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平成21年度第3回目の関東ブロック研修会が開かれました。
ちょっと遅ればせながら、レポートします♪

今回は、日本医療コーディネーター協会の嵯峨崎先生を講師にお迎えし、
ターミナル期において管理栄養士による栄養ケアはどういう役割を担えるのか
…という、非常に大きなテーマに迫りました。

ターミナルケア(看取り)及び摂食嚥下障害における管理栄養士の役割と看護師との連携

イメージ 1

嵯峨崎先生は看護師としてがん患者さんやそのご家族の個別相談に対応されてきたご経験から、
日本医療コーディネーター協会を設立。
がん患者さんの治療選択や手続きなどの相談、主治医とのコーディネートなどが主な事業ですが、
最近では在宅医療や在宅ケアに関する相談も増えてきたそうです。
こうした状況を踏まえ、協会では認定医療コーディネーターの養成、教育事業も行い、
現在では120名以上のコーディネーターさんがご活躍されています。

日本医療コーディネーター協会のHPはこちら

このように、患者さんやご家族の不安や悩みに寄り添いながら、「医療」「介護」というものを
捉えてこられた嵯峨崎先生の言葉の一つ一つには、魂すら感じられ、私たちの心に響いてきます。
嵯峨崎先生の講演の中で、特に印象に残ったキーワードをご紹介します。
 ■看取り(人生最後の場面)では、「気づく」ことが大きなサポートになる
 ■介護・看護上の問題を解決するための治療、処置、ケアが選択されて良いのか?!
 ■医療者は「点」、介護者が「線」。「点」と「点」を間を埋めるには「線」を想像する力が大切
 ■誰のために?何のために? 明確な目的意識と情報への疑問を持つことをクセにしよう! 
これだけ医療や情報網が発達した日本において、なぜか医療と良い関係を築けずに、
混沌とした不安の中にいる患者さんたちは、訪問栄養指導の中でも出会うことは多いですよね。
先生のお話を伺う中でも、患者さんやご家族の切なさや悔しさすら感じられ、
私たち管理栄養士も、コーディネーターやナビゲーターとしての役目も果たさなければならない
…と、しみじみと感じ入りました。

患者さんやご家族が過ごす時間の質は、もしかしたら医療者の質に大きく左右されるのかも知れませんね。
最後にご家族が「いい看取りができた。悔いはありません。」と言えるように、
精一杯のサポートができる管理栄養士になりたいと、強く思いました。

事例をもとに実際の栄養管理及び管理栄養士の役割と看護師の連携について考えてみよう

嵯峨崎先生のご講演の後は、事例検討です。
イメージ 2


 98歳の寝たきりの女性で、70代の長男が一人で介護しています。入院先で嚥下障害を診断されて
 お家に帰ってきました。ところが、指示されたミキサー食は本人が拒食。1日300kcal程度しか
 摂れず、塩分も水もかなりの不足。ありゃま!なんと褥瘡みたいな発赤まで出て来ちゃった!
 入院先の病院の医師&言語聴覚士、在宅のかかりつけ医、訪問看護師、ヘルパー、みんな
 それぞれに見解が違っていて、さぁ大変。
 さて、この人生の終盤において、食べたいもの(食べさせたいもの)を優先するか、
 安全(誤嚥を防ぐ)を優先するか?はたまた、もっと他に何かやるべきことがあるものか?!
 さぁ、あなたならどうする?
このような実際の訪問栄養指導のケースをもとに、嵯峨崎先生のご助言をいただきながら
参加者全員で熱い熱い討論会が繰り広げられました。

ターミナル期において、患者さんやご家族にとって本当の「幸せ」とは何なのか、
さらに「管理栄養士が専門職として責任を持つ」ということの意味を、深く考えさせられました。

ターミナル期を想定した介護食品紹介

参加いただいた賛助企業さんから、介護食品をご紹介いただきました。

ヘルシーフードさん
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明治乳業さん
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フリー活動している管理栄養士さん、専門クリニックなどに勤務する管理栄養士さんにとって、
こうした研修会でメーカーさんのお話が聞けるのは、貴重な機会です。
フリーなどの個人の管理栄養士さんでは、営業やサンプル提供に応じてもらえないメーカーさんも
意外と多いのだとか…。どうぞ賛助企業の皆さん、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

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蛇足ですが…

最近の関東ブロック研修会は、教室形式ではなく、参加者が顔を合わせられる配席を取り入れています。
講師の先生も同じ卓を囲んでくださるので、講演がとても身近に感じられますし、
同じ目線での意見交換や討論は活発で、いろんな声が挙がりやすくなりました。
イメージ 5

参加者は訪問栄養指導の実践者だけでなく、病院、施設、行政、教育など幅広い分野の方々が集います。
研修会が終われば、ちょっとした立ち話の異業種交流会。世界が広がりますよね。
中には、この研修会で出会い、個人的に仕事の相談をするお友達になった…なんていう方もいらっしゃいます。
研修会は勉強をするだけでなく、人とのつながりも広がる場になるんですね。

最近、ちょっとご無沙汰の会員の方、
「会員じゃないし、訪問してないし、畑違いだし…」なんて思っている管理栄養士さん、
それから、その他の様々な職種のみなさん、
ちょっと遊びに覗いてみよう…ぐらいの感じで、いらっしゃいませんか?


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