米国 天然温泉(野湯)探検

米国には日本に負けず劣らず、たくさんの天然温泉が各地に自然湧出しています。探検記録を紹介します。

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2014年02月

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 スペンス温泉からさらに4号を北上し、すぐに4号を右へ送って126号をとる。
 谷から大きく左手の山の上へ登っていく。
 やがて、右に林道376号が現れる。
 これを入っていく。

 すぐに道は砂利道となって、これをひたすら走る。
 相当とばして15分程度。
 ゆっくりだったら30分近いかもしれない。

 道がサンアトニオ川に接近してきたなあと思うと、やがて、右手の河原近くに下る道と、そのまままっすぐ奥へ伸びる道が現れる。
 これを右にとって下っていくと、川にかかる橋のたもとに大きな駐車場がある。
 20台はとまれそうな規模。
 今日は5、6台がとまっていた。
 車も渡れそうな橋を渡って対岸へ。

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 道路は右(下流)へと伸びていくが、すぐにゲートがあって、行き止まり。
 一方、人の往来が相当あるらしい踏み跡が山の上の方へまっすぐに伸びていく。
 その左脇に看板がたつ。
 そこには温泉に入るのは禁止、利用したら罰金100ドルとある。

 これはだめなのかな、と思いつつ、それでも入らなければ罰金はないだろうし、見に行くぐらいいいだろうとまっすぐに登っていく。
 芝生が尽きて林に入ること、道は右の方へ巻き気味に登っていくようになる。
 やがて、木の葉ごしに人影が見えてくる。
 
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 たくさんいるではないか。
 ちょうど、風呂から出たばかりの一団がいる。
 まさにショーツをはいたばかりの若い女性もいる。

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 谷に向かった斜面にちょうど10人は入れるだろう風呂がある。
 山側にコンクリート製のボックスがあって、その中から湯が湧いているようで、ボックスから伸びてきた3本のパイプから勢いよく湯がほとばしりでる。
 すごい水量。
 これまでに随分、温泉を見てきたが、これは特筆すべき水量だ。
 文句ない。

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 ゆえに水は完璧にきれいだ。
 だが、風呂の右手に立つ看板には湯に含まれる成分ゆえに大量に吸い込むと体に毒、注意とある。
 おそらく亜硫酸ガスなのだろうが、硫黄臭はない。

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 一団が帰ると、残るは連れとオレ、それに男女のカップル2組だけになった。
 そのカップルの片割れの女性はなぜか裸にならずに、コンクリート箱の隅に腰かけるだけだった。
 やたらとデブという感じだったので、恥ずかしいのだろうか。

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 ここは本当に楽園。
 湯加減は夏にしてはいささか熱いが、涼しくなれば文句ない温度だろう。
 何故、ここを立ち入り禁止とするのか、やはり、事故でもあったのだろうか。

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 駐車場から歩いて5分だが、看板などはなく、通でなければわからないところがいい。
(7月11日訪問)
 温泉に行くための駐車場となっている広場には、なんと車が20台はとまっている。
 これは大混雑だ。
 対岸の高みにそれらしきものが見える。
 双眼鏡でのぞくと人が結構いて、しかも、服を着たまま見ている人さえいる。

 とにかく、行ってみようと対岸へ渡ろうとするが、どこが渡り口かわからず、しばし、苦労する。

 結局、駐車場の下流側の低い場所をめざしておりると、丸太の橋がかかっていて、温泉へいけるようになっている。

 のぼり切った大きな広場の下側に風呂がある。

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 2段になっている。
 下は4ー5人、上は10人は楽に入れる規模だ。
 上の風呂の山側の岩穴から湯が湧いているのだ。
 すごく澄んでいてとてもきれいな風呂だ。

 先着のヒスパニックの家族はGパンや短パンで入っていて裸になっていない。
 その婦人は上にTシャツも着ていて、驚く。

 一方、長髪のヒッピー風の客8ー10人はみな裸。
 中にその手の雰囲気ではない黒髪の美人がいる。
 
 温度は至ってちょうどいい。
 顔を湯でばしゃばしゃと洗ってすっきりすると、ヒッピーの一人が接近してきて、
 「顔を洗うのはエチケットで禁止」と言われてしまう。
 驚きました。
 でも、確かに風呂の水をいつまでも清潔にしておこうと思えばそうするのがいいのだろう。

