米国 天然温泉(野湯)探検

米国には日本に負けず劣らず、たくさんの天然温泉が各地に自然湧出しています。探検記録を紹介します。

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 シェファード温泉と別れてさらに奥へと進む。
 T字路を左へ。
 このあたり、雨の後はぬかるみで車はたいへんかもしれない。
 左へ折れ、200メートルもいくと、湿地帯へ降り立つ。
 10台は止められるスペースがある。
 キャンピングカーの家族連れが着いたばかりだった。

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 湯はマンホールの真下で湧いている。
 その下方10メートルほどにだ円型の風呂がある。
 手をつけると非常に冷たい。
 これじゃダメだ。
 風呂の湧出地点側にハンドルがあって、ひねる。
 湯が出ている気配はなく、首をひねる。
 家族連れのお父さんも来る。
 何回もひねっているうちにハンドルがとれてしまう。
 おかしいなあ、と思いつつ、ふとハンドルのさらに30センチほど先にパイプの出口があり、ここから、熱湯が湧き出しているではないか。
 これでオーケー。

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 あとは時間をかけるだけ。
 家族連れは最初、一緒にいて、1歳半ぐらいの子が連れやオレにハワユーなどと言っていたが、あたたくなるのに時間がかかると見たか、キャンピングカーに引きこもってしまった。
 オレと連れはとにかく入って、寒くない程度になった段階で裸になって入る。

 ここは東向き。
 東方の山並みが美しい。
 大草原のど真ん中、気分は最高。
 お湯の蛇口が風呂の中にあって、音がしないので、静けさが支配する。
 耳をすますとたくさんの鳥の声。黒い鳥のつがいが風呂に接近する。
 オスの方がつやがあって美しい。

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 ワインクーラーを飲みながらさわやかにやる。
 風呂は少しずつ熱くなってきた。
 ここは冷たい水がないだけに、もし、一度熱くなるとぬるくするのに苦労するだろう。
 そういう意味では冷たい水がはってあったのは助かったと言える。

 しかし、ここらあたりですでに連れとオレはともに日焼けが進行し、肩のあたりがヒリヒリするのをかろうじてごまかしながらの風呂だった。
(5月13日訪問)

(解説)
 源泉の温度は112度(華氏)。
 そして、岩とセメントでできた風呂へと流れ込む。
 特別に山の眺めがいい。
 風呂の温度は温泉からつながるバルブの開閉で調節できる。
 車道から砂利道へと入る。
 500ー600メートルもいくと、すぐ左手にあった。

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 コンクリート製の浴槽は入れて2、3人。
 腰掛ける所があって心地がいい。
 ここは大草原のどまん中。3000メートル級の雪の山々が丸見え。
 湯は少々熱い。
 20メートルほど上(というより離れたという感じ)の湧出池はすごい苔。
 ここから湯だけ引いてこの浴槽にパイプで引き湯している。
 熱くなればこのパイプを外に出せばいい。

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 連れと二人きり。
 聞こえるのは鳥の声と水のチョロチョロだけ。
 湯量は少ないが、さわやかそのものだ。
(5月13日訪問)

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(解説)
 源泉の温度は107度(華氏)。
 そして、ホースでこの地域に最初にできたお風呂に流れ込む。
 ちょうどいい温度になったら、ホースをはずせばいい。
 水着着用は自由。
 395号線を南下し、右手へマンモスレイクへの道を分け、直線道路を真っ直ぐしばらくいく。
 そして、左へホットクリークハッチリーへと入る。
 鍵型に曲がると砂利道になる。
 これを進む。
 最初の駐車場に車が7、8台。ここかと思うが違う。
 さらに先へ行く。大きな舗装駐車場があり、迷いようはなかった。
 車も30ー40台はオーケーか。
 今日は全部で16台止まっていた。
 しかも、トイレに更衣室まである。

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 谷を上からのぞむ。
 川の大きな淀みに人が何人も入っている。
 ここはみな水着着用のようだった。

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 連れも着替える。
 くの字型に150m程度の坂道を下る。
 淀みのほとりにたつ。
 水際を見るとメダカやオタマジャクシまで泳いでいるではないか。
 足をつけると冷たい。
 こんなのにみんな入っているのかと愕然とする。   

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 上流へ行ってみる。
 冷たい水に時に高温の湯が混じる。
 これではダメ。
 やめようかと思って戻り、もう一度淀みに入る。
 一歩、前へ進むと暖かい。
 ずんずん入っていくと一気にお湯になるではないか。
 これならオーケーだ。
 淀みは川幅にして7ー8メートル前後か。
 入っていくと、急に深くなって足の立たなくなるところもある。
 やけに暖かいと思ったが、どうやらこの淀みの中央やや左岸寄りから温泉がわきだしているのだ。
 そこが底無し沼のように深いのだ。
 うっかりすると足をとられそうになる。

