米国 天然温泉(野湯)探検

米国には日本に負けず劣らず、たくさんの天然温泉が各地に自然湧出しています。探検記録を紹介します。

オレゴン州

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 ローズバーグから138号線をひた走り。
 いつもの駐車場についたのは午前9時すぎだった。
 ローズバークに泊まった夜は結構、雨が降り、今日も雨か雪を覚悟していたが、ついてみると、青空が広がっている。
 路面はいささか凍結気味ではあったものの、4WDであれば、なんの問題もない。
 駐車場にはカリフォルニア特有ともいえるあのボルボのボックスカーが止まっており、車の向こう側に人の影が揺れている。
 こちらが用意して出発しようとする間際に、姿を表したのは子どもを背中に背負っている男性とその連れの奥さん。
 一緒になるにしろ、こういう時は早くいくに限る。

 連れとさっさと歩道をいく。
 橋を渡り、対岸の右手の高みへと登っていく。
 
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 5分でついた温泉は7月よりも屋根の青いビニールシートが大きくなっていたかのような気がした。
 もちろん、先客はなし。
 早速、裸になり、ざぶんと飛び込む。

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 ここの温泉は鉄分を含んでいるらしくて、こころなしか、赤く濁っている。
 そのうえ、少々塩辛い。
 米国の温泉は無味無臭という味気ない温泉が多いだけに、嬉しい。

 まもなく、さきほどの夫婦連れが到着。
 浴槽はちょうどいっぱいになった。
 子どもは1歳半のアイリスという女の子。
 金髪のおとうさん似で黒髪のおかあさんの血は薄そう。
 彼女は豊満な乳房を誇らしげにしていたが、お腹の方もいささか豊満で残念ながらおばさんの域に突入していた。

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 我々はビールを飲んだり、ちょっと坂の上にある風呂へいったりしながら、楽しんだ。
 ここは前回もそうであったが、川を見おろす高台にあって、本当にさわやかだ。
 満天の星をみながらというのも乙なものなのだろうが、そのせいで、風呂の回りがろうそくで汚れているのが玉に瑕だ。
 これは米国の温泉全体に通じる問題点だ。

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 アイリスははじめの一瞬だけ熱い湯におそれていたが、すぐに慣れてとっても気持ち良さそうだった。
 こういう時は大小便を気をつけなければならないが、どうやらそういう事態も起こらず、先に彼らは帰っていった。

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 こちらはそのあとものんびりと。
 結局、2時間半近くいて、それから出発。
 駐車場へ向かう寸前にまた、夫婦と子ども一人の組み合わせの人たちがやってきた。
(12月6日訪問)
 温泉入口にたどりついた時には、すでに夕方の気配を増していた。
 車を止め、温泉へと降りてみると、大きな風呂には男性が2人裸で入っていて、それにかれらと話をしている男性が服を来て風呂際にたっているという構図だった。
 駐車場にはトラックがとまっていることから、おそらく、トラック野郎の休憩の場となっているのだろうな。

 我々が来たのを見て、明らかに服を来たおじさんはこちらが脱いで入るまで待つという作戦に切り替えたようだった。
 その雰囲気は連れも察して、
 「あのおじさんがいる間は入りたくない」と言う。
 確かに女性がいない中、一人で裸にさせるのはしのびない。

 どうしようかと逡巡していると、対岸の方の風呂で人影が揺れた。
 その一つが立ち上がり、こちらを向いた。
 胸の膨らみと股間の陰りが見えた。
 おそらく、カップルか親子連れなのだろう。
 だったら、対岸がいい。
 ただ、対岸はこちら側ほどの湯量がなく、確かあまりきれいでなかった記憶があったし、この時期であれば、川をそのまま渡るのではなく、大きく車で回り込み、そのうえで少々歩かなければならなかった。

 そういう面倒もあって、さらに迷い、このまま帰るのでもとも思ったが、退却はあまりいい気分でないので、意を決して対岸の風呂へ向かうことにした。
   
 車で上流へ500メートルもいくと、左岸へ渡る橋がある。
 これを渡ってそのうえで、右へ100メートルもいくと、車が一台とまっている。
 反対側の駐車場同様、「日中の使用のみに限る」の看板があり、ここが入り口であることを教えてくれる。
 帰りが真っ暗になることがわかっていたので、ライトを用意して出発。これが結構あるのだ。

 徒歩10分ぐらい。
 林の中につけられた踏み跡を忠実にいけば、やがて、草やぶの上に湯気があがり、到着だ。

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 夫婦に2、3歳ぐらいの娘という組み合わせだった。
 ここは石で区切られて3つの風呂になっている。
 山側の風呂が山の壁と床から湯がわいているせいで、最も熱く、続いて西側の風呂も湯が下から沸いていて次に熱い。
 川寄りの風呂がいちばん温いということになる。
 夫婦連れはその一番温い風呂にうつぶせになって横たわっている。
 娘はうろうろあっちへいったりこっちへきたりと忙しい。

