ツチノエトラ)に、大きな星が東から西に流れ、雷のような音がした。
人々は、「流れ星の音だ」と言ったり、「地雷(ツチのイカヅチ)だ」と言ったりしたが、
僧旻僧(ソウ ミン ホウシ)は、
「流れ星ではない。これは天狗(アマギツネ)だ。天狗の吠える声が雷に似ているだけだ」
と言った。』

日本書紀の次の場面では同じ僧旻が、
『(舒明)十一年の春正月の己巳(ツチノトのミ)に、長い星が見えた』ときに、
『「彗星(ハハキボシ)だ。あれが見えると飢饉がおこる」と言った。』

                      日本書記 巻第二十三 中央公論社1983, p.325〜326

 彗星は昔から不吉なもので、災厄の前触れと怖れられていたようだ。

 「天狗」という言葉はそのころ日本へ伝わったのだが、彗星はめったに現れるものではない。それで大陸文化とともに伝わったヒンドゥー教の神鳥迦楼羅(ガルーダ,金鵄。トヨタのカローラではない)が、彗星のかわりに「天狗」と考えられるようになった(いわゆる烏天狗)。
 それなら天狗の鼻が長くて赤ら顔をしているのはなぜだろう?

 日本書記の巻二にさかのぼると、
『こうして、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が降られようとしていると、先駆の者がかえって来て報告して、
「ひとりの神が天八達之衢(アマノヤチマタ)にいます。その神は、鼻の長さが七咫(アタ)、背の長さが七尺余り、ちょうど七尋といった方がよろしゅうございましょう。また口のわきがひかりかがやいています。眼は八咫鏡のように赫々(カクカク)とかがやいてちょうど赤いほおずきのようでございます」
と申し上げた』
                    日本書記 巻二 中央公論社1983, p.95
とある。このように描写された猿田彦は、その後伊勢の狭長田の五十鈴の川上へ天鈿女(アマノウズメ)に送られたことになっている。
(注) 咫〔シ〕: た。古代の長さの単位。親指と中指をひろげた長さ。「八咫鏡(ヤタノカガミ)」(旺文社漢和1964)

 いにしえの猿田彦の神事が、神楽の舞で使用される長い鼻に赤ら顔のお面とともに、山里で生き残った。猿田彦と赤ら顔のお面が、山の神様としていつのまにか「天狗」と考えられるようになったのだろう。猿田彦は道案内の神と考えられていたが、天狗が空を飛ぶ、というのはおそらく迦楼羅に由来する。神道と仏教が習合されるなかで、天狗も日本の神とインドの神が合一化したのだろう。


 そんなことに思いめぐらしていると、列車は真っ暗なトンネルの中で停車した。
 「怖いよ」
 そばにいた子供が心配そうにつぶやいた。

  




 

創世記  ノアの時代

 これも神様(霊)と人間が一緒に生きていた時代のお話。


第6章

 さて地上では、人々がどんどん増えてきました。 その頃のことです。 霊の世界に住む者たちが、地上に住む美しい女を見そめ、それぞれ気に入った女を妻にしてしまったのです。 その有様を見て、神様が言いました。
 「わたしの霊が人間のために汚されるのを放っておけない。 人間はすっかり悪に染まっている。 反省して、正しい道に戻れるように120年の猶予を与えよう。」

 ところで、霊の世界の悪い者たちが人間の女との間に子供をもうけていたころ、またその後も、地上にはネフィリムという巨人がいました。 彼らは大へんな勇士で、今でもたくさんの伝説にうたわれています。 神様は、人間の悪が目もあてられないほどひどく、ますます悪くなっていく一方なのを知って、人間を造ったことを残念に思うのでした。 心がかきむしられるようなつらさです。
 「せっかく造った人間だが、こうなった以上は一人残らず滅ぼすしかないな。  人間ばかりじゃない、動物もだ。 爬虫類も、それから鳥も。 いっそ何も造らなければよかったのだ。」
 神様は悔やみました。

 しかしノアは別でした。 彼だけは神様に喜ばれる生き方をしていたのです。 ここでノアのことを話しましょう。 そのころ地上に生きていた人のなかで、ただ一人ほんとうに正しい人が、ノアでした。 いつも、神様のおこころにかなう事をしようと心がけていたのです。 彼にはセム、ハム、ヤペテという三人の息子がいました。

 一方、世界はどうでしょう。 どこでも犯罪は増えるばかりで、とどまる所を知りません。 神様の目から見ると、この世界は芯まで腐りきっていました。 

 どうにも手のつけられない状態です。 人類全体が罪にまみれ、どんどん堕落していくのを見て、神様はノアに言いました。
 「わたしは人類を滅ぼすことにした。 人間のおかげで世界中が犯罪で満ちあふれてしまった。 だから、一人残らず滅ぼそうと思う。 ただ、おまえだけは助けてやろう。 いいか、樹脂の多い木で船を造り、タールで防水を施すのだ。 (後略)」