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 68年以降、8人の人が死んだというのもうなづける。
 ここでも急にぬるくなったと思ったら、急に熱くなる。
 安定しないので、夜は確かに危ない。
 夜明けから日没までの使用に制限している理由がわかる。
 入浴者は全部で20ー30人。
 女性ははじめ連れ1人、のちに2、3人になった。

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 対岸には熱湯がわき、日本で言えば、地獄谷という感じだ。
 犬を連れた男2人連れがやってきたが、その犬2匹が無理矢理、サングラスをかけられ、皆の注目を浴びていた。
(5月13日訪問)

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(ガイド本の解説)
 多くの裂け目から自然の湯が蒸気あるいは沸騰水としてわきだしている。
 いくつか危険のある所にはフェンスがはりめぐらされている。
 相当量の熱い湯が川底からもわいている。
 川の自然な屈曲が渦を起こし、湯と川の冷たい水をまぜあわせ、温度を50ー100度(華氏)の範囲に安定させている。
 人によってはこの熱い湯と冷たい水の合流地点に行って見る人がいるが、その際は十分に気をつけないと、やけどをする。
 水着の着用をお勧めする。
 かつて、夜間にも入れた時代に多くの人が怪我をし、なかには重傷者が出た。
 そこで営林署は現在、夜、この地域を閉鎖して立ち入り禁止にしている。
 冬になると車は入れず、クロスカントリースキーかハイキングで来るしかなくなる。
 男女の更衣室もある。
 夜間の駐車は禁止である。
 ブリッジポートから西へ5分。
 左に林道017が現れる。
 砂利道を10分。
 左手から谷がよってくると左手に小広い駐車場がある。
 一台車がとまっている。
 車を止めて、川が見えるところまで下ると、見えた。

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 男性1人、短パンをはいて風呂から出る様子のようだった。
 勇んで下っていく。
 ところがくだりながら彼の挙動を見ると、腕組みをして考えこんでいる風。
 そうか、ぬるいのだ。
 渓流沿いにプールは3つ。
 湯はその上の斜面の中腹から湧いている。
 こちらも50度ぐらいか。
 彼の話だと、川の水が入りこみすぎてぬるいのだという。

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 確かに足をつけるとこりゃ、あかん。
 川の流れの上の方から第1プールは川の水が入っている量が多く、しかも湯の入る量がすくなくてとてもダメ。
 第2プールは湯の大半が流れ込んでいるものの、まだぬるい。
 第3プールもだめ。
 先着の彼はまずは第1プールに入る川の水を防ぐための堤防作りを始めていた。
 これだけではとてもダメと見て、第1プールの第2プールに隣接した川よりの石をどける。
 これによって第1プールの冷水が第2プールへほとんど流れ込まなくなった。
 さらに湯が湧いている場所からの流れ(配水)を石組みで変えて、ほとんどが第2プールに流れ込むようにした。

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 10ー15分待つと、ちょうど良くなりだした。
 そこで、早速入る。
 連れはしばらく外にいたが、入ってくる。
 湯がちょうど滝のようになっていて、そこに背中が当たるようにする。
 連れが特等席。
 先着の彼はまだぬるいと思ってか、上流へ消えた。

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 突き抜けるような青空。
 飛行機雲が青いカンバスに一筋の白い線を引く。
 川は雪解けの水を集めて荒々しく流れる。
 その川面に黒い水鳥が舞う。
 この鳥が水面ギリギリを何度も飛んで、我々の目を楽しませてくれる。
 時にこの鳥は水に潜りさえするのだ。
 すごいね。

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 1時間ほどして、彼はもどってきたが、結局、荷物を持っていってしまった。
 どうして入らなかったのだろう。
 かえって不安になる。

 ここには2時間以上いた。
 駐車場へ戻る斜面には乾燥系の草木が点在、ピンクのさくら草のような花。
 うすゆき草のような毛をはやした黄色の大きな花。
 ツルコケモモのようなピンクの花等が咲いていた。
(5月13日訪問)

(解説)
 標高は6900フィート。
 年中可能だが、冬場は道路閉鎖も。
 源泉は135度(華氏)。
 395号線を南下、ブリッジポートの街を抜け、左から182号を合わせる。
 200メートルもいくと、左に舗装道が伸びる。
 見上げると山の中腹に木々がなく、白い岩が露出した一角がある。
 あそこが温泉だろう。

 100メートルも入っていくと左が広場になっていて、車や廃タイヤなどが積まれている。
 舗装道はゆるく右へカーブしていく。
 その左手に立て札があって、トラバータインとだけ書いてある。
 のぼっていくと、すぐにベンチがあって、ここかなと思って降りてはり紙を見るとウエルカム・シューティングレンジと書いてある。
 射撃場とはどういうことか、と焦り、うろうろしているとワーゲンに乗った男2人組がさらに上へと登っていく。

