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管理者の中には、部下に経費節減を厳しく要求する人がいる。
しかし、こうした金の管理も大切だが、それと同じように考えたいのが原価意識である。
目に見えない金に意識を向ける、労働時間とか労働力、あるいはいろいろな物などに対して、その経済的価値を考えることは重要である。
ところが管理者の中には、目に見える金は意識しても、原価意識に徹していない人がいる。
このような管理者は、改善する場合でも原価意識的な価値を無視し、経費節減的な方法しか考えない。
そのため結果的には、モラルの低下など、マイナスの結果を招いたりする。これは残念なことである。
B社のK課長は、「原価意識」に対する理解と関心の度合いが、ややズレている感じである。
たとえばK課長の職場では、時間のムダ、事務用品のムダ、ムダ電話など、改善を要するものは大変多い。
それらの中でも、特に問題になるのは、部下の労働時間のムダである。
ところがK課長は、これらについての問題意識が低い。
そのため部下達までも問題意識が低いのが現状である。
これらのムダ、特に労働時間のムダは生産性に及ぼす影響が非常に大きい。
たとえば、給料25万円の部下がいたとする。この部下がつきに25日働くとしたら、1日あたり1万円になる。
これを1時間あたりに換算すると、8時間労働として1250円になる。
さらにこれを1分あたりに換算すると20円強になる。
したがって、この部下の1分あたりの原価は、給料だけの単純計算で20円ということになる。
この部下が、仮に、10分間ムダ話をして仕事をしなかったとする。
するとこれは200円のムダをしたことになる。これは給料が上がるにつれて単価が高くなる。
しかもこれらは、給料だけの単純計算である。実際にはそれ以外に、福利厚生費その他の費用が相当かかっている。
このように考えると、部下の労働時間をどのように管理するかは、管理者にとっておろそかにできない問題である。
それなのにK課長は、こうした労働時間に対する原価意識は極めて低い。
その一例としては、女子社員の封筒張り替え作業がある。これは、使い終わった封筒を再生する作業を女子社員に命じてやらせるのである。
古い封筒の糊をはがして裏返して再び糊づけする作業だが、再生封筒は外部には使えず、せいぜい社内用である。
それならば古いまま使用すればいいではないかというのが女子社員の言い分。
つまり、労働時間のムダ使いに対する不満である。
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