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一本の草
一人の味方もない時
本当の自分を発見する
その時人生は
一本の草である
手ぬぐいのような
寒ければ
頬かぶりする
暖かければ
鉢巻する
手ぬぐいのような
心になって
生きられるだけ
生きていく
草ならば
草ならば
なよなよと
貧しいくらしの
心平らかに
生を悦び
雨にも風にも
辛抱強く
溢れるような
希望をもつ
江畔老
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
しばらく掲載が止まっていました江畔老の「老農詩集」これから
随時書かせていただきます。
江畔老は慶応元年横根村(現佐久市)に生まれた。大正12年に若山牧水
の門に入ったが、自由律俳句「層雲」を知り荻原井泉水に師事。
晩年88歳から90歳までにおよそ100編の詩を作り、山室静さんによって
「老農詩集」が編まれた。(昭和39年3月10日・月明文庫刊)
昭和29年9月、90歳で入寂。
山室さんの紹介文
「八十八才の老農が詩を書きはじめたというのが既にうれしい。
しかも、その詩がすこぶる自在なしかも気品の高いものである。
自由詩という従来の日本になかった詩のジャンルも、こういう
老農がこれだけの作をなしたとなると、どうやら、短歌俳句と
ならんで、それ独自の自由でのびやかな世界を主張しうるものとして
我が国の風土にりっぱに根づいたらしい。・・・・・・・」
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朴思堂ページ、見つけた!
うん、こんな詩人がいたのですね。
世間は広いと言うか、過去(歴史)は深いと言ったところでしょうか。
全体的に今回の3篇は
戦後の聡明記の質素でありながらも力強さも兼ね備えている
そんな雰囲気を感じました。
2009/3/23(月) 午後 6:59 [ moheji ]
こんにちは、mohejiさん。
とうとう覗かれてしまいましたか(なぁ〜んて教えたくせに・・・と笑っておられるmohejiさんのお顔が目に浮かびます)これを機会にどうぞよろしく。
mohejiさんは絵と共に随筆もお好きなようですね。
私は書と随筆が好きです。この頃特に書には心惹かれています。手習いをぼちぼちしていますが、いい書を見て歩くのも大好きです。
江畔老のことをもっと学んでいきたい思いです。これからもありのままの感想を寄せてください。お願いします。
2009/3/23(月) 午後 8:45 [ hounoki508 ]
江畔老氏ですか。初めて知りました。平易で温かで素直で深い詩ですね。八木重吉を思い出すような詩ですね。「お気に入り」に登録させて頂きます。
2009/3/26(木) 午後 10:43 [ kabanotakara ]
kabaさんこんにちは。
江畔老の自由律俳句もいいですよ。今度、掲載させていただきます。
kabaさんはお父さんから、私は師父と仰ぐ江畔老から、自由律の世界を学ばせていただけること幸せですね。
その時々で17字定型俳句にもなりますが、それも自由律の世界ですから、楽しんでいくことにしています。
江畔老の詩から八木重吉さんの詩を思い出してくださるとは、さすがkabaさんですね。
とても嬉しく思います。
2009/3/28(土) 午前 8:22 [ hounoki508 ]
88歳から100編も書かれたのですか、、、。書いたと言うよりあふれ出たのでしょうか?自分の自堕落を反省させられました。
88歳にしてあふれ出る希望、、、そのような境地は遠い遠い夢のような気がします。
2009/3/28(土) 午後 11:14