「リビングバイブル【旧新約】 新版」 いのちのことば社 より


 『創世記』でアダムとエバの話に続くのがこの大洪水の話であるが、上記の前半部分は、旧約聖書の中で、かなりメチャクチャな部分だと思う。この前の第5章では、365歳のときに神に招かれて天上へ昇り、天使と一体になりながら七つの宇宙を旅したエノクについて言及されているが、彼の体験を記した『エノク書』は外典と見なされ聖書から外されている。
 人類の起源について著述しようとすると、古い言い伝えの神話にたよらざるを得ず、神と人間の境界もあいまいで、多神教に近い世界観になりがちである。
 上で、霊の世界に住む者(天使?)が人間の女との間に子供をもうけ、それを見た神が「わたしの霊が人間のために汚されるのを放っておけない...」とのたまう箇所は男尊女卑のたまものだろう。はたして天使と人間の合いの子がどんな子なのか興味深いが、書かれてはいない。続く、勇士であり巨人のネフィリムの話は前後の脈絡がなく全く唐突である。
 エノクについての話を捨て去ったのと同様に、ネフィリムの話も切り去ればすっきりしたのだが、おそらく巨人伝説は洪水伝説とセットになって伝わっていたのだろう(『ニーベルングの指輪』参照)。
 ノアも半分神様のような人で、950歳まで生きたと記されている。

 

ニーベルングの指輪

 北欧に伝わる神話をもとに作られたワーグナーの楽劇「ニーベルングの指輪」は、上演に4日間をついやす大作の歌劇で、およそ以下のようなストーリーである。やはり神様と人間がともに暮らしていた時代のお話。


 神々の長ウォータンは全世界を支配する権力を手に入れるため、地下の小人族(ニーベルング)をだまして黄金の指輪を手に入れる。神々族は、巨人族を働かせて天空の城ワルハラを築かせるが、最後のひとかけらが足りないということで、黄金の指輪を巨人族に奪われてしまう。(楽劇『ラインの黄金』)

 その後ウォータンは地上で人間の娘と浮気して双子をもうける。この人間の子に指輪を取り返させようとして、彼は世界のトネリコの樹に無敵の聖剣ノートゥングを突きさして地上から去る。
 成長した後偶然出合った双子の兄ジークムントと、妹であり既に人妻となっていたジークリンデは、再会のその夜に隠していた自分たちの素性を明かし合い結ばれる。トネリコの樹から聖剣ノートゥングを抜いたジークムントは新妻を連れてかけおちする。
 神々の長ウォータンはことの成り行きを見て喜んでいたが、妻のフリッカにとがめられ、自らの本心を曲げて、追っ手に追いつかれる二人を見捨てるように戦女神ワルキューレである娘ブリュンヒルデに指示する。ところが彼女は父の本心を知っていたため命令に反してジークムントを助けてしまう。これを見たウォータンは怒り、最愛の娘ブリュンヒルデを炎の山上に眠らせる。(楽劇『ワルキューレ』)

 双子の兄妹の子ジークフリートは、巨人族から黄金の指輪を取り返そうとする小人族に孤児として拾われ育てられていた。彼は恐れ知らずで、聖剣ノートゥングを鍛え上げ、巨人族のハーフナーが黄金の指輪を守るため姿を変えていたドラゴン(大蛇)をたおす。返り血を浴びたジークフリートは小鳥のさえずりを聞き取れるようになり、黄金を手に入れたこと、炎の山にブリュンヒルデが眠ることを教えられる。果敢に炎を乗り越えたジークフリートはブリュンヒルデと結ばれる。(楽劇『ジークフリート』)

 小人族の息子ハーゲンは父が錬金した指輪を取り返そうと、ジークフリートのことを虎視眈々と狙っていた。彼はジークフリートをライン河のほとりの屋敷に招き、忘れ薬を飲ませたあと、妹のグートルーネと会わせる。ジークフリートは彼女に一目惚れし、二人は結ばれる。
 これを知って激怒したブリュンヒルデは、ハーゲンに、ジークフリートの唯一の弱点は背中であることを教えてしまう。ハーゲンはジークフリートを狩に誘い出し、鳥の声を聞いてブリュンヒルデのことを思い出したジークフリートの背を、槍でひと突きにして倒す。
 ジークフリートがだまされていたことを知ったブリュンヒルデは、ライン河のほとりに巨大な焚き火を焚かせ、天馬にまたがったまま炎の中に身を投じる。炎は彼女と地上を焼いた後、天上のワルハラ城まで達する。神々は元はといえば自分たちが蒔いた種なので、なす術もなく黙って焼き尽くされてしまう。
 炎の上昇気流は大雨を降らし洪水を起こす。黄金の指輪を手に入れかけたハーゲンは、ライン河の濁流に飲まれ黄金もろとも水底に沈んでしまう。そして世界は浄化される。(楽劇『神々の黄昏』)


 蛇足ではあるが、兄妹が結ばれ洪水が発生する点は中国の『伏羲と女媧』の神話と似ており、英雄が剣で大蛇を倒す点は『日本書紀』のスサノヲノミコトがヤマタノオロチを退治する話と似ている。巨人族がいたり、神様(天使)が人間の娘との間に子をもうける話は『創世記』の6章にも出てくる。


(注)「ニーベルングの指輪」はドイツ、バイロイトの音楽祭で上演される。
 http://www.bayreuther-festspiele.de/

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