 我々も早速、裸になって突入。
 一応、目があった時に挨拶はしたものの、彼らは家族水入らずの所の侵入者として受けとめているようで、余り歓迎の様子ではない。
 まあ、そんなことはお構いなし。
 まずは2番目の風呂に入る。
 床からじとっと熱い湯が湧いてくる。
 下手な場所を選ぶと、いささか熱いが、結構気持ちのいいものだ。
 またもやビールをいただきながら、とっぷりと暮れようとしている川のほとりのムードを楽しんだ。

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 ここは対岸の道路が幹線ということもあって、交通量が激しく、行き交うトラックの音で静けさというものはない。
 それが少々、減点の対象かもしれない。
 連れは「私は熱い方が好き」と言って、一番熱い風呂に浸かる。
 こちらもおそるおそる入るが、これが結構、いける。
 心地のいい汗と冷たいビールというのはやっぱり乙なものだ。

 夫婦連れの旦那はやっぱり、ヒゲが濃く、しかも、長髪。
 ヒッピーの末裔みたいのが温泉好きに多いのはなぜなのか。
 これは大きな課題だ。
 嫁さんの方はというと、黒髪の結構かわいい女性。
 子どもを一人生んだとは思えないスマートな肢体。
 彼らはあたりに闇が降りだしたころ、出ていった。

 我らはさらにねばって入っていた。
 残念ながら曇天で夜空の星が眺められない。
 対岸を走り抜けるトラックの車体についた電球が流れ星のようだった。
 真っ暗になってから出て、あとはライトで行く手を照らしつつ、車へと向かった。 
(12月6日訪問)
 ポートランドのモテル6を6時20分出発。
 まずは国道5号をガンガン走っていく。
 途中で連れと交代、そうしてユージン・スプリングフィールドの出口を出るように指示する。

 出口を出たら、どんどん東へ。
 やがて、マイル表示45を過ぎたところで、右へクーガー貯水池の入り口が現れる。
 ここを右折。
 ダムサイトの脇をさらに右へ。
 やがて、見覚えのある滝のかかる谷に着き、駐車場が行く手に見えてきた。
 車(フェアレディー)が一台。
 多分、これはカップルだろう。

 徒歩7、8分。
 右手上に便所用の建物が現れると、左下に風呂が見えてくる。

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 先客はやはり、男女だった。
 ここはいつきても最高だ。
 連れもはしゃぐ。

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 前回のように7段になった風呂の一番上が満員で入れないという事態もなく、最も暖かくて心地のよい風呂へたっぷりと浸かれることになった。

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 ワインやビールを飲む。
 2時間の間に多くの男女が入れ替わり立ち代わりに裸をものともせずに入浴しては充分に暖まったうえで消えていった。
 それにしても多くの女性の裸が拝めた。
 その代わり、連れの裸を他人に見せる結果にもなった。
 
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 一人でやってきた男性の中には、そんな連れを見て、マスをかくように息子をこすっている奴がいたというではないか。
 まったく、あきれてしまう。
 そんなもん、家に帰ってからやれ!

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 結局、ここには2時間余り滞在した。
 好天のもと、うっそうたる森林の中での入浴は連れの言葉を借りれば、まるで原始人に戻ったような錯覚を味あわせてくれた。
(12月5日訪問)
 今回のオレゴン温泉行は連れとの二人旅。
 シカゴからポートランドの飛行機は前回と違って定刻の出発、到着となった。
 窓から見えるレーニエ山が美しかった。
 ポートランドで待望のフォードエクスプローラーを借りる。
 4000ccはある大型のランクルだ。

 前回と同じ道を進む。
 エスタカダの街でビールとワインクーラーを仕込み、進む。
 前回、地図をもらったレンジャーステーションを過ぎるあたりから道路の表面にうっすらと雪が敷かれ、周囲のモミの木は一気にクリスマス気分。
 もう、まるで日本のスキー場のようだ。
 やがて、道はワダチを除いて雪だらけ、銀世界に変わる。
 でも、こちらは4WD。
 心配はない。

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 前回来た駐車場に着いたのは2時20分。
 完全装備をして出発。
 雪と氷を踏みしめながらの進行となる。
 平野ではあれだけ強かった風が全くない。
 青空が広がる。
 前回も遠いなあと思ったが、今回もそうだった。
 橋まで22分。
 幾分、汗ばむ。

 ここでカップル一組。
 道が左の高みへと登っていくと見えてきた。
 バグビーは前回来た時と比べてウソのような静けさ。
 左手の大きな風呂は5つあるうちの1つの戸が閉まっており、使用中。
 共同使用の円形風呂は栓が抜かれていて人気さえなかった。

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 ここにしようかどうしようかと迷いつつ、もうひとつの南側にある風呂へ行ってみる。
 人の声がして、顔を出すと、円形風呂に3人、男2人、女1人の構成で、もちろん、今日は裸。
 こちらが何か言う前に「今出るところだから、待ってくれれば使えるよ」と言ってくれた。
   
