正林堂 本の気休め

群馬県渋川市の小さな本屋が、本に関する話やお客さんとの会話、地域での出来事、ホームページの更新情報などを気ままに綴ります。

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 これまで若者のニートや高齢者の雇用問題を考えるとき、どうしてもその現実の厳しさから、「どこになら参加できるか」の議論にばかり傾いてしまい、本来の、そのひとが生涯を通じて「なにができるか」といった価値観から遠ざかる議論ばかりが目につきます。
 
 本来、人が働いて生きていくことを問題にするならば、「稼ぐ」ということは確かに切実ですが、その生涯の営みをよく見るならば、稼ぐかどうかにかかわりなく、生命の再生産のしくみを維持するための営みとしての労働、それは膨大な無償の労働によって支えられえたもの、で成り立っていることに気づきます。
 よく長い歴史の現実をみても、実際には、利益を生むかどうかよりも自然と生命の再生産のしくみの維持活動こそ、人々の営みの基本であるといえないでしょうか。

 このような観点に立ったとき、私は本来、人が働くということが、
立地が悪いから、景気が悪いから、業者が悪いから、上司・部下が悪いから、経営者が悪いからなどといってあきらめてしまうような性格のものではなく、すべての人が、今いるその場所で、その環境で、与えられた条件のなかで生命の営みとして解決していく性格の問題であると気づくものだと思います。

 こうした視点は、経済評論家の内橋克人さんや哲学者の内山節さんがよく言っていることではありますが、体系的にこうした問題に取り組んでいる機関を私はこれまで知りませんでした。
 それがこの「好きなまちで仕事を創る」というテーマのもとに、ここに紹介するNPOは、全国の具体的成功事例をまとめながら、ひとつの運動として取り組んでいました。

 今、日本中で多くの自治体が、例外がないといっても過言でないほど破綻とまではいかなくても財政難に陥っています。
 そのような環境下で、大都市に行かずに住み慣れた好きな町で、あるいは憧れの町で暮らすことは、職の不足という現象がその目的の達成をおおきく阻んでいるように見えるものです。
 ところが、ここで紹介される事例は、市場規模がなければやっていけないという考えそのものが地方で働き暮らすという考えをいかに貧困な発想にしてしまっているのかということを気づかせてくれます。

NPOで出している本書は、一般の書店では買えないものかと思ってはじめの1冊はネット購入しましたが、ちゃんと書店ルートで仕入れることも可能であることを知りました。
この本、100冊くらい売ってみたいな。

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すみません
なんていうNPOかって書かずに終えてしまいました。
以下のリンクをご参照ください。

好きなまちで仕事を創る Address the smile

NPO etic
http://smile.etic.or.jp/

2007/6/27(水) 午後 7:30 [ hos*no*p ] 返信する

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でも、贅沢いえませんね。
すこしぐらいは覚悟しなきゃいけないのかな。
好きなことをやりたいのなら、
それなりの貧乏を享受すべきだと。

2007/7/1(日) 午後 10:54 [ ham*ki*i*19 ] 返信する

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いつまで続けられるかわからない嫌な仕事で得る収入よりも、好きな仕事で一生働くほうが、生涯収入の総額と幸せ度では勝っていることの方が多いともいえるようですよ。

2007/7/2(月) 午後 7:09 [ hos*no*p ] 返信する

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