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日本で発行された銀貨で、コイン収集家だけでなく一般の方々にもよく知られているものといえば、平成に入ってからの各種記念貨を除けば、おそらくこの東京五輪記念千円銀貨ではないでしょうか。
(昭和39年発行、1,500万枚、直径35mm量目20g、銀純度92.5%)
勿論、全くといっていいほど流通はしていませんので、その殆どが退蔵されていることになります。
ただ、発行された当時は、本格的なコイン収集ブームがまだ到来していなかったこともあってか、地方の金融機関などでは発行日当日が過ぎても交換してくれたという話も聞きました。
昭和42年頃のコイン関連書籍を見てみますと、貨幣商での市場価格が大体2,000〜2,500円程度で、デパートのコイン売場などでは五輪百円銀貨とのセットが3,000〜3,500円くらい、という記述があります。
余談ですが‥
昔は本当に良かった!デパートには殆どと言っていいほど切手・コイン売場が設けられていて、切手は記念切手はもちろん、店によっては外国切手やステーショナリー類までも扱っている処もあり、
コインも負けずおとらず現行コインから明治・大正時代の銀貨や銅貨、時には金貨もあったり...
さすがに大判を見たことはありませんでしたが(^^;)
その後、昭和47〜48年頃にかけてですが、知る人ぞ知るコインの投機ブームが訪れて、東京五輪千円の価格もあっという間に1万円の大台を軽く超えてしまいました。
BKの記憶によれば、とある地元のデパートが計画したコイン即売会の折込みチラシに、
「東京オリンピック千円銀貨
16,000円で買います!」
と、華々しく書かれてあったことを思い出します。
それから40年近くが経った今、同銀貨を手に入れたいと思えば、2,000〜3,000円でも可能になりました。ということは表面上はほぼ昭和42年の水準まで戻ったということです。
物価上昇を考慮すると、逆に何分の1かに価値が下がったことにもなり、投機に翻弄されたともいえるでしょう。
デザインについては、賛否両論があるようです。
好意的にみる方は、日本を代表する(した)銀貨にふさわしく、富士山と桜の図案も素晴らしい、という意見がある一方で、オリンピックという要素は五輪マークしかなくいささかお粗末ではないか、という意見もみられます。
BK自身はどちらかといえば前者に近く、五輪マーク云々はともかく富士と桜のバランスが良く、諸外国に対しても決して恥ずかしくないデザインだ、と思うのですが、皆さんは如何でしょうか。
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