|
彦根でいうところの井伊のお殿サンとは、関が原の戦後に佐和山に入った直政公を初代とカウントし、明治維新を迎えた16代目・直憲公までを指すのが、まぁ普通である。
(まれに、彦根市長を務められた故・直愛氏や、現当主で彦根城博物館館長の直岳氏も含める)
その16人のお殿サンのうち、大老職についたのは、なんと5人。
つっても、やはり井伊大老といえば、激動の幕末において日米修好通商条約の調印、安政の大獄の実施、そして桜田門外の変での非業の最期という、波乱に満ち満ちた人生を送った直弼公である。
なにげにひこにゃんに主役の座を奪われているような気がせんこともないが、現在彦根でおこなわれているイベントの名称は『直弼と開国150年祭』であって、日米修好通商条約(1858年)から150年たったのを機に、直弼公の業績を見直し、讃えましょうという主旨なんである。
で、そのイベントの一環としての、大老料理。
これ、直弼公が大事なお客様をおもてなしする際、料理人に献立と作り方を直接書いて渡した、その文書を元に再現されたもんなんですよ!
長く平和が続いた江戸時代、井伊家歴代のお殿サンは皆、藩政や幕政にたずさわる忙しい日々の合間も、文武に励んでいろいろなことをされていたわけなんですが。
中でも直弼公は、ずば抜けて多芸多才のお殿サンである。
なんせ30過ぎまで養子先にも恵まれなかったおかげで(?)ずっとヒマこいていたもんですから、武芸は当然としても、和歌に茶に書画、能、陶芸など、いろんなことに手を出して作品を残していらっしゃる。
凝りだすとトコトン極めたくなるご気性らしく、茶の湯では一期一会の心得を説いた『茶湯一会集』なんて作法書まで書いているくらいでして。
そういうお殿サンですから、接待のお料理についても、とにかく細かく指示を出さずにいられんかったのでしょう(下のもんにとっちゃやりにくいかもしれんな〜とかいうツッコミはナシで)。
ま、ご自分のお好きなもんを並べられたのか、お客様のお好みに合わせられたのかわかりませんけど。
とにかく、飽食の時代の人間であるほったんでさえわかるくらい、「お客様をご馳走でもてなそう」というお気持ちが前面に出てるのだけは、間違いありまへんな(・ω・)/
『いり鳥』
鶏肉を酒とみりんで炒り煮したもの。
酒蒸しとの違いがよくわかりまへんが、ほんのり塩味で美味♪
ほったん元々、カシワの酒蒸し大好きです。
『鴨、大根おろし』
鴨肉を焼いて大根おろしを添えたもの。
結構ごっつい鴨ロースをミディアムに焼いた、贅沢な一品。
大根おろしがさっぱりしててGood!!
鴨大好きほったんには最高のご馳走なり☆☆☆
『鯛の皮付き』
皮付きの鯛の切り身を直火であぶっったもの。
半生って感じですね。
山椒の風味がなんともいえず、よろしい。
ちなみに鯛も大好物なんですな。
『赤味噌・魚田青串』
秋刀魚の素焼きに八丁味噌のせたものが供されました。
青串ってのが、秋刀魚のことだそうで。
季節がちょっと違うけど、これも美味。
ただし、ほったんは田楽ならやっぱ生麩か豆腐がええな〜♪
『浮栗甘煮、塩蒸しきす』
栗の甘煮と、魚のきすに塩を打って蒸したもの。
箸休めの一品。
これは純粋に料理人の腕によるのか、きすがチト生臭かった(^^;
塩が足らんかったかな〜火を通しすぎると硬くなるやろし。
『蛤こしょう』
柚子胡椒の入った蛤のお吸い物のことらしいが、ここでは蛤のかわりに、アサリです。
でも、このお吸い物も上品なお味で美味しかった〜(*^▽^*)
|