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「イーノらしさ」とは何だろう。ミュージシャンは多かれ少なかれそのファーストアルバムに個性の塊が込められているものだが、このアルバムで感じられるブライアン・イーノの個性は、彼の音楽を愛するものほど明確に伝わってこないように感じるかも知れない。ロバート・フリップやデビッド・ボウイとの作品でイーノを知った者は意表を突かれるだろう。
ロキシー・ミュージックを脱退してからのファーストアルバム。ロキシー・ミュージックのイーノは、シンセサイザーによる不思議な音の使い手、というイメージがあった。しかしこのファーストアルバムではシンセサイザーの香りは少ない。その代わりに印象的なのは、ボーカルに対するこだわりだ。マルチレコーディングを駆使してコーラスにしたり、声色を変えたり。ときにはブライアン・フェリーを意識したかのような歌い方をみせてくれたりする。
ある時期からイーノは歌わなくなったため、この初期のアルバムにおける彼のボーカルは貴重だ。透明感があり、心に響くと言ってもいいが、むしろ大脳に響くような声。眉間に届くような声。脳幹に共鳴するような声と言っていい。この彼のボーカルの極致は、ソロ・アルバムとしての4枚目「ビフォー・アンド・アフター・サイエンス」に止めを刺す。そう、このアルバムの魅力は、イーノのボーカルにあるのだ。
このアルバムに収められた10曲のうち、Brian Eno単独名義のものは6曲。フィル・マンザネラPhil Manzaneraとの共作が2曲、ロバート・フリップRobert Frippとの共作が1曲、イーノが作曲し、アレンジとしてポール・トンプソンPaul Thompson、チェリー・ジョーンズBusta Cherry Jones、ニック・ジャッドNick Juddが参加した曲が1曲。当時の人間関係がしのばれる。ミュージシャンとしてアンディ・マッケイAndy Mackayやロバート・フリップRobert Fripp、ジョン・ウェットンJohn Wetton、ビル・マコーミックBill MaCcormickも参加している。すごいメンバーだ。
ところでWikipediaを見ると、MicrosoftのWindows 95の起動音「The Microsoft Sound」はブライアン・イーノの作曲によるものらしい。「マイクロソフト社からの依頼は『人を鼓舞し、世界中の人に愛され、明るく斬新で、感情を揺さぶられ、情熱をかきたてられるような曲。ただし、長さは3秒コンマ25』であったという。当時新しいアイデアが思い浮かばずに悩んでいた彼は、これを『待ち望んでいた課題だ』と快諾し、製作にとりかかった。」とある。ちなみにWindows Vistaのサウンドを担当したのはロバート・フリップらしい。
録音は1973年9月、ロンドンのMajestic Studiosで行われたとある。このアルバムは1973年に発表された。このCDはCaroline Records,Incから発売された、米盤だ。(20071017/yoc/カルト・ミュージック・コレクション)
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りゅどうです。
僕もこれ大好きです。他のアーティストも混ざっているんですがトラック・バックさせて下さい。
あと、Vistaはロバート・フリップというのは始めて知りました(^O^)
2008/5/18(日) 午後 4:00
おお。あなたも音楽大好きですね。こちらこそよろしく。これも見てね。きっと気に入る記事があるよ。
http://www.cultzone.net/cultzone/music/
2008/5/19(月) 午後 3:33 [ ホチキス先生 ]