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カスケードのホテルを朝6時過ぎに出発。 まだ暗い中、昨日走った道を行く。そして林道474号のモリーズ方面とは逆の北行に入る。 ここから4・5マイルだ。 林道をどんどんと進むが、しばらくして、というか、ちょうど半分ほどしてから行く手が通行止めとなる。 ゲ。 マイル表示を見ると残りは1・9マイル。 ま、歩くべき距離と判断、足ごしらえをして出発。 まだ明けきれない薄暗い林道をただひたすらテクテクといく。 30分と踏んでいたが、35分ぐらいで川の右岸に沿っていた林道が離れる。 というか、川が大きく左へ蛇行している。 林道はまっすぐ伸びている。 やがて、十字路。 どうもこれらしい。 説明にあるようなクリークを渡ってはいるが、水がなく、これがそうなのかどうかは心許ない。 左折してみる。 最初の300メートルほどは車が入れる広さだが、4WDでなければだめだろう。 どんづまりに焚火の跡もある。 ここからは普通の踏み跡になる。 川を真下に見おろしながらいくと、ひとつ湯気が見えてきた。 と、その途端、それよりもちょっと左手上流にドボーンという音がする。 人間が飛び込んだのかと思ったが、対岸にはねあがったのはムースだった。 まったく驚かせる奴だ。 と思うが、向こうも同じことを考えているだろうな。 その湯気の所へ降りてみると川の脇の岩の割れ目からとうとうと熱い湯が湧いている。 しかし、その湯はそのまま川に流れ込んでおり、とてもちょうどいい湯加減のところはない。 とするとこれではないのでは、と思いつつ、もう一度、上へ上がって先へ行く。 あった。モウモウと白い湯煙があがっている。 見おろすと広い河原に石で囲った風呂もある。 下へ降り立つ。 湯は対岸も含めて5、6カ所から湧き出している。 目につくのは右岸の岩の中腹から湧き出て滝となって落ちている湯だが、その近くの風呂に入ってみると、熱くてとてもだめ。 川に近い奴は温すぎるときている。 やむを得ず、もう少し下流の大きな倒木の脇の所へ行くと、ここがちょうどいい。 これはその岩場の湯が流れてきて温くなっているのかと思ったが、そうではなく、水の底の各所からかすかな泡を出しながら湧いているのだった。 すごい。 砂利の下は温泉というわけだ。 苔がひどいので、一度、ひっくりかえしてきれいにし、あとはのんびりと浸かる。 川のせせらぎと湯滝の音。 時に飛行機の音がするだけで、人気はまったくない。 結局、あそこを通行止めにしてくれることはいいことなのだ。 いつの間にか上空は雲ひとつない青空が広がった。 (8月23日訪問) (ガイドブックから) 標高4800フィート。 裸歓迎。 林道474号を北上して4・4マイル。 ニッケルクリークを過ぎたところを左折。 しっかりとした広い道はすぐに踏み跡へと変わる。 方向を北へと変えてまもなくすると崖を急降下してプールへとたどりつく。 沸騰した湯が崖の途中から流れだし、蛇行した川のそばにある石と砂でできたプールへと流れ込む。
対岸にもたくさんの湧出場所を見つけることができる。 ペニーは利用者が少なく、しかも増水時にはプールは水面下に沈む。 豊富な湯は自分で望ましいお風呂を作りたいという有志を歓迎している。 その気があるのなら、シャベルを持参するといい。 ワームレークから林道を来るとまず対岸にツービット、シックスビットの沢が現れ、続いてこちら側にダイム、ニッケルと過ぎ、この温泉の先にはダラー沢がある。 その間にあるこの温泉はペニーはペニーでも潜在力の大きなペニーだ。 |
アイダホ州
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キャンプ場に車を止めて、小川のそばにかかる丸太の橋を渡る。 あと2回、それを繰り返す。 そのあとは左岸沿いに川に近づいたり、離れたりしながら進む。 倒木がすごく、川に覆いかぶさっている。 早足で15分かかった。 川が温泉そのものなのだ。 上流50メートルほどのところで川床から70ー80度の湯が湧いている。 雨が降ってきた。 雷も鳴り出した。 家族連れが10人。 みな水着をきているので、オレも今日、初めて着る。 犬が一匹寄ってくる。 