写真は、夕辺の雲。/(10/22)近所の公園で、ケータイ撮影。
ちゃいなドリーム。
不敵にも白昼堂々と、我が物顔に集る盗賊の群れ。 /安斐路
薄笑い浮かべ悠々と網を引き上げる中国人密漁者 巡視船の目の前で…サンゴ密漁、屈辱の海を見た
サンゴを密漁中の中国船(手間)は黒煙をはきながら、海上保安庁の巡視船「するが」から逃走した=9日午前、小笠原村父島南の領海内(大山文兄撮影)
東京都の小笠原、伊豆両諸島沖で今秋、中国漁船のサンゴ密漁が問題化した。10月末には計200隻を超え、洋上は無法地帯に。海上保安庁が懸命に捜査と警備にあたるが、「宝石サンゴ」と呼ばれる高価な赤サンゴに迫る中国漁船とのイタチごっこは続く。一獲千金を狙い、公然と島と領海を脅かす船の「群影」。サンゴをめぐる日本、中国での現状を報告する。
小雨がぱらつく9日午前8時、小笠原諸島の父島・二見漁港を漁船「達(たつ)良(りょう)丸(まる)」で出港し、サンゴ密漁の現場に向かった。直後に小笠原島漁協から無線を通じ、天候の連絡が入った。
「小笠原諸島に波浪注意報が引き続き発令中。東の風やや強く、波3メートルの後、2・5メートル。うねりを伴う」
9・7トンの達良丸は荒波にもまれた。甲板には波しぶきが容赦なく降り注ぎ、外に投げ出されそうになる。「こんな日にわざわざ漁に出ようとは思わないね。でも、やつら(中国漁船)はきっといるよ」。船長の金澤多可志さん(39)は言い切る。
仲間の漁船から無線で情報が入った。「父島と母島の間にいたってよ」。父島の南50キロに母島は位置する。金澤さんは進路を南に切った。「やはり、いたね」。父島からわずか16キロの領海内でレーダーが船影を捉えた。「縄(なわ)場(ば)」と呼ばれる好漁場だ。
肉眼で確認できるまで近づくと、海保の巡視船「するが」の前で網を回収して逃げようとする中国漁船がいた。「あれが今の小笠原の現実。内地の人にも分かってほしい」。金澤さんは中国漁船をにらみつけた。
昼夜を問わず堂々と
小笠原島漁協によると、中国漁船は今年の正月ごろから、小笠原沖に姿を現した。狙うのは水深100〜250メートルに生息する赤サンゴ。網を投げ入れ、さらっていく。初めは暗闇に紛れ、網の投げ入れなどの際だけライトを点灯させて、隠れるように密漁をしていた。ところが、6月ごろから増加。10月には100隻を超え、昼夜を問わず堂々と密漁するようになり、手当たり次第に荒らした。
魚がいるのも、サンゴがいる豊かな漁場だ。強化プラスチック製で約10トンの日本漁船に対し、中国漁船は鉄製で15倍の150トン前後。しかも、中国漁船は5〜6隻の集団で漁をするケースが多く、日本漁船が割って入れない。
地元漁師の石井勝彦さん(62)は「邪魔だと思うと、地元漁師の網を切ったりする。とても近づけない」と嘆く。結果、漁場は中国漁船に占拠され続け、地元漁師は満足に漁ができない状態が続いている。
石井さんは「年末にかけては魚の値が上がる時期。なのに指をくわえて見ているだけだ」と唇をかむ。
笑みを浮かべ作業
達良丸のレーダーが捉えた船影は巡視船するがと、その先にいた6隻の中国漁船だった。うち5隻は懸命に巡視船から離れようと、一列になって領海の外側に向かっていく。中には、船首に日の丸を付けた船も。日本漁船に偽装したとみられる。
1隻だけはその場を離れない。「網の巻き上げが間に合わなかったんだ」と金澤さん。網を放置すると漁ができず、中国漁船は回収するまで逃げない。
船体には、さびが浮き、船首や船尾に記した所属や船体番号は、すべて分からないよう所々にペンキを塗って隠している。
巡視船は中国語で警告を発するが、甲板にいた雨具姿の中国人船員数人は網を巻き上げる手を止めようとしない。白い歯を見せ、笑みを浮かべながら悠々と作業を続ける船員もいた。荒波で接舷すると危険なのか、巡視船も警告を発するのみで手出しはしない。
約5分後、中国漁船は網を巻き上げ、黒煙を上げながら去っていった。「いったい巡視船は誰を守っているんだろうか」。金澤さんはため息をついた。(森本充)
◇
■中国漁船のサンゴ密漁 東京都の小笠原諸島沖で今年急増。10月30日には伊豆諸島沖を含め計212隻に膨れあがった。密漁対象の赤サンゴは磨くと光沢を放ち、中国で宝飾品として高値取引されている。海上保安庁は10月、小笠原沖で中国人船長5人を漁業主権法違反(無許可操業)などの容疑で相次いで逮捕した。
