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写真は、夕辺の彩雲。/(10/25)散歩途で、コンデジ撮影。
編集局デスク 2014年11月15日
分断の地
冬の到来を思わせる寒風にも警備の兵士は身じろぎもせずに立ち続けています。一瞬人形かと見まがうほどで、その姿にこちらも緊張を覚え、身を硬くしました。
韓国と北朝鮮とを分断する北緯三八度線の板門店を、先日訪れました。南と北が米国や中国も巻き込んで戦った朝鮮戦争は一九五三年に休戦。以来、休戦ラインの板門店で六十年以上、米軍などの国連軍と北朝鮮軍の兵士たちがにらみ合っているのです。
少し移動すれば、双眼鏡で北朝鮮の南端の町も目にすることができます。あの土地のどこかに拉致された日本人がいるのかと思うと重苦しさが一層募りました。
南北の冷厳な分断とは異なりますが、日本と韓国の間にも寒々しい風が吹きつけています。十二年前にサッカーW杯を共催した関係はどこにと思わせるほどです。ソウルで会った現地の人たちも懸念を語り、さまざまな意見を語っていました。「日本は歴史を忘れないでほしい」「いや、韓国はやりすぎている面がある」などと。
韓国を訪れる日本人は一時より大きく減っています。それでも年間に二百万人以上が訪れ、逆に日本を訪れる韓国の人は今それを上回るといいます。アニメや料理、観光地、さらにはコンビニと、日本の文化に魅力を感じる人は多いのだそうです。国家間の対立とは別に交流は続いているわけです。
安倍晋三首相と中国の習近平国家主席が北京で会談しました。韓国側からは日中韓の首脳会談を呼び掛ける動きも出ています。
それですんなり良好な間柄になれるわけでは無論ありません。ですが、心の分断が少しでもなくなるのなら。分断の地から戻り、そう思わずにはいられません。
(名古屋本社編集局長・臼田信行)
ソウルからヨボセヨ 韓国人は執拗?
【外信コラム】
韓国社会を揺るがせてきた旅客船セウォル号の沈没事故がやっと収拾局面を迎えた。事故発生から約7カ月。死者295人の事故責任を問われた船長らの1審判決が出たのに合わせ行方不明者の海中での捜索中止が発表された。ソウル中心街に設けられていた焼香台や慰霊施設も撤収される。
ところが興味深いのは、韓国では裁判結果より捜索打ち切りの方が大きく伝えられたことだ。大手3紙の1面トップ見出しは「最後まで捜してあげられなくてすみません」「捜索終了、船体はどうなる」「最も悲しい決断」となっている。残る行方不明者9人に身を寄せた情緒的な反応だ。日本なら当然、裁判結果の「船長に懲役36年!」だろう。
そして事故現場に近い島の体育館で半年以上、寝泊まりしながら捜索結果を待ち続けた不明者の家族は、それでもまだしばらく寝泊まりを続けるという。地元では以前から体育館の“明け渡し”を求める声が出ているというのに。これが日本なら家族は「これ以上は捜索関係者や地元にご迷惑ですから」ともっと早くあきらめているだろう。
こうした“あきらめ”のない執着ぶりはどこか韓国的という感じがするが、逆に日本人はあきらめが早いということかもしれない。例の慰安婦問題だっていかにも執着、執拗(しつよう)である。(黒田勝弘)
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日中韓首脳会談に意欲を見せ始めた韓国 中国の動向が刺激に
14日、G20首脳会議に出席するため、ブリスベンに到着した韓国の朴槿恵大統領。日中韓3国による首脳会談に意欲を見せている(ロイター)
【ソウル=名村隆寛、北京=川越一】韓国が、日中韓3国による外相会談と首脳会談の早期開催に意欲を見せ始めている。先に北京で実現した日中首脳会談を強く意識したもので、対日関係改善に向きつつある中国の動向を受けた判断とみられる。
韓国の朴(パク)槿(ク)恵(ネ)大統領は13日、訪問先のミャンマーで、「遠くない将来の日中韓外相会談と首脳会談を希望する」と発言。これを受け、大統領府の朱(チュ)鉄(チョル)基(ギ)外交安保首席秘書官も14日、3カ国外相会談の「12月末前後の開催に向け努力している」と述べた。慰安婦問題などをめぐり日韓関係が停滞する中、2年半開かれていない3カ国首脳会談についても、日中・日韓関係の悪化が背景にあった。
北京で10日に行われた日中首脳会談について、韓国では、習近平国家主席の安倍晋三首相への冷遇とも見える態度が派手に報じられるなど、当初は日中関係の根本的な改善につながらないとの意見が目立った。
しかし、韓国と対日歩調を合わせていた習主席が安倍首相と会談したことを評価する日本メディアの論調などを受け、韓国メディアも「国益を重視する日中首脳が見せた現実外交を直視すべきだ」と、名分にとらわれ過ぎた韓国政府の外交姿勢を問題視しはじめた。
歴史認識問題をめぐって、中国と共闘し“日本の孤立”を叫んでいた韓国だったが、安倍首相との首脳会談をいつまでも拒み続けているのは「自分たちだけ」という現実に気付いたといえる。
ただ慰安婦問題など歴史認識での譲歩の姿勢はなく、中国にも足をかける形で、中韓対日共闘への期待も持ち続けている。
一方、中国外務省の洪磊報道官は14日の定例記者会見で、韓国の朴大統領が日中韓3カ国首脳会談の再開を提案したことについて、「中日韓の協力の前向きな発展のために、日本が良好な雰囲気をつくることを望む」と述べた。
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