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日本、森林大国なのに木質ペレット自給率25%にダウン 輸入ばかり増加
2017年8月29日掲載
木質粒状燃料(木質ペレット)生産量と工場数の推移 こちらをクリックすると拡大します 農林水産省林野庁は8月28日、2016年における木質ペレットの国内生産量は12万162トン(前年比0.5%増、579トンの増)でほぼ前年並だったと発表した。用途別に見ると、燃料用としての生産がほとんどを占め、11.4万トン(構成比94.5%)となっている。
工場数は兵庫県、奈良県など8府県で計10工場増加する一方で、富山県、鳥取県、岡山県、愛媛県の4県で計4工場減少したことから、前年比6工場増加の148工場だった。
林野庁は、毎年「特用林産物生産統計調査」により、特用林産物の生産量等について調査を行い、その生産動向等について公表している。今回は、そのうち2016年における「木質粒状燃料(木質ペレット)」の生産量等について公表した。
また参考資料として、木質ペレットとPKS(ヤシ殻)の輸入量の推移についてまとめている。
2016年における木質ペレットの輸入量は、前年比49%増の34.7万トン。主にカナダ、ベトナムからの輸入が増加している。これらにより木質ペレットの自給率は、前年比8.3ポイント減の25.7%へ下落した。
木質ペレットの生産量・輸入量の推移 こちらをクリックすると拡大します 2016年におけるPKS輸入量は、前年比67%増の76.1万トン。木質ペレットの代替燃料として競合関係にある燃料用のPKSの輸入量は近年急増している。主な輸入先国はインドネシアとマレーシアとなっている。
PKSの輸入量の推移 こちらをクリックすると拡大します 国内生産量トップ3は岡山県、沖縄県、宮城県2016年における木質ペレットの国内生産量を都道府県別に見ると、生産量の上位5位は、岡山県(2万3,870トン、製材残材中心)、沖縄県(2万673トン、建設発生木材中心)、宮崎県(1万5,601トン、丸太・林地残材中心)、北海道(6,619トン)、秋田県(5,669トン、製材残材中心)だった。
沖縄県、岡山県、長野県など17県では、生産量が計1.2万トン増加したのに対して、宮崎県、秋田県など23道府県では、生産量が計1.2万トン減少し、結果として前年並みの生産量となった。
原料入手別に見ると製材工場等残材からの生産が5.2万トン(構成比43.6%)、丸太・林地残材からの生産が4.3万トン(構成比35.6%)、建設発生木材が2.3万トン(構成比19.1%)。
丸太・林地残材から生産されたものの樹種別で見ると、スギが2.6万トン(構成比61.3%)、マツが1.1万トン(構成比25.9%)、ヒノキが0.4万トン(構成比9.3%)となった。
都道府県別用途別生産量内訳 こちらをクリックすると拡大します 2016年は秋田県や三重県でバイオマス発電所が稼働2016年は、ユナイテッドリニューアブルエナジー(秋田県秋田市)が、秋田県産未利用材(約7割)、PKS(約3割)を燃料とする20MWのバイオマス発電所(秋田県秋田市)を、またJFEエンジニアリング(東京都千代田区)と日本政策投資銀行などが設立したグリーンエナジー津(三重県津市)が、PKSや木質チップを燃料とする20MWのバイオマス発電所を三重県津市で稼働させている。
【参考】
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