米国 天然温泉(野湯)探検

米国には日本に負けず劣らず、たくさんの天然温泉が各地に自然湧出しています。探検記録を紹介します。

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 ホットクリークから北上して、アンテロープ道を左へ見送る。
 そして、2本の小さなクリークを越え、直線に伸びた砂利道が右へ曲折する。
 すぐ手前を左折する。
 車一台が通れるせまい道だ。
 2つのクリークとその周辺は湿地帯となっているためか、道は右手の小さな丘のふもとをくねりながら走る。

 すぐに牧柵のゲートがある。
 ゲートは開いたまま。
 だけど、そこには「開けたら閉める」と書いてある。
 開いたままだったら、どうすればいいのかわからない。
 何もせずに通過する。
 道はゆっくりとクリークに近づく。
 やがてせきとめられた池に出る。
 地図の位置からすればそろそろだ。   

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 らしきものが見つからずに前進を続ける。
 牧柵を再び過ぎる。
 するといきなり車が7ー8台は止まれる広場に飛び出す。
 その向こうのカーブの角にボックスカーが1台とまっている。
 ここだろう。
 双眼鏡でのぞくと男女2人連れのようだ。
 よしとばかりに、ここに車をとめてボックスカーのあるところまでいくと、入り口があった。
 人だけが通れるよう柵が互い違いになっている。

 沢の真横に出る。ここは沢全部が温泉になっている。
 このため、沢をせきとめ、そこからあふれる湯の一部をパイプで引き込み、そのまま10メートル先の右岸にある風呂へと引き込んでいる。

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 カップル2人だった。
 風呂へと近づく。
 ひょうたん型をした埋め込み式の風呂はとてもきれいで清潔そう。
 こりゃあいいやと思ったが、湯はなぜか半分にも満たない。
 今、湯を入れているところなのだ。
 前の人が栓を抜いていたのか。
 「いま、冷やしているところなのだ」と彼は言った。

 足をつけて見るとすげーえ、熱さ。
 50度以上ある。
 足をつけてじっと我慢できるかどうかの瀬戸際。
 とても入れるものではない。
 冷やそうにも冷たい水はどこにもないのだ。
 沢全体が熱い水なのだ。
 カップルの彼はビニール製のバケツを持ってきて、湯を引いている池の下の池から湯を汲んでは入れている。
 確かに少しは温度は低いが、だが、それってほんとうに1、2度低いだけ。
 仮にこちらの湯だけ風呂に入れて見たとしてもまだ熱い。
 これでははっきりいって焼け石に湯だ。
 問題の解決は期待できない。
 彼もしばらく作業を続けていたが、徒労とわかったようで、やめてしまった。

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 その間、彼女の方は風呂の脇に座っているのだが、何とTシャツをきているものの、それだけでボトムレスなのだ。
 にもかかわらずひざを平気で開くので、股間がちらりちらりとのぞく。
 金色の淡いヘアがのぞいた。
 連れも気づいて「よかったでしょう」というが、凝視するわけにはいかず、とても楽しむレベルではなかったな。

 それにしてもうらめしい風呂だ。
 これでも入れる時があるのだろうか。
 やはり、クラブクッカーの時のように冷めてしまった湯がたっぷり入ってくれないことにはらちが開かないのだ。
 先客が水を抜いてしまっていることが、犯罪なのだ。
 尾根の北西に輝く残雪がもっと近くにあったらなあとかなわぬ夢に思いを馳せてしまう。
 カップルは当分入れないと判断して車に戻り、広場に車を移して、その脇にパラソルを立てて長期戦の構えを整えた。

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 我々は今日は夜にはシスコ周辺まで戻らなければならない。
 2時間も3時間も無為にはできない。
 そのうえ、この地域の風呂は一巡してしまったので、ここを後回しというわけにもいかない。
 最悪のケースになってしまった。
 ま、しょうがない。
 そういうこともあるということだ。
 風呂は満杯になれば6、7人は入れ、深さも60ー70センチはある。

 両側の尾根が高く、3000メートル級の山々が望めないのが玉にキズか。
(5月14日訪問)

