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グループ名は「デッドライン」、アルバムタイトルが「ディシデント」だ。このアルバムのプロデュースはジョナス・エルボーグで、コ・プロデュースとしてビル・ラズウェエルの名前がある。エルボーグ単独名義の曲が3曲、エルボーグとヤンス・ヨハンソンの共同名義が1曲、エルボーグとラズウェル、ニッキー・スコペレティスの3人名義の曲が2曲、エルボーグとラズウェル、スコペリティス、ヨハンソンの4人名義の曲が1曲。すべての曲にジョナス・エルボーグがかかわっているが、アルバム全体をコントロールしているのはビル・ラズウェルのようにも思える。
音がいい。電子楽器を含めて数多くの楽器、音色を使っているが、その個々の音色は特別に奇をてらったものはない。むしろ素朴な印象さえ受ける。しかしそれらの楽器音が複雑にからまったとき、全体として新鮮な音空間が広がってくる。いわば新鮮な野菜を素材にし、スパイスを効かせてまとめたシーザーサラダといった印象を感じる。しつこさが気になる直前までの繰り返しも絶妙の心地よさに収まっている。
参加メンバーがすごい。ビル・ラズウェルもジョナス・エルボーグもベーシストだが、さらにブーツィー・コリンズも参加している。そしてキーボードはヤンス・ヨハンソンとバーニー・ウォレル、パーカッションがアイーヴ・ディエン、そしてビル・ラズウェルの盟友、ニッキー・スコペリティスだ。
性急ではなく、比較的ゆったりとしたリズムの曲ばかりである。あからさまな刺激を求めるのではなく、ひとつひとつの音を探しながら、音の流れに心をまかせるのがよい。
このアルバムは、いまはなきジムコ・ジャパンから1992年に発売された。日本版のCDだ。(20070926/yoc/カルト・ミュージック・コレクション)
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