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 風呂はひょうたん型。
 湯を岩でせき止めてあり、結構、深さもある。
 ヒッピーは1・5メートルもあるような木のホルンを使ってブーブーとまるで騒音を立ててうるさいことこのうえない。
 彼はそのうち、湯の湧き出している穴に向かってホルンを吹いて、その反響を楽しんでいる。
 それだけかと思っていたら、そのうち、演奏会の様相を呈してきた。
 各種の楽器が登場し、ついにはアンプとカセットデッキまで。
 このわけのわからない、民族音楽のような日本の音楽に影響されたような音楽を録音しているのだよ。
 笑ってしまう。   

 とにかく、うるさいのだが、ヒッピー関係者以外もその異様な雰囲気に圧倒されてか、聞き入ってしまう。
 当然、ヒッピーはますます悪のりすると言う次第だ。
 彼らはこの風呂の上部にある広場で毎日、野宿しているようで、薄汚い寝袋がいくつも並ぶ。
 
 温泉自体は清潔で、温度も最適で文句ないのだ。
 こんな輩が住み着いていなければ、最高なのに、と残念だった。
 そうこうしている間にも観客は増え続け、50人近くが風呂の周囲を取り囲む異常事態となり、我々は早々に退散したのであった。(7月11日訪問)

★ガイド本の解説
 標高は6000フィート。
 湧出場所の温度は106度(華氏)。
 水量が豊富なおかげで、風呂の湯は104度前後で年間を通して一定している。
 ここは一時営林署が木、金、土は水着着用、日、月、火、水は自由と定義したようだが、現在は一年中を通して、各自の自由となっている。
 温泉への道はひどい荒れようで普通乗用車ではギリギリだった。
 できれば車高の高い車が望ましいようだ。

 リオグランデ川の谷の東側に広がる台地をいく。
 草原状の土地には点々と掘っ立小屋が並ぶ。
 貧しい地域を感じさせる。

 谷に近づくと広場がある。
 道はさらに南へと伸びて行くが、車1台とバイク1台がとまっている。
 4人かな。
 さっきのブラックロック温泉で会った男性によれば、今度の湯船はもっとせまいと聞いたので、やや不安が走る。

 道は緩く、緩く下っていく。
 もっと川に直角につくってくれてもいいようなものだ。なかなか下にたどり着けそうにない。
 炎天下、この道を戻ることを考えると憂うつになる。

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 やがて見えてくる。
 広いプールが見える。
 しかし、そこには人はいなくて右手前の陰からカップルが二人出てきた。
 二人ともに裸。
 そのまま、二人はちょっとの間、プールにつかり、それから川に入って無邪気に騒いでいる。

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 しかし、彼女の方は我々が下りきる前に垂れ気味の自分の尻が恥ずかしいのか、黒の水着を着込んでしまった。
 もう1組は上の方からは陰で見えなかった岩間の風呂でしっかりと抱き合っている。
 こちらも裸だ。

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 湯は何カ所も湧いている。
 川側から望むと山に向かって3カ所から湧き出ている。
 ちょうど中央に石垣を組んだ建物の跡があり、その石垣で囲まれたなかから主な湯が湧いている。
 
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 この建物の跡はガイドによれば、古い馬車道の駅だというが、そうだろうか。
 米国の多くの温泉がそうであるように、やはり、1960年代ごろに栄えたリゾートだったような気がする。
 これが3方に伸びているようにも見えるが土中に潜ってしまうので、わからない。

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 いずれにしろ、山に向かって一番右は上からも見えた大きな浅いプールに入っていく。
 中央は川際ぎりぎりの所にできた小さなプールに。
 ただし、どちらも水温はやや低めで、夏には快適な温水と感じるものの、冬はおそらく、無理だろう。
 ブラックロックで知り合った男性がこちらの風呂は小さいと言った理由はおそらく、一番左手以外は入れないという意味だったのだろう。

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 その冬でもOKという風呂は背中に3メートルほどの岩を背負い、まずは人が3人分入れる大きさの風呂がある。
 続いて、その風呂からあふれた、およびしみだした湯が川よりの次の風呂に流れ込む。
 同じことをもう一度繰り返して川へと入っていく。
 ただし、3つ目にもなるとやっぱり寒くて、岩に一番近い風呂がベストだ。
 そこにはカップルが裸でひしと抱き合っていて、はじめのうちは入れなかった。

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 ところが、この風呂はいささか下水のような臭いがする。
 季節は夏で外は相当暑く、むしろ、水量が豊富で幾分温い方がいいということになった。
 そうこうしているうちに次々と客が来る。
 中年連れのご婦人は緑の華やかなワンピースの水着を着込んで入っていたが、途中で上半分をはだけて、いわゆる下だけになってしまった。

