写真は、数年前の飛騨路、「玉龍寺」にての秋。/ウェブ上から秋の光景。
日本人ほど、日本の文化と歴史を知らない民族はいないと言われます。 どのような意味でつかわれているのか思い当たりませんでした。 この本に出会って気づくものがありました。 歴史を知らない民族になったのは、いつからなのでしょうか。
大東亜戦争(1941年〜1945年)や 日中戦争(1937年〜1945年)の反動に違いありません。 日本は、侵略国家で、 アジアや世界に向かって顔向けのできないことをしてしまった。
侵略戦争を行った根本には、 国家神道によって位置づけられた天皇がいて、 教育勅語の洗脳によって天皇の赤子として天皇と国家のために、 命を差し出すことを義務づけられたことにある。
この考え方が、戦後70年弱の戦後教育の基本になってきた事実がある。 マスコミの論調もこの見識に基づいて報道される。 「ある民族を滅ぼすには、その民族の記憶を消すことだ」 という箴言そのまま、歴史を喪失してしまったのではないか。
ところが、 縄文時代以来途絶えることのない民族の継続性の基本となるのは、 自然と共生してきた豊かな恵みに根ざした、物に対する感謝と、 それを受け入れる寛容性のバックボーンとなってきた神道であり、 万世一系の天皇であった。
この神道と天皇の存在なくして、日本はない、 との主張に正直おどろいた。
神道、そしてその中心にある天皇ありてこそ、2000年独立を保ち、 世界に比類なき精神文化と幸福な平等社会を作り上げてきた日本がある、 ということにも否応なく気づかされた。
今の日本の政治的な漂流も、 2000年来豊かな道徳性で賞賛をうけてきた日本の精神性の崩壊も、 この神道と天皇という中心を意識しなくなったことによるのではないか。
ジェルマントマは、日本は今、この中心を失いつつある。 対立闘争の世界にあって、神道と万世一系の天皇の存在を、 世界に発信すべきであるとまで、いっている。
そして、自虐史観にとどまり、 中心を失いつつある日本の現状を、めざめよと𠮟咤激励して 「愛するがゆえに憂えるフランス人からの手紙」との副題をつけた。
歴史を知らない民族はいないと、 世界の知識人からおどろかれる所以のものは、自らのルーツたるべき、 あるいは、日本人のアイデンティティたるべき、 神道と天皇の存在を前近代的なものとして 否定しつづけることにあるのではないか。 アイデンティティを鼓舞しない 偽りの歴史を正当なものとして受け入れる限り、 歴史音痴の日本人は、周辺諸国の利害に翻弄され、 亡国の民となってしまう。
日本の精神文化に憧憬をいだく、外国人からみた日本には、 しっかりと神道と天皇が見えている。 この神道と天皇の存在を見直してこそ、 日本は世界をリードする国になれるし、 なっていかなければならないとの思いをもった本である。
「日本待望論」は、少し古く古本屋で最近入手した。 同様の趣旨で、天皇と神道ありての世界に尊敬され、 世界の模範となり得べき日本であると、 韓国と台湾にツールをもつ呉善花、 黄文雄も評価しているので是非読んで欲しい。
「日本の曖昧力 融合する文化が世界を動かす」呉善花著 (PHP新書 2009年)
「魏志倭人伝、ドラッカーも! 2000年前から外国が絶賛
日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか」 黄文雄著 (徳間書店 2011年)
あわせて、竹田恒泰、中西輝政、渡辺昇一の著作も紹介しておく。 奇しくも外国人の見た日本と、目線と主張が一致している。
「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」竹田恒泰著 (PHP新書 2011年)
「日本人の本質」中西輝政著 (日本文芸社 2011年)
「知っておくべき 日本人の底力」渡部昇一著 (海竜社 平成20年)
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