カルト・ミュージック・コレクション

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日本のロック

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りんけんバンドのライブを見たのはいつだっただろう。俺がりんけんバンドを知ったのは、レコードやCDなどのアルバムではなく、FMラジオやテレビの番組ではなく、中規模のライブハウスでのステージを見てだった。強烈な印象だった。またそのライブでは観客も熱狂し、何度も何度もアンコールの手拍子と足踏みを止めない。りんけんバンドもそれに応えて何度も楽屋へ引っ込んでは出てきて演奏する、ということを繰り返した。あれほどバンドと観客が一体となったコンサートは、なかなかない。りんけんバンドのメンバーも、何度もアンコールに応えて汗だくになりながら、とても充実感に満ちた顔をしていた。素晴らしいコンサートだった。

このアルバム「ありがとう」を聴いたのは、ライブハウスでのステージを見てしばらく経ってからだった。ライブハウスのダイナミックな演奏の洗礼にさらされた俺にとって、このアルバムを聴いたとき、正直に言って「拍子抜け」した感じだった。りんけんバンドの大きな魅力として、力強い野性的なリズムがある。しかしこのアルバムでは、リズムセクションを機械に頼っている。何よりも1曲目「ありがとう」の冒頭、明らかに打ち込みまるだしのジャストタイミングなシンセサイザーとドラムマシンの音は興ざめである。ライブハウスでの汗の飛び散る演奏と比べて、なんとクールなことだろう。

このアルバムはりんけんバンドにとってファーストアルバムになるが、バンドの曲をいかにも「記録した」という感じがする。もちろん「レコード」という言葉は「記録する」という意味があるのだが、このアルバムはひとつの作品というよりも、記録として保存するために作った、というように思えてしまう。もちろんタイトル曲「ありがとう」を含め、素晴らしい曲が収められているのだが、アルバムとしての完成度は残念ながら物足りない。

それにしても沖縄の言葉というものは、なぜか懐かしい響きがある。俺の母親は東北地方の生まれで、俺のルーツのひとつは東北地方にあるはずだが、東北の言葉には懐かしさをあまり感じない。しかし沖縄の言葉には不思議なくらい懐かしく感じられる。これは何故だろう。(20070426/yoc/カルト・ミュージック・コレクション)

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