川は丸太などでせき止められてプール状の温泉になっている。 40度とちょうどいい。 いや、長く入るには気持ち温いかもしれない。 縦6メートル、横5メートルはある。 深さは40センチメートルほど。 大自然そのものでいいが、人は多そうで、いまひとつ落ちつけない。 周囲の針葉樹の林が時々、かしいでキキキと音を出すのが、まるで生きていて、こちらに話しかけるようで、不思議だ。 (8月22日訪問) (ガイドブックから) 駐車場から0・5マイル、川いっぱいが温泉となっている人気のある温泉だ。 標高は5600フィート。 水着は自由だが、大半の人はつけている。 林道474号に入ったあと、6・5マイル走る。 広い草原を過ぎると右手にキャンプ場が見えてくる。 丸太の橋からトレイルが始まる。 さらに2つの丸太を渡ると倒木がころがる沢ぞいの道となる。 これをそのままたどれば温泉に着く。 たくさんのゴボゴボと湧き出す湯が集まって温泉川を形成、これが下流に行くに連れて温度が下がってくる。 最も望ましい105度(華氏)前後に下がった地点に丸太でせきとめたプールが作られている。 エメラルドグリーンの温泉は縦横30フィートほど。 底は砂と泥でできている。 利用者が多いせいか、幾分荒れている。大事に使ってほしい。 (別のガイドから)
ここの温泉は地上に出てきた時にはまた沸騰している。 これがサロモンリバーの水と合わさり、さらに川を下って温度が100度から105度に下がったところに風呂がある。 外気の温度によっても変動する。 |
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ガイドの指示通りの十字路に車をとめ、右へ細い林道をいく。 左に緩くカーブしながら、川沿いに200メートルほどいくと、橋があり、渡ったところをすぐ右折。 細いトレイルを50メートルもいくと、左手上部にある。 ガレ場のような斜面から湧き出しているらしく、ホースが3つ、相当上の方まで伸びている。 そこから集めた湯を最後には1本にまとめて、斜面に木を組んでビニールシートを敷いた人工的な縦横2メートルほどの風呂に2つの湯滝となって落ちている。 風呂の底はゴロゴロとした石で座り心地が悪いうえ、若干温め。 川を見おろす絶景にあるし、向こうから誰か来るごとが確認できるのもいいが、長居をする気分のところではない。 人はいなかった。 (8月22日訪問) (ガイドから) モリーズタブからさらに林道474を南へ0・6マイルいくと十字路がある。 ここに車をとめ、自動車止めのある西に伸びる林道をいく。 すぐに橋がある。 渡ってただちに右へ曲がって下流へと向かう。 すぐに緩やかな登りとなってプールにたどりつく。 木の壁が川を見おろす斜面を滑り落ちる120度の温泉をせき止めている。
四角のプールは斜面の中腹にビニールでガードされてある。 いい循環がプールを常に清潔にしている。 風呂の温度はプールに流れ込む湯の量を調節することによって行う。 近くの木にはデューク(DUKES)温泉と書いてあるが、モリーズがよく知られた名前だ。 風呂の脇に乾いた木の踊り場があり、眼下に川を眺めることができる。 |
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ワームレークへの道路をトレイルクリークから東へさらに進む。 やがて川を渡ると右へ林道が見えてくる。 フォレストロード474だ。 案内の通り、1・3マイル進むと右に車が3、4台程度止まれる広さの避難帯がある。 車は2台。 広い河原の右岸のやはり川に向かって岩が突き出た割れ目から温泉が湧いている。 ここは相当、熱い。 50度以上はあるだろう。 ここには残念ながら石作りのプールはない。 湧出場所の岩の真下に金属製のタブが5つ並んでいる。 家族連れ4人が出たところで、ちょうど空になった。 タブに向かってホースが2つ。 これを風呂の中に差し込み、栓にフタをする。 一人が済めば、栓を抜いて空にする仕組みだ。 すぐに一杯になる。 バケツがひとつおいてあって、これで川の水を汲んでちょうどよい温度にする。 ザブンと入ってしばらくして男3人組。 2人は若く、一人はオジさんだ。 タブは5つしかないので5人来れば一杯だ。 ここも本来ならすごい静かなところだろう。 タブの脇には板のすのこがある。 家族連れは水着だったようだが、あとの3人組は当然、裸。 湯は無色透明で、何の臭いもしない。 スノコが濡れて苔がついていて、危ないと注意されたにもかかわらず2度も転倒。 一度は左足の甲を内出血。 ひざも一部出血。 もう一度は右足の親指に傷を作ってしまった。 最低。 (8月22日訪問) (ガイドブックから)