(ガイド本解説)
 非常に熱い180度(華氏)の湯が小川に流れ込む。
 そしてお風呂へはいくつかの冷たい泉も入り込んでおり、107度程度に調節されている。
 クローリーに行くにはウイットモア温泉とパルキーズプールの間、といってもパルキーの入り口から南へ少し行った丘の上のてっぺんに砂利道があって、ここを入る。
 道は東へ向かって伸びていく。
 丘の間を縫いながら少しずつ低地へと向かう。
 やがて右手に池が現れる。
 道はその脇を通るのだが、ここは幅10メートル以上に広がってたくさんのわだちが残る。
 ガイドに書いてあるBOGだ。
 粘土質でできていて大雨の降ったあとはしばらく4WDでも通らないほうがいいという場所だ。
 今は乾燥してほとんどがカラカラになっているので、普通の車でもオーケーだ。

 ここを抜けて小山を乗り越えると向こうに大きな広場が広がる。
 右端にキャンピングカーと車。
 左手奥に車が一台、計3台があった。
 風呂は見えない。
 車を奥の方にとめてみる。
 左手奥の車のオーナーらしきおにいちゃんが風呂はこの先だよ、と教えてくれる。

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 湯はこの周辺からわきだしているのだが、水量が多く、そのまま小川になっている。
 このため、東と西の小沢をせきとめる格好で風呂ができあがっている。
 東側の方は大きく、確かに無理すれば20人ぐらい入れるかもしれない。
 ただし、苔も少なくない。

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 上流側にもう一つ、池をせき止めて、その上で出口のところに網と板をおいて、主要な苔はすべて止めてある。
 おかげで風呂に苔はほとんど浮いていないが、ヘリに沿っては緑の温泉大好き苔がへばりついている。
 西側の風呂は少しちいさめだが、状況は似ている。
 東側の湯の脇には板がおいてあって、ここで脱衣できるようになっている。
 異性がいるために「入るのなら水着をつける。でも水着をつけるのは面倒。だけど入りたい」と訳の分からないことを連れは言っていたが、車3台はみな昨夜からの泊まり客のようで、次々と消えてしまった。

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 かくして、一緒に裸になって、まずは温泉を味わった。
 より天然らしくていいと思う反面で、やっぱりゆっくりくつろぐには腰が下ろせる風呂の方がいいなあ、と贅沢なことを思う。
 この風呂は深いのだ。
 70ー80センチぐらいはある。
 だから、しゃがみこみ式になってしまう。
 湯の温度はちょうどいい。
 ここは北向きで北東の山並みが眺められる。
(5月14日訪問)

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(ガイドの解説)
 源泉は110度でわきだし、小さな小川を流れていく。
 そしてセメントでできた30人は入れる風呂へ流れ込む。
 この大きな風呂を作れるきっかけになったのは1983年の地震で、その時以来、湯量が増えたためです。
 温度調節はいりません。
 年間を通して約103度(華氏)で安定しているためです。
 ウイットモア(WHITMORE)のリゾートからさらにベントンクロッシグを北上する。
 舗装道路をぐんぐん行き、小さな丘を越えると周囲よりも少々低くなった低地が広がる。
 この左手がいささか白っぽくなって、草地が切れている。
 このあたりような感じがする。
 ちょうど、左へ折れる砂利道があって、その向こうに白い看板が立つ。
 車が入り込んでいる証拠のようなものだ。
 入っていくことにする。

 200ー300メートル行くと右折。
 その向こうに車が1台止まっている。
 雨が降ったりしたら、4WDでも足をとられるだろう粘土質のぬかるみも今日は乾いていてかろうじて通過できた。

 どんづまりは丸太がいくつも横たえてあって、「これ以上車は入るな」とある。
 4WDの車の中には平気でずんずん入っていく奴がいるのだろう。

 駐車場から見るとわずかにこんもりと盛り上がった丘のてっぺんに風呂があるようだ。
 双眼鏡をのぞくと、カップルがちょうど風呂から出るところだった。
 荷物を持って歩き出す。
 幾分、ジメジメした道を一部に板が敷いてあって、そこを選びながら進む。

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 緩やかに盛り上がった丘のてっぺんから湯気が無数に湧き出し、そしてその左手に風呂はあった。
 風呂は直径が2メートル前後。
 深さは40センチぐらいかな。
 地面を少々掘って、そしてコンクリートで固め、さらに一部は石垣で高くしてある。
 西側には腰をかけられるように段差ができている。

