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死にたくないと思うこと、死への恐怖というのは当然、本能の領域だから、あるとして。
本人が、家族が、誰一人としてそれを望んでいなくたって、終わりというのはある日突然、ひょっこりやってきたりもするもんで。
だから、ある程度の年齢になったら、そういう覚悟ってのは一応どっかでしといた方がええんちゃうか、と。
げんに、ほったんにとっちゃ弟同然の幼馴染・そーたなんか、も、殺しても死なないような奴だと思っていたのに、20代で突然、白血病で逝ってしまいました。
地元のツレのひとりは、高校んときに母親を、さらにその数年後に父親を病気で亡くしている。
それぞれ本人にしてみたらたいそうな悲劇ではあるのだが、それでさえ、世の中をぐるっと見渡せば、実は結構ありふれた不幸の一例にすぎなかったりするわけで。
そんなもんに比べたら、還暦過ぎたじいさんが「ひょっとしたら、このまま来年の桜を見ることがないかもしれない」なんてことは普通に考えられることで、そんくらいのことはいつでも覚悟しておけよ、と、ついつい思ったわけだ。
ていうか、5年前に倒れたあの時点で死んでてもおかしくないくらいやったのに。
いったい何を根拠に、「まだ時間がある」なんて思い続けてきたものやら。。。
とりあえず、やるべきことはちゃっちゃと片付けてくれ、父よ。
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