米国 天然温泉(野湯)探検

米国には日本に負けず劣らず、たくさんの天然温泉が各地に自然湧出しています。探検記録を紹介します。

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 ローンパイン(LONE PINE)のモテル出発は9時。
 カリフォルニア州道136、190と東へ走る。
 デスバレーに向かう格好になる。

 荒涼たる砂漠のなかをいく。
 標高が5000フィートの高原に出ると道は平らになる。
 右にダーウィンへの道を見送り、緩く下ると左手へサリネバレー(SALINE VALLEY)の看板が現れる。

 ここまでローンパインから40分だった。
 すぐに舗装道路は終わり、これまでと似たような平原をいく。
 続いて少し登り道となり、ひと山(というか丘)を越えると再び平原となる。

 このあたりから木のような格好をしたサボテンが目立ちだす。
 最初は点々と孤立しているサボテンが多かったが、盆地状の所に降りていくと、密集してサボテンが並んでいる。
 といってもサボテンは松の木のような風貌だ。

 これを過ぎると道はそれまでのように広くなくなり、しかも小さな谷間をいくようになる。
 まもなく、行く手に牛の群れ。
 10頭ぐらいの群れだ。
 雄牛には立派な角がついている。

 彼らをやりすごし、少しずつ尾根の高みへ。
 雪がチラホラ散見するようになる。
 右の大きな谷が見えてくると今度は緩くくだりだし、雪が増えてくる。
 ところどころ道路が圧雪状態で埋まる。
 下っていって峠状の所で右へ道を分ける。
 左へ下っていく。

 行く手ははるかかなたにデスバレーと似たような大盆地。
 白い雪と見えるのはこれも塩だろう。
 道はS字カーブのひどい砂利道が続く。
 北向きで雪がところどころに残る。
 でも、2月でこれなのだから、あとの季節はあまり問題はなさそうだ。
 落石注意の看板が立つ。

 ようやく左右が開けたあとも砂利道は果てしもなく続く。
 飛ばそうにもそろばん道で35マイル程度が精いっぱいだ。
 10分ぐらい走っても景色は余り動かない。

 谷の中央の塩原の向こうに光る池(湖)が見えてくると、直線の憂うつな道も終わりに近づく。
 左の高い山々のすそ野が近い。
 ここで右にゆるやかにカーブしてしばしいくと、右に私有地。
 使っているかどうかはわからないが、家、車などがいくつか点在する。
 これを過ぎて道が左へ折れるあたりに右へ道が現れる。
 ガイドでは、水のタンクが過ぎて黄色いコウモリを連想する岩がある角を曲がれ、と説明されているが、どうもそうでもない。
 地図だけをみているとここでもいいような気がするが、やむなく、砂丘の先へ。
 その角にはオレンジ色の小さな岩と大型トラックのタイヤ4本が置かれており、迷うことはない。
 明確な道が伸びていく。
 対向車一台。
 そう言えば、この谷へ降りる途中に自転車のカップルもいた。   

 行く手にオアシスと車が望遠鏡ごしに見える。
 やがて、右から道が合流する。
 さっきの道でよかったのだ。
 温泉が近づき、古ぼけたキャンピングカーがたくさん点在する。
 すごい人の数だ。
 30人はいるだろうと思われた。   

 ブッシュで埋まるところを大きく回り込んで車を止め、偵察開始。
 そこここに人がいて、くつろいではいるが温泉はないのだ。
 よそ者をうかがう雰囲気が漂う。
 そして砂漠の中の2、3メートルの高さのブッシュ、ソテツのような木が密集している中央に風呂はあった。

イメージ 1

 浴槽は直径2・5メートルほど。
 岩とコンクリートで固めた見事な岩風呂だ。
 ゆるい傾斜の中腹にあり、高い方からパイプで湯が入り込んでくる。
 高い方側に井戸の水を組み上げる古い機械がミニチュアのようについている。
 その周囲には水晶の見事な結晶がコンクリートで固定されている。
 回りにはベンチ。
 バーベキューの石炉を囲んだソファ(相当汚いが)、バーベキュースタンド、まき、皿などを洗う台所まである。
 いかに長期滞在者が多いということか。