 お湯は少々熱い。
 特に日焼けの痛い我々にとってはつらい。
 
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 丘の頂上の湯はパイプで引かれてきて風呂に入る。
 これはやっぱりすごい熱い。
 50ー60度はあるだろう。
 そして、風呂により近いところに水たまりがあって、ここからもう一つのパイプが伸びてきて、風呂に流れ込む。
 温い湯なのかなと思って手をあてると何と非常に冷たい水なのだ。
 驚き。
 わずか温泉の湧出場所から離れること20ー30メートルのところに今度は冷たい泉がわきだしているのだ。
 自然の粋なはからいとしかいいようがない。
 おかげでさわやかな平原のど真ん中の入浴が楽しめるのだ。
 ありがとう。

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 ふと西の方を見ると昨日入ったクラブクッカーが見える。
 昨日のキャンピングカーが止まっている。
 このマンモスレイク温泉群はみな大展望の楽しめる最高のロケーションにある。
 ここはただし、ベントンを走る車がよく見える。
 向こうから双眼鏡でのぞかれると丸見え。
 裸になりにくいともいえるが、あとでこの道を通った時には4人組が裸だった。
 この大自然に抱かれていたら、やはり人間は裸になるしかないだろう。

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 お湯は無味無臭に近い。
 日焼けの影響が深刻なオレと連れはもう少し温めの湯を望みたいのだが、湯を調節する方法がなく、我慢していたのだが、30分もしてから伸びてきたパイプの継ぎ目をはずすと湯がそのまま外へ流れていくことがわかった。
 これで断然さわやかになる。
 とにかくどんなに素敵な温泉でも温度調節ができなければ失格なのだ。
 最後まで誰も来ず、またもや2人の楽園を味わった。
(5月14日訪問)

(ガイド本の解説)
 源泉の温度は131度(華氏)。
 そしてパイプで岩とセメントでできた風呂へと流れ込む。
 最近改良が施されて風呂の表面はなめらかになり、しかも排水もきちんとできるようになった。
 温度は近くの池から引いている水の調整で可能だ。
 朝早くマンモスレークをたつ。
 今日は早起きだ。
 7時出発になった。
 ベントンクロッシング(BENTON CROSSING)を左折し、夏場のみ営業するウイットモア(WHITMORE)温泉を過ぎて、すぐに左の砂利道へと入る。

 わずかに4、5分。
 右手に朝の寒さのせいで湯気が立ち昇っていて、間違えようがない。
 右折。
 すぐに右手に湯気を見送る。
 というのも、黒いパイプが先へと伸びていたためだ。
 そして、ちょっとくぼんだ平地の広場の左側の岩の塊の右脇に風呂はあった。

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 車を止めて接近する。
 風呂は卵をもう少し縦長にした形で深さは50ー60センチはある。
 ちょうど左半分は岩の壁をそのまま利用、右半分は石を組み、そして、コンクリートで固めてある。
 岩風呂の雰囲気満点だ。

 湯は黒いパイプで引かれてきていて、風呂の上の岩の上でくらやみから解放されて、空中に踊りでる。
 そして、岩の溝で水を吹き上げて風呂の中へと入っていく。
 源泉は結構熱いのだろうが、ここまで引いて来るうえに水しぶきが上がることでクールダウンして、まさに理想的な温度になっていた。

 湯はまだ半分程度しか入っていない。
 風呂の外に水たまりがあるところを見ると、おそらく先客か誰かが水を一度抜いて湯を入れ直したのだろう。
 風呂は底の方に排水口があって、これに潜望鏡のような、というよりも忍者が池に潜った時、空気を吸うための筒のようなものが水面上に出ている。
 そして、水面が上昇してこの筒の頂上に達すると湯がこの中へ流れ込んでいく仕組みになっている。
 おかげで風呂は清潔、さわやかと来ている。
 そういう意味ではよくできているというべきだろう。

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 だんだん湯に慣れてくると少し温く感じてくる。
 そうしたら、湯が岩の割れ目ではじけることなく、直接浴槽に流れ落ちるようにパイプを一本接続すればよい。
 こうすれば熱めのお湯が供給できる。

 今日も底抜けに快晴。
 3500メートル級の山々とその残雪が形容できないほど美しい。
 太陽は徐々に昇り、それにつれて光線を強くして我々を容赦なく責めつける。
 背中を焼いてしまった2人はなんとかしてこれ以上の痛みを避けようと常に太陽の方を向き、そして、帽子を深々とかぶって朝湯を楽しんだ。
(5月14日訪問)

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(解説)
 源泉の温度は110度(華氏)。
 そしてホースで引いたお湯は岩とセメントでできたお風呂へ流れ込む。
 眺めが特別に素晴らしい。
 望み通りの温度になったらホースをはずせばいい。

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