標高は5200フィート。 5つの塗装されたバスタブが整然と並んでいる。 ホースを使って湯をタブの中に交互に引き入れる。 川の水で温度を下げることもできる。 |
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ボイジーから55号をひたすら北へいく。 約2時間。 初めは不毛の山々だったのが、北上するにつれて木々が大きくなる。 渓谷沿いの川は急流でラフティングに最高。 これだからアイダホはラフのメッカなのだ。 カスケードの町に2時間でつく。 ここにまもともなモテルがない。 困った。 ここでワームレーク(WARM LAKE)へ向かって右折。 よく舗装された快適な道だ。 約19マイル。 峠を越えてあと少しだ。 右手にあるマイルポスト61Mを過ぎ、0・3ー0・4マイルで右が大きな砂利の駐車場。 車が一台。 降りて西側一杯の崖から10メートルほど下の渓谷をのぞくと女性の声。 でも、服を着ているようだ。 木立の中の踏み跡を拾って下る。 温泉は右岸側の川床よりも3メートルほど高い岩の割れ目から湧いている。 緑が濃い。 しかし、まったく臭いはしない。 温度は45度ぐらいか。 理想的だ。 湧き出た温泉は川にせりだしたまるで溶岩流のような岩の中央の割れ目を流れ、最後にチューブに入っていく。 川の横には下から順に石で囲んだ半径3メートルの浅めの風呂。 その隣に人が一人入れるバスタブのような金属の浴槽。 その向こうにも何カ所か湯が湧いている。 人は女性が3人、男性1人だが、2組のような1組のような行動をしている。 女性のカップルは2人とも40歳前後か。 全員がまだ着いたばかりで、裸になっていないので、水着着用がどうかわからず、ぐずぐずしていると、やがて、女性が一人、素っ裸になる。 彼女はバスタブへ。 あとの2人は上流へひっそりといってしまった。 女性2人のもう一人の連れはいろいろこちらに話しかけてくる。 米国の温泉を本にするというと、 「やめてほしい。人がこれ以上、来ることはうれしくない」 とはっきりいう。 そのあともそんな話ばかり。 2人とも15ー20年、ここに来ているという。 最近では人が多すぎてがっかりすることが多いという。 「私の子どもで4代目」とか、「下流に10年前までは大きな温泉プールがあったが、ダムで埋まり、結局、このあたりに来た」とかいろいろ。 とにかく、有名になったことが悪いことをいいたてる。 確かにわかるね。 この谷はほんとうに小さな沢という感じだが、針葉樹の林が美しい。 せせらぎもいい。 きっと夜空の下というのも可能なのだろう。 彼女たちがいうには、次にいこうと思っているモリーズタブはどうやら、一年中、満員だという。 彼女たちも無邪気。 平気で裸のまま向かい合う。 それではあそこが丸見えでしょう。 ビールとタバコまでくれた。 ボイジーに住み、今日はワームレーク泊まりだという。 (8月22日訪問) (ガイドブックから) 標高は5900フィート。 115度(華氏)の温泉が湧きあがり、浅いプールへと流れ込む。 その間にはホースで温泉を流し込めるバスタブがひとつある。 熱ければ沢の水を加えることで調整もできる。 バケツが時々はある。 駐車場の西端から見えるが、通過するだけの車両には見えない。 (もう一冊のガイドブックから)
この場所に訪れると有名な山男のシルバンハートになった気持ちになる。 彼の話は最後の山男と題する小説に描かれている。 彼は長年に渡ってサロモンのサウスフォークに一人で住んでいた。 そしてたびたび、トレイルクリークの温泉を利用したという。 この温泉は岩の割れ目から122度で湧き出てくる温泉を貴方のお好みの温度にしたてあげることができる。 いい靴を持参することをお薦めする。 駐車場から沢へ降りるのはちょっと大変だから。 |