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10月12日付1面「宝石サンゴ密漁か 小笠原に押し寄せる中国船」で、産経新聞が報じて以降、サンゴ密漁船問題は国民の大きな関心事となり、国会を動かす事態に。紙面でも11月3日付1面「1カ月半で10倍超 罰金軽く212隻」、5日付1面「上陸認めず 国交相 台風でも」など、随時報じました。
「徹底的に取り締まらなければ、根こそぎ持っていかれてしまう」(東京都、65歳男性)▽「もし逆だったら、中国にすべて拿捕(だほ)され、抵抗すれば銃撃される。海上自衛隊を投入すべきだ」(大阪府、91歳男性)▽「中国人だって、逮捕されて船を手放すことがわかれば近付かない。法律を速やかに改正し、罰金を1億円にすれば済む」(東京都、60歳男性)
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中には「罰金を高くしても引かないなら、中国政府が関与した政治的行為に違いない」(東京都、匿名)▽「たかが漁船に自衛艦を出してはダメ。戦略的なわなにはまるだけ」(匿名)▽「米軍普天間飛行場の辺野古移設反対派は『自然を守れ』と言うが、なぜここでは沈黙?」(東京都、66歳男性)といった声に、「自然保護、環境保護の観点からも国の大事な問題。外国報道陣に見せて、群がる泥棒船を記事にしてもらおう」との提案も。
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今こそ中国人に思い知らせてやるとき
小笠原諸島周辺などでサンゴの密漁やっとる中国漁船。台風が去ったとたん、スリッパでたたかれても死なんゴキブリみたいに、さっそく寄ってきよった。200隻近くもや。わが国をナメきっとる。
いつまでわれわれ日本人は、中国人の無法に悩まされ続けるんや。「我慢もここまでや」と今こそ中国人に思い知らせてやるときやろ。
簡単なことや。わが国は、法に則(のっと)ったプロセスを経て、自衛隊が適切に対処したらエエのである。
中国船が「偽装漁民」やったらどうする。ワシが教えたるで。自衛隊初の「治安出動」をいち早く閣議決定し、空からはSH−60ヘリコプターが威嚇射撃し、海からは高速機動艇で乗り付けた特別警備隊が偽装漁民を急襲する。反抗してきた場合には、正当防衛射撃を法に則ってやったらエエのである。
それやのに、北京でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)。外務省の官僚どもはいったい何やっとるの? 「歩み寄り」やて? 官僚の言葉遊びやろ。これを日本語では「屈服」というんや。
これで日中間に領土問題が存在する、と認めたようなもんや。見てみい中国の外相の鬼の首取ったみたいな顔を。その上、中国人のビザを緩和する用意があるて? 頭腐っとるんか。中国にとっての「利」ばっかりや。これで中国は絶対に尖閣で妥協せん。日本は中国をさらにのさばらせ、国際社会に誤ったメッセージを送ったのである。
んな“言葉遊び”しとるヒマあったら、何で帝都の、小笠原の海、荒らしまくっとる赤サンゴ強盗団を退治しない。何で北京で「もう容赦せん」と声を上げない。
安倍晋三首相も岸田文雄外相も、中国の強盗船の狼藉(ろうぜき)を国際社会に向けて声を大にして訴えるべきやった。
APEC加盟国と連帯を強め、「ともに中国と闘おう」とな。
これで、中国の強盗船が何を盗(と)っても日本は指をくわえてみとるだけや、と認めたようなもんや。ワシら国民に、これからも中国に領土もサンゴも奪われ続けても「我慢せい」というんやな。
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【プロフィル】宮嶋茂樹
みやじま・しげき カメラマン。1961年、兵庫県出身。日大芸術学部卒。写真週刊誌を経てフリーに。東京拘置所収監中の麻原彰晃死刑囚や、北朝鮮の金正日総書記をとらえたスクープ写真を連発。写真集に男女の若き海上自衛官を撮った「国防男子」「国防女子」。
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