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パリの定番名所となった新凱旋門グラン・アルシェ。
モニュメントのようであるが、れっきとした事務所建築です。
ルーブル宮と凱旋門とを結ぶシャンゼリゼ通りを西に伸ばした先の新都心,ラ・デファンスのシンボルとして建ち、一辺105mの立方体に、シャンゼリゼ通りと同じ幅のボイドを貫通させた開口を抜いています。
ボイドの中には、エレベータシャフトが立ち、雲を表したテフロン製の幕が、吊られています。
デンマークの建築家ヨハン・オットー・ファン・スプレッケルセンJohan Otto von Spreckelsenの設計を、その跡をフランスの建築家ポール・アンドリューPaul Andreuが引継ぎ、1990年の完成。もうすぐ20年、というほど昔の建物ということになりますが、歴史的なパリの街の中では、というだけでなく、現代建築史の中でも、不思議と古さというものを感じません。
パリの歴史軸に対して微妙な傾きを持っていることにも、表向きはルーブルのピラミッドと角度をあわせる、四角い門を立体的に見せるなど、建築的な意味を込めていますが、少し斜に構えた態度をとっているようで、非常に意味深な、思索を楽しませてくれる建築です。
設計の初期イメージは4次元世界を見通せる巨大な門だといいます。歴史軸上で門を覗き込んでいる男の子、その視線に私も釘付けになり、思わずシャッターを切りました。
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