 いろいろ迷って我々も登ることにする。
 右へ緩くカーブし、高みの奥へ。
 でこぼこ道を頂上へ登りつくと、そこにワーゲンがいた。
 ここは上下に二つあるはずのうちの上の風呂だ。

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 脇になぜか汚いカーペットが敷いてあるのは脱衣のためのものか。
 そして、その脇にモルタル作りの堀りこみ型の風呂がある。
 源泉はその2、3メートル上だ。
 それほど熱くもない。
 これなら風呂は相当ぬるいのではと思う矢先に、連れがぬるいと証言する。

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 ヒゲの2人組(連れは1人を女だと間違えた)は早速入っている。
 こちらに下方を指さし、
 「下にもう一つ風呂がある。ナイスだ」という。
 従っていってみる。
 細い道を行くと広場となり、その向こうにあるようだった。

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 2人組男女が入っていた。
 この広場まで車がかろうじて入れるので、連れを置いて車をとりにいく。
 戻ると、連れは早速入浴体制。
 2人組は出るところといういいタイミングだった。

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 湯は馬の背のようになった高さ2メートルほどの尾根の上に湧いていて、そこから尾根の真上の溝をつたって流れてくる。
 そして最後は崖を滝となって第一浴槽へと入る。
 第一の風呂は長方形で2人入ればいっぱいという代物。
 隣に第二風呂。
 第一風呂からあふれた湯が入ってくる。
 ここには3、4人。さらにあふれた湯は第三、第四へと流れていく。
 段々と浴槽は広くなる。
 いずれもボランティアが風呂型に岩を掘ったのだろう。
 今はまだ冬の温度で、しかも風が強く、入れるのは第一と、せいぜい第2。

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 はじめのカップルは第一を占領していたが、ちょうど出るところでよかった。
 女性の方は横浜にもいたことがあるといっていた。
 湯の流れを指しながら「ゆっくり、はやく」と言えた。
 彼らは出発していく。   

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 ここで我々の天国が始まる。
 すぐにおばさん2人組が現れるが第1の風呂を我々が占拠しているのを見て、撤退。
 その後ももう1カップルが来るが同じ。
 第1風呂に限らず、皆粘土質の岩でそれが細かくなった粘土が風呂の底に敷き詰められており、ヌルヌル。
 といってもドブではないので、さわやかに入れる。

 シエラネバダの山脈が西方に広がる。
 午後7時で日は下がったといっても明るくさわやかだ。
 ブリッジポートの街の左手に広がる大草原。
 雪の山々、右手にはブリッジポートの貯水池が景色のアクセントになっている。

 風呂の回りはリスや野鳥がうろついている。
 ビールとワインクーラーで我々はご満悦。
 夕陽が山なみの向こうに沈むころ、出ることにした。

 この時、男女3人のドリカムカップルが登場。
 ちょうどいい交代だった。
 湯は50度ぐらいだろうか、そのまま湯のにおいをかいでもなにも感じないが、粘土をすくい上げるとわずかに硫黄のにおいがただよった。
 もう少し湯量があったら最高なのだが。
(5月12日訪問)

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 この地域の温泉めぐりの帰り道、もう一度ここによる。
 車で上部の風呂脇へいくと、3人連れが入っている。
 一人は女性だが、真っ黒に焼いていて、しかも黒いサングラスで何者かさえわからない。
 皆、裸だった。

 手を入れると今日もちょうどいい温度だ。
 しかし、連れは3人が醸し出す世界に入りにくいという。
 やむを得ず前回も行った下の風呂をのぞきにいく。
 タイミングよく、今回もちょうど男性2人連れが出るところだった。
 それなら一浴しようと2人で入る。
 いざ入ろうと風呂に近づくとはてなと疑問がわいた。
 湯が流れ込む第1の風呂と第2の風呂がやけにきれいに見えたのだ。

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 こんなに澄んだ湯だったっけ?と連れと話しながら2番目の風呂に足をつけて驚いた。
 熱いのだ。
 すごく。
 おととい来た時はぬるくて物足りなかった第2の湯が今回は熱くて入れそうにない。
 当然、1番目はもっと熱い。
 澄んでいたのは入浴者がいなくて、粘土の粒子がすべて沈澱しているためだったのだ。
 そういえばちょうどいい湯加減の風呂はにごっているのだ。
 源泉の温度が上がったのか、それとも外気の温度や風の影響で前回が冷えていたのかはわからない。
 とにかくいえることはここに風呂が5つある意味がわかったということだ。
 それにしてもここは眺めもよく、最高のロケーションだ。
(5月14日再訪)



(解説)
 標高6700フィート、年中入れる。
 トラバータインの馬の背から湧き出す湯は138度(華氏)。
 そしてこれが一連の並ぶ岩の砂でできた風呂に流れ込む。
 平均温度は118、110、103、96、84度だ。

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