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雨が降り続いた
南が死んで
兄さんは壊れたかのように泣き続けた。
俺は何も声をかけられなかった。
ただ、南を抱きしめて泣いている兄さんを見ていることしかできなかった。


あれから、兄さんは泣きやんではいた。
無理に笑うようになってしまった
心配させないようにしている
それがわかったから
尚更辛かった。

兄さんが、それが最善だと思ったんだろう
考えなんてすぐにわかった。

津森は言った。
しばらくはそっとしておいてやれって
だけど、それがいけなかったんだ
食事を部屋で取るようになって
兄さんの様子をあまり見なかった


ある日のことだった、兄さんは下のリビングに降りてきた。
だけど、その姿は見るに堪えなかった。

「兄さん、どうしたのこんなに痩せて」

あまり、下に降りてこなかったから俺は兄さんの状態が分からなかった。
だからじゃない、俺が見ていればよかった。
すぐに兄さんは病院に行った

栄養失調
しかも、眼も栄養が足りないせいで
ほとんど見えない状態らしい
そして、状態悪化



「兄さん……」



俺は、胸が痛かった
眠れなかったようで
病院のベットで静かに眠っている姿を見ると
なんとも言えない感情が出てくる



「宮君」



渚は俺の事を心配してくれた
家に泊まって俺の傍にいてくれて



「かはっ……」



すべてに嫌気がさせていたんだ
食べても食べても喉を通らない
夜になるとずっと不安になる
死にたくなる
現実から逃げたくなる


俺自身が壊れていっていた






あとがき

こんばんみぃ!!
いやぁ、一か月?ぶり??
えっとね、宮君自身も病気になります。
つまり、鬱病状態になります
さて、これからもよろしくお願いします。

開く トラックバック(2)

君のために
君の傍にいるために
俺は、この気持を伝えたいんだ。


病院に行くと、南の部屋が妙に騒がしかった。
医者や看護婦らが、その部屋から出入りする
何か深刻そうな顔を皆していた。
嫌な予感がしていた。
俺の中で確かに膨らみ始めている不安



「何かあったのか」



ウィルが俺の車いすを押しながらいった
俺は、車いすを止めて
立ち上がり病室に駆け寄った
そこを覗くと彼女は眠っていた。
静かに……
とても、生きてる人間が眠っているようには見えなかった。