 おことばに甘えることにする。
 駐車場から40分かかった。
 早速、ザブンと入る。
 円形風呂は深さは1メートル近くある。
 ヘリに沿って腰かけ部分があって、程よい深さになる寸法だ。
 湯はいささか温くなっていたが、源泉からひかれた湯はもっともっと熱く、加熱は容易だ。

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 静けさが広がる。
 音がないのだ。
 時折、ほんとうにたまに小鳥がチイチイと鳴くだけ。
 入れ違いになった3人連れによると、スカンクとかタヌキとかもいるということだが・・・。
 連れと写真をとったり、いちゃついたりしていると、30分もしてから、2人連れが現れる。
 40前半のカップルのようだった。入っていい?と聞かれるので、「どーぞ、どーぞ」。

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 円形風呂は頑張れば5、6人入れるが、4人がちょうどいい。
 円形で向かい合うため、いやでも会話が始まる。
 すぐにワインクーラーをプレゼントすると喜ばれ、一気に親しくなる。
 彼はハーブといい、彼女はマリア。
 2人はそれぞれ子供がいるが、ともに離婚しているようで、今、付き合っている最中らしい。
 彼女は全体がすでに肥満の域に入っており、その割には胸の膨らみは並みという感じなのだが、彼女ははしゃいでバケツに雪をつめてもってきたりする。
 こちらもそれを受けて風呂の頭上にさしかかっている木の枝々に雪がのっかっているのに目をつけ、木の幹をけとばして雪を落として遊んだ。   

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 そうこうしているうちにハーブたちが、
 「よかったら、夜ポートランドの街で夕食を一緒にしないか」
 と誘ってきた。
 翌日のことを考えると、ややためらったが、でも、旅は道連れというし、そうした人との出会いこそ、旅の醍醐味ともいえる。
 明日の出発を少し早めればいいと決めて付き合うことにする。
 一緒に風呂を出るころにはすでにあたりは薄暗くなっていた。   

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 記念写真をとって出発。
 彼らは僕らが止めた駐車場よりもさらに林道を奥へ行ったところに車をとめて近道をしてきたというのでついていくことにする。
 橋を渡って5、6分行ったところで左へ踏み跡があった。
 しかし、ここから林道までは結構な距離だった。
 あたりには夜のとばりが降りてくるし、2人はちょっと1、2カ所で首をかしげて道を修正する。
 まさか悪意があるとは思えなかったが、いざという時はこちらにはライトもあるし、と思いつつついていった。

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 林道にあった車は普通の乗用車サニーのクーペだった。
 こんなんでよく登ってきたなあと感心する。
 後部座席の後ろに連れとともに乗せてもらって駐車場へ。
 ここで落ち合う店と彼の電話番号を聞いて別れる。

 そうして夜8時、ショージ(SHOJIS)という鉄板焼き屋で集合。
 一緒に楽しい食事をした。
 彼らは次にダンスへでもいかないかとさそってくれたが、2人とも少々疲れていたので、辞退させていただいた。
 しかし、住所も聞き、ポートランドの街に一組の友人ができた一日だった。
(12月4日訪問)
 ウォールクリークでエリックたちと別れてオークリッジ(oakridge)から国道58号を東へ向かう。
 エリックの言った「マイル表示を見ていけ」という指示にしたがってそればかり見ながら進む。
 
 45を過ぎて46が近づくと右手に大きな駐車場。
 彼は46を過ぎてと言ったがひょっとして彼が言うのは上流から下流に向かって走ってのことかなと思いつつ、1マイル行くが案の定ない。

 戻る。
 駐車場にはサインはないが、川へ降りてみる。
 よく踏まれた道がある。
 100メートルで河原。
 そして、大きな円形プール。

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 広さは半径6、7メートル。
 山側から二カ所100度近いお湯が湧いている。
 このプールは広いけど、浅くて、女性だと胸が出てしまうほど。

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 湯は熱い、熱い。
 川寄りが少々ましか。
 東洋人一人、白人2人だった。

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 ここはほかにもう一つと、対岸に3つのプールがある。
 こちら側の方が熱い。
 それに川を直接渡るのは女性だと少々難しいかもしれない。
 対岸にはカップルがいた。
 河原は広く、明るい伸びやかな温泉だ。
(7月4日訪問)

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(ガイドから)
 この温泉は広い川と国道にサンドイッチされた所にある。
 泡がわきだし、しかも温度範囲は95度から105度。
 パーティプールの広さは15×20フィートで、膝の深さほどある風呂の底は砂っぽい泥かとがった岩やガラスのかけらまでいろいろだ。
 マックレディはいつでもパーティができる。
 平日でも週末でもあるいは夜暗くなってからでもいい。
 一年中いつでもいける。
 幾分、温い風呂が川の反対側にもある。
 足を濡らさずにたどりつくには国道をさらに0・5マイルほどいき、それからシャディギャップ(shady gap)で橋を渡って1マイル下ればいい。
 そうしてしっかりとした道を0・25マイル下って川へ降りればいい。

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