イメージ 2

 湯は無味無臭、とてもきれいだ。
 水量は下の上ぐらいだが、管理がいきとどいているのだろう。
 日本の温泉旅館の露天風呂のようだ。
 ついた時は風呂には誰もいず、2人だけの天下。
 ここに滞在している人たちの朝風呂の時間は終わったのだろう。

 まもなく40前後のカップルが登場。
 そして、皿洗いの人が来て、会話を交わしていく。
 話を聞くと長い人で3カ月もいるという。
 リタイアリーにしては若すぎる人たちばかりだ。
 犬が来たり、4、5才の子どももいたりする。

イメージ 3

 湯は36度ぐらいか。
 ややぬるいが、その代わり長時間入っていられる。
 湯の入り口は40度。
 そうしているうちにもモトクロスのバイクがときどき通る。
 簡易トイレもある。
 快適そのもの。
 清潔にしてある点もいい。
 ただ、あまりにも人工的であることは問題か。   

 ローンパインから結構とばして2時間40分だった。
 一度、風呂から出て、今度はその上にあるという風呂へ行く。
 林が切れた高台のようなところに道路の左右に1つずつ円形の風呂があった。
 右手には夫婦に男の子と女の子の連れが入っている。
 お母さんは俺と同じぐらいか、見事なスタイル。
 胸が輝く。自信もありそう。

 左手の風呂が開いていたので、連れと入る。
 ここは周囲の山々が一望の下で、ひょっとしたらこちらのほうがいいかもしれない。
 この周囲にも車が点々と見える。
 風呂に入っていると胸をはだけたねえちゃんがうろうろしている。
 よくわからん世界だ。
 ガイドによればもうひとつ上部にもあるということだったが、それは沼状ということでやめた。

 温泉からこの谷の本道まで8マイル、30分。本道からサウスパスまで50分。本道から国道まで39マイル、75分でした。
(2月13日訪問)

イメージ 4

(ガイドブックから)
 結構、混雑している。
 デスバレーの北西の砂漠の谷のオアシスに位置する。
 標高は2900フィート。
 一年中オープンしている。
 但し、温泉に向かう道路の峠ではスノーチェーンが必要になることがある。
 主要な2個所から107度(華氏)の温泉がわいている。
 ボランティアがこの湯をパイプでもってセメントと石で作った手作りの風呂やシャンプー場、食器の洗い場などへ送り込むようにしている。
 お互いの了解事項として、湧出している温泉の池に入ることは禁止している。
 湯量は豊富で風呂の清潔さを保つための薬品投入は不要になっている。
 
イメージ 5

 3カ所あるうちの一番上の風呂は、自然に流れ出た湯が底が泥のプールにたまっており、温度は102度。
 水着着用は自由。
 ボランティアが建てた便所以外にサービス施設はなし。
 ただし、キャンピングカーを止めるスペースはふんだんにあり、夜間を通しての駐車も自由。
 スーパーやガソリンスタンドからは50マイル以上離れている。
 夏になるとここの気温は120度を越える。
 しかも、木陰が少ないことから、冬場かあるいは春がお勧めの時期だ。
 非常に人気のある所なので、週末、特に3連休は避けることが賢明だ。
 平日であれば静かで平和な砂漠での一時を楽しめるはずだ。
 望ましい行き方はオランチャ(OLANCHA)からで、地図を見て欲しい。
 もう一つのルートはUS395を使ってビッグパイン(BIG PINE)の北のはずれまでいく。
 それからCA168で北東へ2マイルほど進み、それから南東へ曲がる。
 デスバレーロードを15マイル行き、WAUCOBAーSALINEロードを右折する。
 そして27マイルいって、こうもりを思わせる黄色い岩の所を左折してまっすぐいけば温泉だ。

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