「何か……何かあったんですか」



近くの看護婦に聞いてみる



「昨日から容体が急変して、もしかしたら……」

衝撃的な事実
病気ということを、この時初めて実感した。
あんなに笑っていたのに
あんなに元気だったのに



「南!!」

俺は彼女のベットの隣に駆け寄った
そして力強く手を握った。
冷たくて
本当に眠っているだけなのか
そう思わせるぐらいだった。



「南、だめ…だめだ」



奪うのか?
俺が、やっと見つけた幸せを。
神様、俺は失いたくない



「もう……だめだ」



手遅れ?
何?
医者が言った言葉が分からなかった。



「これ以上はかわいそうだ」



注射のしすぎで、彼女の片腕は青紫に変色していた。
それくらい、夜通しで治療していたのがわかった。
看護婦らが去って行った。

静かになった病室
俺と南だけになった病室
俺は、彼女の手を握り締めながら涙がこぼれた。



「南」



南の手がかすかに動く
目をゆっくり、ゆっくりと開ける。



「早……瀬……君」
「どうしたんですか?こんなに眠って」



我に返って冷静に微笑んだ。
彼女は弱そうに微笑んで、握っていた手を小さく握った。



「眠かった……とっても」



息を小さく吐く、息を吸う、小さく…小さく……



「南…俺ね、言いたいことがあるんだ」



目を向ける。
俺を見つめる。
そして、俺の口が開く



「俺…南が好き」

呟く、小さく。
君にしか聞こえないように
俺と君にしか聞こえないように



本……当?」



彼女の眼から涙が零れ落ちる。

麗な透明な涙。
純粋な涙。
涙……



「もちろん」



微笑み
見つめる
そして頬を撫でて



「あなたが…好きなんだ」



優しく俺は、キスをした。
冷たい乾いた唇に



「私も……好き」



小さく言う。
彼女の手がゆっくり俺の頬を触れる
嬉しいはずなのに
どうして、こんなに悲しい
どうして、涙が溢れそうになる
どうして



「少し……疲れ……ちゃった……」



苦笑した彼女が、ウトウトさせる
握っていた手が緩み始める。



「少し、眠ってください。俺……起こすから」
「う……ん」

目を閉じる。

「光君……あり…がと」



スッと眠りに落ちていく。
息が小さくなっていく。
彼女の感覚が無くなっていく。
聞こえなくなる。
彼女の音が……



「大丈夫、起してあげるから」



涙が流れる。
落ちていく
彼女の手や顔に
一つ……二つ……

彼女の髪に触れる
彼女は眼を覚まさない
手が体が冷たくなっていく
抱きしめる



「南……南っ」



俺は何度その時、彼女の名前を呼んだのだろうか



「ゆっくり……休んでください。俺がそちらに行くまでは」



優しくまたキスをする
冷たいキス
そして、俺の鳴き声が病室に響き渡った









あとがき

はい、南ちゃん死んじゃった……
書いてて辛くなった。
泣きそうになった。
いや、俺だけか(藁
うん、次回考えてない
まぁいいや

目を覚ました時には食べ物の匂いが部屋に充満していた。
シチューの匂い
ソファーで眠っていた
というか、気を失っていたんだ。
疲れていたのだろうか
それとも、貧血
理由はたくさんあった。

キッチン側の方で話し声が聞こえてきた。
三人の声が聞こえてくる



「兄さんは、俺達が死なせない」
「そんなの、無理だろ。運命には逆らえない」
「逆らうんだよ、無理やりでも」



運命には…逆らえない。
確かに、運命には逆らえない。
けど、俺は予定より長生きしているんだ。
それだけども、逆らっていると思えないか?
それだけで、俺の運命は変わってきていると思わないか?



「ふん、俺は別にいいが。せいぜい、頑張りなよ」



冷たく…言い放ったウィル。
宮と津森はどんな顔をしているのだろうか。



「うっ……」



ちょうどいいと思い、俺は起き上がった。



「兄さん」
「大丈夫か光」
「えぇ、平気ですよ」



ウィルが俺の前に立ち
そして、見下ろした



「お前さ、どうすんのこれからさ」



隣に座り、いつもより優しい顔をしていた気がする



「なんもしないつもり?」
「まさか、俺は俺のやるべきことをしますよ」



でも、俺に何が…できるだろうか



「なぁ、お前さ……恋したことある?」
「えっ」



少し、苦笑しながらだった。
ウィルの雰囲気が変わっていた。
今気づいたけど、そうだ……やわらかくなった。



「してみれば、誰かのために生きるのは悪くないよ」



まともな答え。
あっ……たぶん、間違えじゃなければ…



「もしかして、ウィル。仕事休んで、俺を励ましに来たのですか?」
「はぁ!!!?」



あっ…真っ赤になった。
図星っぽい。



「なっ……なななな何言ってんだ!!」
「どもってる。ウィル図星なんだ」



宮からの最後の串刺し。



「へぇ……だから、ちょっと変だと思った。言い方はキツイけどさ、本心じゃないって言うか」
「うっうるさい」
「ぷっ…ふふふ」
「笑うなぁ!!」
「まぁ…今までの失態を含めて、許してやってもいいがな」



