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松田聖子。 |
シビレた!この歌詞台詞
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この一節でピンとくる方も多いでしょう。 小松左京氏の名作「日本沈没」のラストの一節で、主人公の小野寺が恋人と離され最期の日本を脱出し、 運ばれていく列車の中で、少女(摩耶子)とのシーンです。 30年余り前に始めて読んだときの感動が今でも思い起こされる場面をもう一度。 「日本は見えるか?」 「いいえ‥」 「もう沈んだのかな。‥煙も見えないか?」 「なにも見えないわ‥」 しばらくして、小野寺は、苦しそうに寝息をたてはじめた。 少女−摩耶子は、反射的に右腕をあげ、切断された手首を、まるい棒のようにぐるぐる巻いた包帯で、 そっと涙をぬぐった。 窓の外には、星一つない漆黒のシベリアの夜があり、早い冬に向かって冷え込むその闇の中を、 列車は一路、西に向かって驀進していた。 (以上引用:日本沈没(下)小松左京、文春文庫より) 解説の山崎正和氏の一言。 「漆黒のシベリアの夜」を驀進する列車のなかで、二人が黙って横たわる場面は哀切をきわめ、 作者はただこの場面を書きたいために、六百ページの大作を構想したのではないかと、邪推されるほどである。 この場面、やっぱり「列車」が外せないですよね。 “車は一路、西に向かって爆走していた”ではカーチェイスもどきになってしまいそう。 “汽船は一路、西に舳先をめぐらし航行していた”だったらのんびり過ぎ。 ”機体は一路、西に向かって巡航していた”でもなんともサマにならないですからね。 どう考えてもやはり列車。それも外国の図体のでかい黒っぽい威圧感のある列車が、シベリアを横断して驀進してもらわないと雰囲気が‥ |
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