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 特等席でひっついていたカップルは下流へと歩いていってしまった。
 そして、戻ってきてまたいちゃいちゃと。
 男性2人組は熱い狭い風呂の中、及び、周囲で静かに入浴している。

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 連れは最後に中央の風呂に専念する。
 こんなことをしている間にもリオグランデ川をラフターが続々と通過する。
 こちらに裸の男女が結構、寝転がっているのに気づいて見て見ぬふりをするかわいい女性も結構いる。
 まあ、人間、不思議なもので、自分が服を着て、ほかのことをしている時に他人の裸を見るのはちょっと違和感見たいなものがあるのだろう。

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 天気は快晴。
 暑いぐらいなので、温い湯が最高に心地よかった。
 みな、思い思いにこの楽園を楽しんでいる。
 広い分だけ自由にやれるところがいい。
(7月10日訪問)
 デンバーに9日の深夜到着し、そのまま車で3時間走ってレストエリアで3時間の仮眠をする。
 エリアには他にも結構何台も車がいて、安心。
 まあ、こんな僻地のレストエリアであれば、カージャックもないだろう。

 翌朝は快晴。
 夜明けとともに出発を考えていたが、二人とも熟睡。
 6時過ぎの出発になった。
 高速を降りてからも相当走る。
 ひと山越えて、ようやくインディアンの古都でもあるタオスの街に入る。
 冬はスキー場が近く、観光で生計を立てている街だ。
 しゃれたレストランもたくさんある。

 タオスの街を抜けると、まもなく、分岐で左へ64号を見送って直進。
 10分ほどいくと幾分下った小さな谷に沿ってアロヨホンド(ARROYO HONDO)の街が見えてくる。
 ガソリンスタンドがあり、ここで地図を買おうと思ったがない。
 トイレも使えない。最低。
 まあ、いいか。

 ここから左へ砂利道を入る。
 ガイドの地図とにらめっこしながら片手運転でスピードを出して走っていると、緩いカーブで右側の路肩に落ちそうになり、あわててハンドルを逆に切りすぎ、スピン。
 完全に操縦不能となり、そのまま道路の右へ飛び出した。

 幸いというかそこは牧草地の延長で車はどこにもぶつかることなく、ただ、スタックしてとまった。
 しかも、ぬかるんでいなくて、簡単に脱出できてしまったのだ。
 ほっと胸をなでおろす。
 レンタカーでしかも保険に入っているので金の問題はないが、やはり、こんなところで動けなくなったりすれば、旅行もおじゃんだ。
 それからは慎重な運転で進む。

 ホンドの街から1・5マイルほどで左から道を合流し、さらに1・1マイルでリオグランデ川にかかる橋にたどりつく。
 グランドキャニンオン風の谷だ。
 橋の向こう側の右手が大きなよどみとなっており、ラフティングの乗船場所になっている。
 広場には車が10台ほど止まれ、簡易トイレもある。

 我々はさらに左へ100メートルほど進む。
 幾分登ってくの字型になったどんづまりに車が1台いる。
 止める。
 双眼鏡でのぞくが見えない。
 車を降りて下っていく。
 100メートルもいっただろうか、大きな石の上で丸裸のおじさんがいた。
 こちらに気づいてあわてて風呂の中へ。

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 風呂は大きな石を組んで川の真横にひとつ。
 それに隣り合わせでもう一つ。
 真横の方が大きいが、魚が大量に泳いでいるのだ。
 数百匹はいるだろう。
 それだけ真横の大型風呂はぬるいということだ。
 釣って空揚げにしたかった。   

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 山側の小さな風呂はまずまず。
 直径2メートル、4、5人でいっぱいになりそうだ。
 湯は川に向かって左側の大きな岩の下からわきあがっているようだ。
 湯量は少なそうに見えるが、隣の魚風呂へ流れ出る湯の量を見ていると、結構な湧出量だ。
 しかし、湯はいささかよどみ気味。
 底は泥系。
 ハエが結構、ブンブンうるさい。

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 オジサンはタオス周辺に住む。
 少し一緒にいたが、どうも居心地が悪くなってしまったようで、まもなく出ていった。
 すみません。

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 谷は西側が切り立つ崖。
 50メートルは高さがある。
 寒暖の差で崩れた大岩がゴロゴロしている。
 この風呂も周囲を大きな石に囲まれていて、川の上を通過するラフターも気づかないぐらいだ。
 湯温は快適。
 ちょうどいいが、冬は少し寒いかもしれない。
 湯船の環境がいまひとつで、どうも落ちつかず、早々と引き揚げた。
(7月10日訪問)

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