俺は、きっと意地悪な顔をしたと思う。
だけど、ウィルは真っ赤のままで、俺を見つめていた。



「俺は、お前が小さい頃、色んな意地悪してきたけど。なんか馬鹿らしくなって。だから、せめてお前が死ぬ前に

謝っておきたかったんだが、癖でまたキツイ言い方してしまった」



情けない顔。
だけど、少し素直になっただけでも良しとしよう。



「いいですよ。ありがとう」



微笑み。
うん、これでいいんだ。
少しでも周りが俺を見てくれている。
それだけで、俺は嬉しかった。



「それで、恋って?」



津森がウィルの隣に座り
宮は床に目の前に座った。

まぁ、恋ってさ。すごく人の力を引き出すんだってさ」


「ウィルが恋とか、変なの」
「うるさいぞ、宮」
「恋……」



窓から満月が見えた。
美しく、妖しく輝きを放つ



「南」
「えっ?」
「南に会いたい」



昨日別れたばかりだというのに
会いたくて仕方がなかった。



「誰?」

「病院でさ、病室隣だった女の子だよ。めっちゃ可愛いぜ」
「うん、とても素敵な笑顔でね、優しくて、でも泣き虫で…」



きっと、彼女の泣き顔が目に浮かんで
微笑んでしまったんだろうな



「兄さん…顔ニヤけてる」
「そうですか?」



きっと、まだ顔が緩んでる



「光、少しぐらい、自分に許したら?」
「えっ」



ウィルが俺の肩を掴んで見つめた。



「自分が病気だとか、死ぬからだとか、関係ない、自分の好きなように生きろ」



自分の好きなように

生きる
生きる
生きる……
俺の生きる道…
うん、なら俺は彼女と生きたい

この気持ち、彼女にさらけ出そうか。






あとがき



ウィルは悪いやつじゃなかったですね。

んで、南に告白する決断。

わぁ・・・



次回を待ってくれい。

んで、ちょっとお願い見てくれてる人

あしあと付けてくれると嬉しいな。

家の前に着くと
懐かしさや
なんとも言えない気持ちになった

やっと帰ってきたんだと思う
そして、嬉しい
幸せだとこの時思った。



「えっと鍵……」
「おい、宮……鍵空いてる」
「えっ……閉めてきたのに」



そこにいたのは、俺の敵だった。



「なんだ、どこいってきたんだ」



嫌な声が聞こえてくる。



「宮、光。久し振り」



栗色の髪。
ブルーの瞳。
眼鏡をかけた彼は、俺のいとこ。



「ウィル」



ルイス・ウィルソン
外国生まれ・外国育ちの彼。
俺にとっての敵だ。
というのは、両親が死んだ時だ。



『自分が死ねばよかったのに』



俺はこいつが嫌いだ。
いっつも、ニコニコしていて
その割に口は悪くて、サラリと残酷な言い方をする。



「久しぶりに、帰ってきたと思ったら、二人ともおらへんから、びっくりした」
「ウィルは何?仕事は?」
「休み。で、光はどうしたの」



見下される。
車椅子に座っているからだろうか……
そうじゃない気がした。
精神的に見下されている気分なんだ



「病気が悪化したって聞いたよ。でも……見た目最悪だね。痩せたよね」
「えっえぇ」
「早く入れよ、そこの背の高い兄ちゃんも」
「あぁ」



津森は、頷いて俺を抱えた。



「で、宮は学校は?」
「今日は休んだ」
「光は、歩けないわけ?」
「うん、あんまり歩けない。疲れちゃうから」



俺は久しぶりの部屋の空気に

懐かしさを感じた。

「大丈夫か?」
「えぇ」



頷いて、俺は床に立った。
変わらない
何も変わらない



「光、お前いつ死ぬんだ?」
「っ……ウィル!!」



宮は怒鳴った
俺は怯えていた。



「お前、光に何か用があってきたんだろ?」
「君には関係ないよ」



俺は見据えた目をしていたのかな
なんだか、その時のウィルが怯えたように見えた。



「俺はね、死なない。ウィルの思い通りにはさせないから」



まっすぐウィルの顔を見たんだ。



「なっ……」
「俺は……前の俺とは違う」



そう、俺は変わった。
怖いものはない。
皆がついてるから。



「ふん……俺は親父からお前の死を見届けろと言われて休みを取ったんだ。お前が死ぬまで、このうちに泊まら

せていただくからな」



眼鏡をあげて、少し焦り顔で見つめられた。
俺はその眼をじっと見た。



「兄さん」
「さっ、久し振りに俺が料理を作りましょうかね」



微笑んで宮と津森を見た。
俺の中で何かが支えとなっていた。
そう考えた時だった。
一瞬、南の笑顔が俺の頭に浮かびあがった
今、何をしているんだろう
今、どんな顔をしているだろう
そんなことばかりが頭に浮かんだ



「あっ」



足元がフラついて、床に座り込む



「兄さん!?」
「光!?」



目の前が真っ暗になっていく。
意識がもうろうとして行く。
そんなんでも、彼女の顔が浮かび上がる。

好き……
君を連れて帰りたかった









あとがき


ひっさしぶり!!!!!!

お待たせしました!!
そして、再開します!

また、再開し最終章にはります。
えぇ、根を詰めすぎて。
落ちてました。
そして、精神不安定になりまして。
気晴らしに、小説再開しようと思ってます。
よろしくお願いします!!

んで、更新は週に二回にします



&新キャラでてきました。

よろしくな

ねぇ、俺は死ぬの?
死神が俺の魂を取りに来る?
ね、俺の魂取らないで...


空を見上げる
見つめて
涙が浮かぶ
入院して早一ヶ月
なんの変化もない
寧ろ悪化した


「ゴホッゴホッゴホッ」


血を何回か吐くようになって
体が思うように動かなくなった
車椅子での生活
病院側には、もうこれ以上はという事で見放されて自宅に帰る事に....


「えっいっちゃうの?」


隣の病室の女の子。
南....好きなんだ...


「また来ますよ」


微笑みを浮かべて頭を撫でた
彼女は微笑み


「絶対来てね?」


彼女は笑った
あっ....と思った
その時初めて自分の行動とはおもえなかった


「え?」


抱きしめていた
そして力強くギュッと


「兄さん....?」
「光」


放せなかった
だって、寂しいから
離れたくなかったからだった

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