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『涼宮ハルヒの消失』

評価 ☆☆☆☆☆

高校1年生の冬、ハルヒ率いるSOS団の面々は、以前と変わらず普通の学校生活を送っており、来るクリスマスに向けて部室で鍋パーティを開くことを企画していた。
12月18日の朝、いつもの登校路でキョンは、風邪を引いた谷口との会話が噛み合わないことに違和感を感じていた。教室に入ると、どうやら風邪が流行しているらしく、多くのクラスメイトが欠席しており、ハルヒもその中に含まれているようだった。昼休みになり、キョンは国木田と昼食を共にしたが、ここでも会話が噛み合わない。そのとき、風邪から回復したらしい女子生徒が教室に入ってきた。本来ハルヒの席であるはずのキョンの後ろの席に座ったのは、半年前に長門有希との戦闘に敗れ消滅し、表向きはカナダに転校したことになっていたはずの委員長、朝倉涼子だった。
(中略)改変された世界で、キョンは葛藤しつつ、元の世界へ戻るべく孤軍奮闘する。
(以上涼宮ハルヒの消失 wikipediaより抜粋)

以上のあらすじを知っているだけで、後は観れば面白くなっていく作品。
ただし原作を読んだことがあると、その再現率の高さに驚いてしまう作品。
それより何より、映像の表現力・作品の構成力に脱帽する作品!

『ハルヒ』シリーズをよく知らなくても、見て損はしないですし
『ハルヒ』ファンなら観るべきであろう!と声を大にして言えます。
超監督ハルヒもきっと絶賛の『涼宮ハルヒの消失』ぜひご覧下さい!



以降は作品のネタバレを含みますので、閲覧注意です




もとより映像に関しては、京アニなので心配することなかったです。
主人公であるキョンの心理描写の映像とかはしっかりしてるし、
この作品内のヒロイン・長門の表情と仕草は、改変後の長門といい
元の世界の長門といい、しっかりとよく描写・構成されてますし。
あと、作品の原動力であるハルヒの動きは闊達として本当にスッキリします!
他の映像はいつも通りですね。朝比奈さんのリアクションとか、
古泉の溢れる気持ち悪さとか、谷口のリアクションの不快さとかw

構成は、基本を抑えかつ丁寧になされてました。
改変前の世界の描写に多めに時間を取っておき、日常さを表していて
しかし主人公のキョンはその現状に巻き込まれているだけの立場であると明示。

そして改変。キョンの当惑が映像的にしっかり表現していて良いし
頼れるものがどんどんなくなって、どん詰まりになっていく様子や
「ハルヒに会いたい」と思ってる自分に気づくシーンは痛ましかった。
映像も暗く音楽もひどく抑え目で、不安さや恐れを助長します。
その分、ようやっと脱出の手がかりを見つけた時や、
ハルヒを見つけた時の安堵と高揚感が際立ちますね。

ハルヒが登場してからは曲も画面も力が増し、物語は急躍進!さすがSOS団団長!
そしてキョンは、元の世界に返るために過去に飛ぶ!
3年前の七夕の夜に、事態の解決のために奔走するキョンにはエールを送りました。
ここから元の世界に戻るまでは、疾走感ありの映像で◎!
そうして帰ってきた世界で長門と対峙する場面では、他の作品だったら
絶対告白シーンだろ!と叫べるくらいにロマンティックでした。
まあ、キョンや長門のキャラクター性を見ればそうはならないとは分かってますが。

いやはや、映像といい構成といい演出といい、
非の打ち所がないとはこういうことかと思わせてくれた作品でした。
最初、放映時間が2時間40分と聞いて中だるみとかしないかなぁと
不安になってましたが、過不足なくハイクオリティに
仕上がった、稀に見る名作品だと思います。
また、小説の映像化作品としても素晴らしい出来映えでした。
監督さんや制作スタッフさん、声優さん、その他色んな方々に
作ってくれてありがとうございますと感謝したくなる作品でした。大満足です。


しかし、今作での見所はホントに色々ありますね〜。
1つは長門。
改変後の世界での長門は、内気で平凡な女の子であるため表情や仕草が豊か。
あせって髪を横にすいたり、恥ずかしげに顔を背けたり、頬を赤らめたり…
無表情の長門を知ってるからこそ余計に驚愕し、惹かれます。
キョンの服の裾をちょっとつまんでいる彼女には、心を持ってかれそうになりました。
そして、戻ってきた世界での長門。
今度は表情ではなく顔の角度、眼の伏し方など細かい部分での
表現が如実に見て取れるのが素晴らしい!
今作品のヒロインとしての魅力、大放出でした。

そして、キョンにふられる選択の答えですね。
平凡な新しい世界と元の世界とどちらを選ぶのか。
かつて『憂鬱』でハルヒの望む未知の新世界よりも元の世界を望んだキョンですが
今回の新しい世界は安寧としたもので、きっと落ち着いた暮らしの出来る世界。
それでも元の世界に帰ることを決断したのは、平凡な世界が嫌だったのでも
平凡な長門有希が嫌だったのでは決してなくて
唯我独尊で天真爛漫なSOS団団長のハルヒや、
胡散臭げで気色悪い古泉や、お茶を美味しく入れてくれる朝比奈さんや、
無表情なヒューマノイド型インターフェイスの長門有希がいる
SOS団の空間が自分の場所だから。
その答えを表すのに、キョンとガラスに映るキョンとの対話シーンは
映像作品ならではの演出で、スゴイと感心しました。
キョンは、本当にこの作品の主人公なんですね。

