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「白隠禅師」という、有名な禅僧がいました。・・・
白隠が住んでいた村の、ある娘が妊娠した。
娘は聞かれても相手の名を明かさない。
しかし娘の父親が執拗に聞き出そうとし、脅しつけたので、
娘はそれから逃れようとして、それは白隠だと告げた。
娘の父親はそれ以上何も言わず、子供が生まれるのを待った。
生まれるとすぐに白隠の元へ連れて行って、
「これはおまえの子供だ。」と言い、彼の禅師の前に放り出した。
そしてそれに続けて考えつく限りの悪口雑言を浴びせかけ、
あらゆる侮蔑とあざけりをまくし立てた。
黙って聞いていた白隠は、聞き終わるとただひと言、
「おお、そうなのか・・・」とだけ言ってその子を腕に抱いた。
それからというもの、白隠はその子を自分のボロボロの僧衣の袂にくるんで、
どこへでも連れて歩いた。
雨の日も嵐の夜も、雪の降る日も白隠は近所の家々を廻って、
その子のための乳を乞うて歩いた。
白隠には多くの弟子がいたが、
その多くが「禅師は堕落してしまった」と思い、彼の元を去った。
しかし白隠はひと言も言わなかった。
一方、母親である娘は、自分の子供から離れている苦しみと悔恨の情から、
とうとう子供の本当の父親の名を明かした。
娘の父親は白隠の元へ駆けつけてひれ伏し、
頭を地に擦りつけるようにして、繰り返し許しを乞うた。
白隠は、「おお、そうなのか・・・」とだけ言って、娘の父親に子供を返した。
・・・「白隠禅師」の伝説話から。
写真は、瀬戸赤津焼の「登り窯」の火入れ。
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凄いお話。本当に良い記事を有難うございます。そんな白隠禅師に憧れ、一歩でも近づきたいと思います。・・・私なんぞ、理解されたくて…誤解されたくなくて…真実を伝えたくて(いや、真実である確証もないかもしれない)…いずれにせよ、いつでも吼えまくっているような気がします。。。まだまだまだまだ だなぁ。。大いに反省しました。。
2007/2/12(月) 午後 8:06
今、何が大切か。。。私は壁にぶつかると考えるようにしていますよ。でもやっぱり人からは良く思われたいと考えてしまうのは修行が足りませんね(^_^;)
2007/2/12(月) 午後 10:57 [ kokoro ]
RISEKIさま、確かに凄いお話ですネ!並みの心構えではとてもこのようにはできません。やはり白隠さんは、世間智を超えていたようです。私なども、足下にも及びません。まだまだです!・・・
2007/2/13(火) 午後 1:52 [ hotsuma816owhari ]
kokoroさま、「日々是禅」ということを、多治見の「永保寺」の禅僧の方から教わって、内心ちいさな悟りを得た事があります。どんな些細な日常の生活にも必ず教えられる事があって、それを聞き取る事によって自らも高められていく。「一期一会」の心構えは大切ですネ!
2007/2/13(火) 午後 2:10 [ hotsuma816owhari ]