その他にも、ハルヒが出てきた時からの物語の変調さ加減だとか、
最初・途中・最後にあるキョンがSOS団部室の扉を開ける場面での
キョンの心情の変化とか、時折入るキョンの視点による画面構成など
色々ありますが上の2つがやっぱり見所として最大級でしょう。

何にせよ『涼宮ハルヒの消失』は内容にしても映像にしても深みがあり、
何度観ても満足できるのでもう一度くらい映画観に行こうかな〜と思ってます。
まだまだ面白い部分を気づいてないかもしれませんしね。
では、『消失』映画上映のお祝いも兼ねて
映画の後で行われたであろうSOS団クリスマスパーティの映像で占めましょう。
イメージ 1







しかし、最後のシーンで出ている長門…パンフレットの表紙絵と
合わせて考えてみると、映画鑑賞後に改めて思考にふけってしまいます。
あぁ、原作も読み返したくなってきました。『消失』だけ買っちゃおうかな。

閉じる コメント(12)

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本当に良く出来た作品でしたよね。
長い時間でしたが、見ていて全く飽きがこなかったし、ラストまで綺麗にまとめられていて誰もが満足できる感じに仕上がっていますよね!
キョンや長門があの日常をどう思っていたのかも分かりましたし。
今後の展開が楽しみですね!
でも、テレビで続編はやるのかなぁ…^^;

2010/2/7(日) 午後 10:48 ぱっく 返信する

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ぱっくさん、コメント&トラックバックありがとうございます!
『消失』は本当に満足できる作品でしたね。
エンドレスエイトの悪夢も完全に払拭できるほどの出来映えでした♪

続編は自分も楽しみではあるんですが…原作のストックの問題もありますし
映画のあのクオリティを観てしまった後でのテレビ放送だと
ハードルがより高くなっているし…続編はOVAになりそうな気もします。

2010/2/8(月) 午前 5:49 [ horoy ] 返信する

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こんにちは、観に行かれたのですね。
今回は本当に楽しみです!

2010/2/8(月) 午前 11:23 ハニー先輩 返信する

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キョンはハルヒを探したり、元の世界に戻したいと決めたり主人公してましたね…! いい再現度でしたv

2010/2/8(月) 午後 0:47 たかむね 返信する

>ハニー先輩さん
初日に観ましたが、もう一度観に行きたくなって仕方ないです^^;
それくらい素晴らしかったんですが、フィルムの先着プレゼントを貰うには
2月27日以降に観ないといけないので、どうしたものか…
ともすれば、3度目があるかもしれません。

2010/2/8(月) 午後 3:03 [ horoy ] 返信する

>たかむねさん
キョンは今までは傍観者的というか第三者的な立ち位置で
視聴者に最も近しいキャラだったがために、『消失』で感情や思いを
熱く見せる主人公ぶりに、みんな盛り上がっちゃうんでしょうね♪

ハルヒも押さえどころを外さない活躍っぷりで、しかも
キョンの目覚めを知った後のリアクションは珍しいデレ面を見せてくれました。
古泉も(改変後ではありますが)珍しい感情を吐露してますし、
長門に至っては言うまでもなし!

………あれ?朝比奈さんだけ、何も感情や思いを見せてないような^^;

2010/2/8(月) 午後 3:14 [ horoy ] 返信する

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ほ、ほら、大人の朝比奈さんが、過去の長門に沈痛な面持ちでお願いするシーンがありましたよ!

2010/2/8(月) 午後 9:00 たかむね 返信する

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あぁ!そうでしたね。そのシーン失念してました。
でもSOS団の現在のメンバーである朝倉さん(小)は何にもしてないような(滝汗
まあ彼女はSOS団の“マスコットキャラ的存在”ですから、
存在することに意味があるのでしょう。きっと。たぶん。おそらくは。

2010/2/8(月) 午後 9:39 [ horoy ] 返信する

先日はコメントありがとうございました。
本当にいろいろなところに見所を感じました!
背景や細かいキャラクターの表情など京アニの本気を感じさせる作品でもありました!

2010/2/8(月) 午後 11:53 ken 返信する

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kenさん、『消失』は見所がありすぎて
一回観たくらいじゃあ、その全てが把握しきれない気がしますね!
京アニの本気はやっぱりすごかった!DVDが今から楽しみです♪

2010/2/9(火) 午後 6:41 [ horoy ] 返信する

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『涼宮ハルヒの消失』はキョンの心境の変化と決意が描かれるターニングポイントであり、改変世界の長門有希の失恋映画だったと思います。

細かな仕草や心境の変化まで感じ取れる緻密な作画と、観客の感情に訴え掛ける巧みな演出によって、2時間43分という驚異的な上映時間を感じさせない実に見事な作品に仕上がっていました。

2010/2/10(水) 午後 9:12 [ otaku4160 ] 返信する

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otaku4160さんの仰るとおり、『消失』は本当に作画・演出共に非常に質が高かったですね。
163分もの間、時間を感じさせなかった京アニの手腕は凄まじいです。

『消失』は改変後の長門の失恋映画…確かにその通りです。
入部届けを返された時の彼女を見た時は、とても切なかった。
彼女には、改変が阻止された後でも
並行世界として存在し続けてほしいなぁ…と、心から思います。

2010/2/10(水) 午後 11:20 [ horoy ] 返信する

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